離乳食のオレンジはいつから？中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】

#離乳食 #管理栄養士監修記事 #川口由美子先生 #離乳食のビタミン源＜野菜・果物など＞

爽やかな香りと甘みが人気の果物・オレンジは赤ちゃんにはいつごろから食べさせられるのでしょうか。みかんとの違いは？　初めのうちはジュースがいい？　加熱の必要はある？　酸味が強いときはどうする？　など、赤ちゃんにあげるときの疑問点やオレンジを使ったオススメ離乳食レシピについてまとめました。

オレンジ、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの？
オレンジはどんな果物？
みかんとオレンジは何が違う？
離乳食のオレンジの下処理
種は要チェック
酸味があるときの下処理
オレンジの離乳食、よくある疑問
加熱した方がいい？
アレルギーはある？
赤ちゃんが食べないときは？
オレンジの離乳食レシピ！　中期・後期・完了期
＜離乳中期のレシピ＞オレンジのポテトサラダ
＜離乳後期のレシピ＞オレンジのカプレーゼ風
＜離乳完了期のレシピ＞オレンジとバナナのホットフルーツ
まとめ

この記事の監修者

川口由美子先生（管理栄養士/母子栄養指導士）

一般社団法人母子栄養協会代表理事
女子栄養大学生涯学習講師。大学時に小児栄養学を学んだのち、育児用品メーカーでベビーフード開発を経て栄養相談、離乳食レシピ執筆、講演会に携わる。2児の母。現在は、母子栄養協会にて離乳食アドバイザー®他、専門家を養成している。
◆一般社団法人母子栄養協会HP

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オレンジ、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの？

・初期の調理：果汁にする
・中期の調理：薄皮をむいて種を取り除き、小さくきざむ
・後期の調理：薄皮をむいて種を取り除き、きざむ
・完了期の調理：薄皮をむいて種を取り除く

　　■ワンポイントアドバイス■

果汁をあげる場合は、味が濃いのでお湯で薄めてもいいでしょう。

オレンジはどんな果物？

オレンジは、大きく分けて「普通オレンジ」「ネーブルオレンジ」「ブラッドオレンジ」に大別されます。よく見られるバレンシアオレンジは普通オレンジに該当します。オレンジの多くは海外からの輸入品ですが、オレンジとみかんのかけあわせのようなものもあわせると、日本にはとても多くの品種があります。

みかんとオレンジは何が違う？

みかんとオレンジの違いは、皮がむきやすいかどうかと、種があるかどうかの2点が言えるでしょう。しかし、最近ではタンゴールという、みかんとオレンジをかけあわせたものもあり、違いは不明瞭になってきました。
「清見タンゴール」は、皮がオレンジとよく似ていますが種がないものが多く、国産品種です。タンゴール類には他に「せとか」や「はるみ」などもあります。

離乳食のオレンジの下処理

オレンジは大人ならば皮をむいてそのまま食べられる果物ですが、赤ちゃんにあげるときは必要に応じて下処理を行いましょう。

種は要チェック

薄皮と種は取り除きます。
みかんと同様にパクっと食べてしまいそうになりますが、オレンジには意外と種があります。みかんとの交種であるタンゴールも、稀に種が入っていたりすることがあります。房によって個体差があるので「この品種は種がない」と決めつけず、赤ちゃんにあげる前には種がないかどうか必ずチェックしましょう。

　　■ワンポイントアドバイス■

オレンジは薄皮や種をとるのが少し大変なので、果汁で与えるのが楽かもしれませんね。

酸味があるときの下処理

オレンジには酸味がありますが、この酸味は加熱をするとやわらぎます。気になる場合は、電子レンジで少し加熱したりしてもいいですし、お好みでソースなどの料理に活用してもいいでしょう。

オレンジの離乳食、よくある疑問

離乳食にオレンジを使う際の疑問についてお答えします。

加熱した方がいい？

離乳食においては、衛生面を考えると加熱すると安心感が高まります。使う包丁や果汁しぼり器などに何かが付着しているリスクを考えると、加熱する方がより安心です。
また、オレンジに含まれるアレルゲンは、加熱すると弱まって食べられることもありますので、加熱をすると安心ではあります。しかし、“必ず加熱しなければならない” というわけではありません。

アレルギーはある？

オレンジは、アレルギー特定原材料28品目のうちの１つです。オレンジに多いアレルゲンは、口腔アレルギー症候群（oral allergy syndrome, OAS）と呼ばれるもので、主に口の中や喉などの粘膜にかゆみなどを生じるタイプのアレルギーですが、種類などによって稀に皮膚症状などが起きることもあります。しかし、離乳食期には多くないアレルギーですので、過度な心配はいらないでしょう。