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2023年01月18日 15:55 更新

離乳食のりんごの冷凍|おすすめの方法を時期ごとに解説!冷凍りんごを使ったレシピも【管理栄養士解説】

離乳食初期から使えるりんごは食物繊維やカリウムなどが豊富です。スーパーでも手に入れやすい食材なので、上手に冷凍しながら離乳食で取り入れていきましょう。りんごを冷凍するときのおすすめの方法や、冷凍りんごを使ったレシピをご紹介します。

離乳食でりんごを冷凍するには?

離乳食のりんごを冷凍したいときには、どうすればよいのでしょうか? 生のまま? 加熱してから? おすすめの方法をお伝えします。

加熱してから冷凍がおすすめ

りんごは加熱してから冷凍するのがおすすめです。そのメリットとして、変色が防げるという点と事前に軟らかくできるという点があります。

りんごは生だとかたいため軟らかくして与えることが必要です。事前に加熱しておけば解凍するだけでやわらかい煮りんごを使うことができます。なお、変色が気にならないようなら、すりおろしたりんごは加熱せずに冷凍してもよいでしょう。

煮りんごは鍋で煮る方法もありますが、電子レンジの方が簡単に早く作ることができおすすめですよ。

電子レンジでの煮りんごの作り方
① りんごは皮をむき8等分する
② 1/8切れを離乳期(月齢)に合わせて下ごしらえする(※)
③ 耐熱容器に入れ、ひたひたの水を加えてふんわりとラップをし電子レンジ(500W)で2分加熱

※離乳期(月齢)ごとのりんごの形状
・初期(5~6ヶ月):すりおろして裏ごし果汁をとる
・中期(7~8ヶ月):すりおろす
・後期(9~11ヶ月):細かくきざむ
・完了期(1歳~1歳半):1cm大にきざむ

関連記事▶離乳食のりんごはいつから?初期・中期・後期レシピ

時期別のりんごの冷凍方法

りんごはそのままだとかたいので、離乳期に応じて処理の方法が異なります。それぞれの処理をしたうえで冷凍していきましょう。

初期の冷凍方法

りんごの皮をむいてすりおろし、裏ごしをして果汁にしたものを1回量ずつ冷凍用保存容器に入れて冷凍します。

■1回量の目安=1/8個(約20g)からとれる果汁を小さじ2程度
(※何種類かの野菜・果物と組み合わせて使用するときの目安量)

中期の冷凍方法

皮をむいてすりおろしたりんごを加熱し1回量ずつ冷凍用保存容器に入れて冷凍します。

■1回量の目安=1/8個(約20g)
(※何種類かの野菜・果物と組み合わせて使用するときの目安量)

後期の冷凍方法

皮をむいて細かく刻んだりんごを加熱し、1回量ずつラップに包んで冷凍用保存袋に入れ冷凍します。もしくは冷凍用保存容器に入れて保存してもOKです。

■1回量の目安=1/8個(約20g)
(※何種類かの野菜・果物と組み合わせて使用するときの目安量)

完了期の冷凍方法

皮をむいて1cm大に刻んだりんごを加熱し、1回量ずつラップに包んで冷凍用保存袋に入れ冷凍します。もしくは冷凍用保存容器に入れて保存してもOKです。

■1回量の目安=1/8個(約20g)
(※何種類かの野菜・果物と組み合わせて使用するときの目安量)

1回量ずつ小分けにする

まとめて冷凍するのでなく、1回量ずつラップに包んだり小分けにできる容器を使うのがおすすめです。そうすることで、解凍後に分量を量る手間がないうえ使い切れずに余ってしまう心配もありません。

冷凍期間の目安は1週間

冷凍保存は冷蔵保存より長持ちしますが、冷凍してから1週間以内には使い切りましょう。わかりやすいように冷凍した日付や食材名を袋の表などに書き込んでおくとよいですね。

解凍するときのポイント

りんごに限らず、冷凍した離乳食の食材を解凍するときには「加熱」がポイントです。

加熱して解凍する

自然解凍はNG  

加熱調理してから冷凍していても、冷凍中に雑菌の繁殖する可能性がゼロではありません。また、自然解凍は時間がかかるので、その間にも雑菌が繁殖することがあり得ます。加熱殺菌の点からも電子レンジや鍋などでしっかり加熱しましょう。

なお、解凍したものは使い切るようにし、再冷凍するのは避けてください。

りんごは加熱することで甘みが増して酸味が和らぐため、しっかり加熱することで赤ちゃんも食べやすくなりますよ。

レンジ解凍のコツ

電子レンジを使った加熱は水分が蒸発しやすいという特徴があるため、乾燥してパサパサになってしまったり硬くなってしまったりすることがあります。水分の少ない後期や完了期の固形のりんごは、水をひたひたになるくらいまで加えたうえで電子レンジで加熱するとよいでしょう。

冷凍りんごを使ったレシピ

初期|とろとろりんごミルク

離乳食のレシピ とろとろりんごミルク

■材料(1回量)
・りんご果汁 1/8個分 (約20g)
・育児用ミルク(調乳済み) 大さじ1/2
・水溶き片栗粉 少々
※りんご果汁は初期向けの方法でフリージングしたものを使用

■作り方
① 耐熱容器にフリージングのりんご果汁、育児用ミルクを入れてふんわりとラップをし電子レンジ(500W)で40秒加熱する
② 水溶き片栗粉を加えてよく混ぜ、再度ふんわりラップをして電子レンジ(500W)で20秒加熱し、とろみをつける

耐熱容器にフリージングのりんごと育児用ミルクを入れる

りんごは加熱することで甘味が増します。また、赤ちゃんの好きなミルクと一緒に合わせることでも食べやすくなりますよ。

中期|りんごとブロッコリーのヨーグルトサラダ

離乳食のレシピ りんごとブロッコリーのヨーグルトサラダ

■材料(1回量)
・りんご(すりおろし) 1/16個 (約10g)
・ブロッコリー(つぼみ部分) 10g
・ヨーグルト 大さじ1
※りんご、ブロッコリーはフリージングしたものを使用
 りんご…中期向けの方法で冷凍しているもの
 ブロッコリー…火が通るまでしっかり茹でた後細かく刻み冷凍しているもの

■作り方
① 耐熱容器にフリージングのりんご、ブロッコリーを加えてふんわりラップをし電子レンジ(500W)で1分加熱する
② ヨーグルトと和える

①	耐熱容器にフリージングのりんご(すりおろし)、ブロッコリーを入れる

ブロッコリーのふわふわとした舌触りをヨーグルトがまとめてくれるので、赤ちゃんも食べやすいですよ。加熱で甘みの増したりんごがヨーグルトの酸味をまろやかにしてくれます。

まとめ

生のまま冷凍すると変色してしまうりんごも、下ごしらえの段階で加熱しておくことで変色を防ぐことができます。加熱により甘味が増すため赤ちゃん好みになるというメリットも。加熱したすりおろしのりんごは肉や魚のソースに使ったり、さつまいもやかぼちゃなど赤ちゃんの好きな野菜と組み合わせてもおいしく食べられますよ。ぜひ冷凍保存を活用してみてください。

(文・写真:谷岡友梨 先生)

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