離乳食のメロンはいつから?中期・後期レシピ【管理栄養士監修】
甘い味と香りが魅力のメロンは好きな人も多いですよね。では、離乳食の時期ではいつからあげてもいいのでしょうか。今回は赤ちゃんにあげる時期の目安や注意点などについて解説します。
メロン、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
離乳食のメロンは中期から始めよう
初期の調理
あげるのであれば、果汁を薄めて。
中期の調理
種と皮はのぞいてやわらかい実の部分のみ粗くつぶして。
※実がかたければ加熱をする
後期の調理
種と皮はのぞいてやわらかい実の部分のみ、薄切りにして。
完了期の調理
種と皮はのぞいてやわらかい実の部分のみ、食べやすい大きさにカットして。
■ワンポイントアドバイス■
メロンはどんな果物?
メロンの旬は? 種類は?
メロンの旬
メロンは春~夏が最盛期ですが、露地だけではなくガラス温室やビニールハウスなどもあるため、いろいろな品種が一年中手に入ります。
メロンの種類
メロンにはとても多くの種類があります。
大きく分けて皮に網目(ネット)があるものとないものがあります。網目があり、果肉の色が緑色のアールス系メロンは、ガラス温室で栽培されています。別名マスクメロンと呼ばれるのはこれにあたります。ほかにも、同じようなもので少し小さめのアンデスメロンやアムスメロンなどもあります。
また、果肉がオレンジ色の夕張メロンなどもあります。皮に網目がないものはキンショウメロン、ホームランメロンのようなものがあります。
メロンの食べごろの目安
メロンは食べごろの数日前に出荷されるので、食べごろの判断が難しいものです。お店の人に聞いたりできるといいでしょう。
自分で判断する方法として、お尻の部分(ツルとは反対側)に少し弾力のあるやわらかさが出始めるころが食べごろともいわれています。また、甘い香りがしていたら食べごろと判断していいかもしれません。アルコール臭がしたら熟れすぎなので、大人が食べて様子をみましょう。
アレルギーはある?
アレルギーはありますが、主に口腔アレルギー症候群と呼ばれるもので、乳幼児期には多くないアレルギーですので過度の心配はいらないでしょう。どうしても心配な場合は、加熱をするとよいでしょう。
大人が食べたら舌がピリピリ……アレルギー?
熟した果物を食べるときに、舌に少し炭酸のようなピリピリとした刺激を感じることがあります。これは食べごろがすぎたメロンなどで起きることがあります。また、同時に発酵臭があることがあります。これはメロンが熟成するにしたがって、酢酸エチル、エタノール、アセトン等の揮発性物質を発生するためです。
ピリピリしたり、匂いが気になるなどの不快感はありますがアレルギーではありません。なるべく熟しすぎる前のものを食べるようにしましょう。
とはいえ、赤ちゃんには好ましくないので、この観点からも赤ちゃんには熟しすぎたものは控えるといいでしょう。
離乳食のメロンの下ごしらえ
少し硬いときは加熱を
また、メロンは比較的果肉がやわらかいものが多いですが、硬い場合には加熱するといいでしょう。やわらかくて食べやすいのであれば特に加熱の必要はありません。
■ワンポイントアドバイス■
衛生的に心配なときも加熱を
離乳食においては、衛生面を考えると加熱すると安心感が高まります。使う包丁やまな板などに何かが付着しているリスクを考えると、加熱する方がより安心です。海外産のメロンなど何か不安がある場合は加熱をすると安心でしょう。
メロンの冷凍方法
冷凍はそのままでOK
メロンはそのまま冷凍することができます。種とワタの部分をとりのぞき、密閉して冷凍しましょう。離乳食期の場合は小さく切ってジッパーつきの袋か、蓋つきの製氷皿にいれて冷凍するといいでしょう。
冷凍メロンの食べ方
大きくなれば、冷凍したメロンをアイスのようにして食べることもできますが、赤ちゃんに冷たいものは胃腸に負担がありますので、加熱して食べるようにしましょう。
メロンの離乳食レシピ! 中期・後期のレシピ
最後にメロンを使った離乳食レシピをご紹介します。果汁の薄め方の参考などにしてください。
<離乳中期のレシピ>メロン果汁
・メロン 適量
・湯 適量
■作り方
① メロンは皮をとって種とワタをとってから、ひとくち大程度に切り、裏ごしする
② ①にほぼ同量の湯を入れてできあがり
■ワンポイントアドバイス■
<離乳後期のレシピ>とろとろメロン
・メロン 15g
・水 50ml
・水溶き片栗粉 小さじ1/4(水:片栗粉=1:1)
■作り方
① メロンの皮をとり、種とワタをとってから5mm大程度に切る
② 鍋に水と①を入れ、ふつふつと小さな泡がでてきたら水溶き片栗粉を入れる
③ ダマにならないようによくかき混ぜながら弱火で加熱したらできあがり
■ワンポイントアドバイス■
まとめ
メロンは、実がやわらかいので離乳食には使いやすい食材です。ただし品種がさまざまなので、甘味が強すぎたりする場合もあるので、味見してから味が濃ければ少しお湯を加える程度のアレンジがいいかもしれませんね。熟れすぎるとアルコールのような揮発性物質がでるので、赤ちゃんにあげるものは熟れすぎたものにならないようにしましょう。
(文:川口由美子 先生)
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