離乳食初期から使えるパプリカ!おいしい調理方法|初期・中期・後期レシピ【管理栄養士監修】
今回の離乳食テーマは「パプリカ」。パプリカを使った離乳食レシピを紹介します。また「パプリカはいつからOK?」「皮はどうする?」「選び方は?」など、赤ちゃんにパプリカをあげる際の疑問も解決しますよ!
パプリカ、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・初期の調理:やわらかく茹でてすりつぶしたり、裏ごしをする。お湯でのばしてペースト状に。すりつぶしの時に皮が気になったら取り除く
・中期の調理:皮をむき、やわらかく茹でてみじん切りに
・後期の調理:やわらかく茹でて粗めのみじん切りに。気になるなら皮を取り除いてもOK
・完了期の調理:やわらかく茹でて1cm以下の色紙切りや千切りに
パプリカの旬、栄養素は?
輸入品が多く店頭に並び、ハウス栽培も行われるため一年中手に入りやすいパプリカですが、一番おいしくなる旬の季節は7〜9月ごろです。
パプリカはビタミンAやCが豊富
パプリカは緑黄色野菜のひとつ。ビタミンAやビタミンCなどが豊富です。油を使って調理をするとビタミンAの吸収率が高まります。
離乳食のパプリカ、下処理・下ごしらえの方法
皮をむくと食べやすくなるかも
パプリカの皮はピーマンよりも厚いので取り除いてあげると食べやすくなります。いつまで皮をむくという目安はありませんが、1才近くになったら、そこまで気にしなくても食べられるでしょう。基準はありませんので、「むいてあげたら少し食べやすい」と考えてみましょう。赤ちゃんが口から出したり、食べにくそうにしたら、次回はむいてあげるという程度でかまいません。
パプリカの皮のむき方
パプリカの皮のむき方には色々な方法がありますが、茹でてから氷水につけてむく方法や、オーブントースターなどで焦げ目をつけ、熱いうちにビニール袋に入れ、冷めてからむく方法などあります。
加熱して食べさせる
パプリカは、大人は生でもおいしく食べられますが、歯ごたえがあるので加熱をしましょう。パプリカは加熱をすると甘味が増してきて、食べやすくなります。
パプリカの離乳食、よくある疑問
離乳食にパプリカを使う際の疑問についてお答えします。
パプリカの色による違いはあるの?
パプリカが色とりどりな秘密は、赤いパプリカに「カプサンチン」、黄色のパプリカに「ゼアキサンチン」といった色素が含まれているからです。赤、黄などの色の種類のパプリカがありますが、赤の方がビタミンAやCが豊富です。
パプリカとピーマン、違いはある?
パプリカやピーマンはどちらもナス科トウガラシ属の野菜です。パプリカはピーマンのような独特のにおいや苦味がなく、甘くて食べやすい野菜です。ピーマンよりもパプリカの方がビタミンCを多く含みます。
どんなパプリカを選べばいいの?
収穫後、日数が経つと切り口から傷みだします。皮にしわのあるものは鮮度が落ちているので注意しましょう。カットして中の種が育っていないものの方が果肉はやわらかいといわれています。
パプリカの離乳食レシピ! ペースト、おかゆ、オムレツ
最後に、パプリカを使ったおすすめ離乳食レシピをご紹介します。
<離乳初期のレシピ>パプリカと豆腐のペースト
材料(1〜3回量)
作り方
① パプリカは、やわらかく茹でて裏ごす
② 絹豆腐は茹でてからすくい上げ、つぶす
③ ①と②を少量ずつ、だし汁を入れながらのばす
<離乳中期のレシピ>パプリカとささみがゆ
材料(1回量)
作り方
① パプリカは皮をむき、やわらかく茹でたらみじん切りにする
② ささみはボイルして、筋を取りほぐして細かくきざむ
③ 耐熱容器に全がゆ、①、②を入れ混ぜ合わせ、電子レンジ(600W)で1分40秒ぐらい加熱する
<離乳後期のレシピ>パプリカ彩りオムレツ
材料(2回量)
作り方
① パプリカとブロッコリーはやわらかく茹でてみじん切りする。チーズは計量して細かくきざむ
② 卵を溶いて①と混ぜ合わせる
③ 小さめのフライパンで油を熱し、②を流し入れてオムレツ型にしっかりと火を通す
まとめ
パプリカは離乳初期から食べられる野菜です。加熱をしても色が悪くなりにくいので、料理に彩りを添えてくれますよ。甘みがあってやわらかいので、食べやすい食材の一つと言えます。くせが無く、どんな食材にも調理できるので、色のアクセントとして使うのもよさそうです。
(文:関水芳江 先生、監修:川口由美子 先生)
※挿入画像はイメージです