離乳食のぶどうはいつから?中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】
甘酸っぱくて、香りが良くて、年代問わずファンの多いぶどうですが、赤ちゃんはいつごろから食べられるのでしょうか。窒息を防ぐためのぶどうの切り方や、「レーズンはOK?」「皮はどこまでむく?」などよくある離乳食のぶどうについての疑問などと併せて解説します。記事の最後で紹介するぶどうの離乳食レシピもチェックしてくださいね!
ぶどう、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・初期の調理:つぶして果汁を与える
・中期の調理:皮をむき、細かくきざむ
・後期の調理:丸のままでは窒息の恐れがあるため、皮をむいて1/4以下に切る
・完了期の調理:丸のままでは窒息の恐れがあるため、皮をむいて1/4以下に切る
ぶどうはどんな果物? 旬と栄養素
ぶどうの旬はある?
ぶどうの旬は8月〜9月です。路地ものは7月末から10月末が旬で、夏から秋にかけて楽しめます。
ぶどうの品種
粒の大きさ、種のありなし、皮ごと食べられるなどで様々な品種に分かれます。小粒なデラウェアは実がやわらかく調理しやすいです。
離乳食のぶどう、下処理・下ごしらえの方法
洗い方のコツ
表面を水でしっかり洗いましょう。皮の表面に白い粉のようなものが付着していることがありますが、これはブルームといい、ぶどう自身が作り出している物質ですので心配はいりません。よく熟れて新鮮なものに付いています。
調理上の注意点
丸のままでは窒息の恐れがありますので、皮をむき、縦横に包丁を入れて、必ず4分の1以下の大きさにしましょう。
ぶどうの離乳食、よくある疑問
加熱した方が良い?
調理器具から細菌などが付着する可能性もあるため、そのまま食べられる果物であっても、離乳食では衛生面を第一に考え、特に離乳初期では加熱する方がより安心でしょう。
また、加熱することによって消化しやすくなるというメリットもあります。
レーズンは使える?
レーズンは収穫したぶどうを天日干しして作られるドライフルーツで、食物繊維や鉄が豊富です。ただし甘味が非常に強いため、嗜好品としてとらえ、きざんで少しの量を離乳食のアクセントとして使用するぐらいにしておくといいでしょう。
皮はどこまでむく?
ぶどうの皮の近くには渋みを感じるタンニンが含まれています。皮を薄くむくと渋みを感じやすくなるので、厚めにむく方がいいでしょう。黒色や赤色系のぶどうでは、皮の色素が残らないところまでむきます。
ぶどうの離乳食レシピ! 中期・後期・完了期
<離乳中期のレシピ>ぶどうのとろとろ
材料
・ぶどう 10g
・水 大さじ1
・米粉 小さじ1
作り方
① ぶどうは細かくきざむ
② 耐熱容器にぶどう、水、米粉を入れてさっと混ぜ、電子レンジ(600W)で10〜20秒加熱する
<離乳後期のレシピ>レーズンポテトサラダ
材料(作りやすい分量)
・じゃがいも 150g(中1個)
・きゅうり 30g(1/3本)
・レーズン 10g(約大さじ1杯)
・ヨーグルト 大さじ1と1/2
・塩 小さじ1/2
作り方
① じゃがいもは茹でてやわらかくしておく。きゅうりはスライスし、レーズンはきざむ
② じゃがいもをマッシュし、他の材料を全て入れて混ぜ合わせる
<離乳完了期のレシピ>ぶどうのパンケーキ
材料(仕上がりサイズ直径5cm、2枚)
・ぶどう 10g(大粒1粒、デラウェア10粒)
・小麦粉 大さじ2
・水 大さじ1
・マヨネーズ 大さじ⅓
・砂糖 小さじ1
・ベーキングパウダー 小さじ¼
作り方
① ぶどうは5mm大くらいにきざむ
② 全ての材料を混ぜ合わせて、フライパンに生地を落とす
③ 落とした生地にぶどうをのせ、裏返す
まとめ
皮がついていて持ち運びにも便利なぶどうですが、のどに詰まらせないよう、食べさせる時には形状に注意してください。みずみずしく甘酸っぱい味で赤ちゃんもきっとお気に入り。親子で楽しんでくださいね。
(文:奥野由 先生、監修:川口由美子 先生)
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