離乳食のみかんはいつから?薄皮や加熱はどうする?中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】
包丁要らずで簡単に食べられる人気の果物・みかんは、いつごろから赤ちゃんにあげてもOKなのでしょうか。今回は開始時期の目安とともに「みかんの缶詰は?」「薄皮はとる?」などよくある疑問についても解説します。みかんの魅力をいかした離乳食レシピも参考にしてくださいね。
みかん、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・初期の調理:薄皮を取り除き、果汁にしたり、すりつぶしたりする
・中期の調理:薄皮を取り除き、小さくきざむ
・後期の調理:薄皮を取り除き、きざむ
・完了期の調理:食べやすい大きさに切る
みかんってどんな果物?
みかんの旬は?
みかんの旬は9~2月ごろ、秋冬がおいしい季節ですね。また、ハウス栽培のみかんは6~9月ごろに出回りますので、1年のほとんどの時期で手に入る果物のひとつです。
みかんの栄養価は?
みかんはビタミンCが豊富に含まれています。むけばすぐに食べられる便利さもありますが、味付けの一部やサラダのような使い方でお料理に取り入れることもできますよ。
離乳食のみかん、下処理・下ごしらえの方法
下処理|薄皮は取ってあげて
みかんの薄皮には、ペクチンという水溶性食物繊維が豊富に含まれ、一緒に食べたいものですが、飲み込みにくく消化もしにくいので、離乳食では薄皮をとりましょう。
加熱|火を通すと食中毒対策になる
食中毒を予防する点で加熱することがおすすめされていますが、もうひとつ良い点があります。
みかんには酸味がありますが、相性がいい他の食材と調理すると、この酸味が料理のおいしさを引き立ててくれるのです。加熱をする料理にも上手に利用しましょう。
みかんの離乳食、よくある疑問
缶詰のみかんは使っていいの?
缶詰のみかんは、薄皮がなく便利そうですが、シロップ漬けになっているものが多く、そのままでは甘味が気になります。お湯で茹でて、糖分などを落としてから使用しましょう。
食べたいだけ食べていい?
甘みがおいしい果物は赤ちゃんも喜んでパクパク食べますが、食べすぎはよくありません。東京都幼児向け食事バランスガイドや日本人の食事摂取基準から考えると、完了期で1日の果物の摂取目安量は、みかん1/2個程度と考えましょう。
離乳食でのフルーツ記事一覧
みかんの離乳食レシピ! 煮物、サラダ、プリン
<離乳中期のレシピ>さつまいものみかん煮
材料
・さつまいも 20g
・みかん果汁 小さじ2
・水 適量
作り方
① さつまいもは皮をむいて食べやすい大きさに切る
② お鍋に①とひたひたの水、みかん果汁を入れて、さつまいもがやわらかくなるまで煮る
<離乳後期のレシピ>ブロッコリーとみかんのヨーグルトサラダ
材料
・ブロッコリー 20g
・みかん 小房1〜2個(約20g)
・無糖ヨーグルト 大さじ1
作り方
① ブロッコリーは花蕾部分を茹で、食べやすい大きさに切る
② みかんは薄皮をむき、半分程度に切る
③ ①②とヨーグルトを和える
<離乳完了期のレシピ>みかんのミルクプリン
材料
・みかん 小房2個(約30g)
・牛乳(育児用ミルクでも可) 50g
・砂糖 小さじ1/3
・片栗粉 大さじ1/2
作り方
① みかんは薄皮をむき、半分くらいに切る
② 鍋に牛乳、砂糖、片栗粉を入れ、よく混ぜる
③ 火にかけてとろみがつくまでかき混ぜながら加熱する
④ ③に①のみかんを混ぜ入れ、器に入れたら、かたまるまで冷蔵庫で冷やす
まとめ
みかんは、お手軽な果物のひとつです。そのまま食べるのもおいしいですが、アレンジすれば、おかずにもデザートにも使いやすいものです。ビタミンCの補給にもなるので、いろいろ使ってみてくださいね。
(文:木下麗子 先生、監修:川口由美子 先生)
※画像はイメージです
東京都幼児向け食事バランスガイド