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2023年01月18日 15:54 更新

離乳食のバナナはどう冷凍する?下ごしらえの方法と冷凍バナナを使ったレシピ【管理栄養士解説】

バナナはつぶすと口当たりがとろりとしてやわらかくなるため、果物の中でも赤ちゃんに好まれやすく、離乳食におすすめです。バナナの甘みで野菜なども食べやすくなるのでいろいろなメニューで活躍します。そんなバナナは冷凍保存しておくと便利。月齢別の形状に下ごしらえしてから冷凍すると、離乳食の準備の手間が省けます。

時期別のバナナの冷凍方法

バナナを赤ちゃんに与える場合、1回でバナナ1本を使うことはないうえ、残った分を冷蔵庫で保存するとなると早めに使い切る必要がありますよね。また、その都度ペーストにしたりつぶしたりするのも大変です。バナナは冷凍保存することができます。下ごしらえをして上手に冷凍しましょう。

初期の冷凍方法

皮をむき裏ごしをしてペースト状になったバナナを1回量ずつ(10g程度)冷凍用保存容器に入れて冷凍します。もしくは冷凍用保存袋に平らに入れて1回量ずつすじ目をつけてから冷凍してもOK。

中期の冷凍方法

皮をむいて粗つぶしにしたバナナを1回量ずつ(バナナ1/4本=30g程度)冷凍用保存容器に入れて冷凍します。もしくは冷凍用保存袋に平らに入れて1回量ずつすじ目をつけてから冷凍してもOK。

後期・完了期の冷凍方法

皮をむいて5mm程度の輪切りにしたバナナを1回量ずつ(3~4枚程度)ラップに包んで冷凍します。

バナナのスライス
ラップに包んだバナナのスライス

小分けにして冷凍保存がおすすめ

まとめて冷凍してしまうと解凍後に分量を量る手間が生まれるうえ、余った分の使い道も考えなければなりません。冷凍は使う分だけ取り出せるよう、1回量ずつ小分けにするのがおすすめです。

冷凍したバナナは1週間を目安に使い切る

冷凍保存は冷蔵保存より長持ちしますが、保存期間は1週間以内を目安にしましょう。冷凍した日付や食材名を保存容器や袋に書いておくのがおすすめです。

まるごと冷凍してすりおろす方法も

下ごしらえをして小分けに冷凍するのが面倒だったり、時間がなかったりするときには、もう少し簡単な方法もあります。

皮をむいたバナナをそのままラップに包んで冷凍しておき、使うときに凍ったまま必要な分だけ手早くすりおろして加熱します。すりおろしているのでペーストで使いたいときの方法になります。

「すりおろす→冷凍」を繰り返すと劣化が進みやすいので、この方法の場合は特に早めに使い切るように意識しましょう。

解凍するときのポイント

バナナに限らず、冷凍した離乳食の食材を解凍するときにはいくつかのポイントがあります。チェックしていきましょう。

使う分だけを冷凍庫から取り出す

冷凍用保存袋に入れてすじ目をつけたものなど1袋にまとめて冷凍している場合は、必要な分だけ素早く取り出すようにしましょう。使いたい分だけをパキッと折ればOK。残りの分は溶けてしまわないようすぐに冷凍庫に戻してください。

なお、いったん解凍したものを再冷凍するのは避けましょう。

加熱して解凍する

生で冷凍しているか、加熱調理して冷凍しているかにかかわらず、冷凍した離乳食の食材を使うときはしっかりと鍋や電子レンジで加熱して解凍しましょう。加熱調理してから冷凍しても冷凍中に雑菌が繁殖する可能性があるためです。また、自然解凍だとその間に雑菌が繁殖しやすくなります。殺菌のためにも必ず加熱するようにしてください。

それだけでなく、バナナは加熱することでやわらかくなって食べやすくなるうえ、甘みも増すため赤ちゃん好みの味にもなりますよ。

レンジ解凍のコツ

電子レンジで解凍する場合は、水分が蒸発してパサパサになる可能性があるため、水などの液体を少し加えて解凍しましょう。

解凍したバナナは放っておくと変色して黒くなってしまいます。色を綺麗に出したい場合は食べる直前に解凍するのがポイントです。

冷凍バナナを使ったレシピ

初期|バナナ豆乳きな粉

離乳食のレシピ バナナ豆乳きなこ

■材料(1回量)
・バナナペースト 10g
・無調整豆乳 大さじ1
・きな粉 小さじ1/2
※バナナはフリージングしたものを使用

■作り方
① 耐熱容器にフリージングのバナナペーストと無調整豆乳を入れてふんわりとラップをし、電子レンジ(500W)で40秒加熱する
② ①にきな粉を加えて混ぜ合わせる

豆乳には調製豆乳と無調整豆乳があります。調製豆乳には油や砂糖、安定させるための原料などが含まれているため、赤ちゃんには素材のままの無調整豆乳を選びましょう。

中期|バナナケーキ風パンがゆ

離乳食のレシピ バナナケーキ風パンがゆ

■材料(1回量)
・バナナ 10g
・食パン8枚切り(耳なし) 1/3枚
・卵黄 小さじ1
・育児用ミルク(調乳済み) 大さじ3
※バナナ、食パン、卵黄はフリージングしたものを使用
 バナナ…中期向けの方法で冷凍しているもの
 食パン…耳を取り除き6等分にして冷凍しているもの
 卵黄…固ゆでしたゆで卵の卵黄をつぶして冷凍しているもの(▶参照記事

■作り方
① フリージングの食パンは5mm角に切る
② 鍋にフリージングの卵黄、①、育児用ミルクを入れて火にかけ、パンがゆを作る
③ 耐熱容器にバナナを入れ、水小さじ1/2(分量外)を加えてふんわりとラップをし、電子レンジ(500W)で40秒加熱する
④ ②を皿に盛り付け③をのせる

冷凍した食パンを切る
②	鍋にフリージングの卵黄、カットした食パン、育児用ミルクを入れる

食パン、卵、ミルクを使ったパンがゆはケーキのような味でおいしいですよ。バナナと混ぜるとバナナケーキのようになり、食べながら味を変えて楽しむこともできます!

まとめ

赤ちゃんに人気のバナナは単独でももちろん、ヨーグルトや野菜と合わせてもおいしく食べられます。普段から冷凍保存しておくと、あと一品用意したいときの食材として使いやすいですよ。冷凍保存を活用して負担を減らしながらバナナを離乳食に取り入れてみてください。

(文・写真:谷岡友梨 先生)

関連記事▶バナナの離乳食はいつから?アレルギーは?注意点と初期・中期・後期レシピ

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