離乳食のいちごはいつから?後期・完了期も加熱が必要?おすすめレシピ3選【管理栄養士監修】
甘くて大人にも子供にも好まれる“いちご”、離乳食ではいつごろから食べられるのでしょうか。果物だけど加熱したほうがいい? いちごジャムは赤ちゃんにあげてOK? たくさん食べていい? など、離乳期の赤ちゃんにいちごをあげる際の疑問について解説します。おいしい「いちごの離乳食レシピ」もお試しください。
いちご、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・初期の調理:加熱をして、つぶして裏漉しするなどしてなめらかにする
・中期の調理:加熱をして、とろみをつけるかきざむ
・後期の調理:生のままを食べやすい大きさに切る
・完了期の調理:生のままを食べやすい大きさに切る
いちごってどんな果物?
いちごの旬は12~5月ごろです。品種がたくさんありますが、鮮やかな赤色でツヤがあり、ヘタまでピンとハリがあるものが、甘くておいしいいちごといわれています。
いちごの栄養価は?
いちごにはビタミンCが豊富に含まれています。また、“造血ビタミン”ともいわれる葉酸も豊富です。水溶性食物繊維のペクチンも含まれているので、便秘解消に少し役立つかもしれませんね。
離乳食のいちご、下処理・下ごしらえの方法
いちごを洗う時に注意したいこと
ビタミンCや葉酸、ペクチンは水溶性のため、いちごを長く水につけたり、洗いすぎたりすることで流れ出てしまいます。とはいえ、離乳期は栄養面よりも衛生面が大事なので、加熱をしたりよく洗ったりしましょう。
いちごを加熱すると良い点
食中毒やアレルギーを予防する点で加熱することが勧められていますが、もうひとつメリットがあります。
いちごには酸味がありますが、すっぱさは赤ちゃんが苦手と感じやすいといわれています。加熱することで酸味がおだやかになり、食べやすくなることもあります。
いちごの離乳食、よくある疑問
離乳期、いちごの加熱はなぜするの?
生でも食べられるいちごですが、赤ちゃんは抵抗力が弱く、生のものを食べることで食中毒を起こすことも考えらます。最初のうちは加熱することがおすすめですが、慣れてきて生で食べるときもまずは少量にしましょう。
ピューレやジャムは使っていいの?
最初から食べやすく加熱してくれている面では安心ですが、市販のピューレやジャムは砂糖が含まれているものも多くあります。使うのであれば、砂糖が含まれていないものを選びましょう。
いちご、食べたいだけ食べていい?
甘くて食べやすい果物は、おいしいのでどんどん食べてしまうこともあります。もちろん、食べすぎはよくありません。
東京都幼児向け食事バランスガイドや日本人の食事摂取基準から考えると、完了期の1日の果物の摂取目安量は、いちごだと3〜4個にあたります。適度においしく食べてほしいですね。
いちごの離乳食レシピ!
<離乳中期(生後7ヶ月〜)のレシピ>ホットいちごミルク
■材料(約1回量)
・いちご 1個
・牛乳 30cc
・水溶き片栗粉 小さじ1(水:片栗粉=1:1)
■作り方
① いちごはつぶす
② お鍋に①と牛乳と水溶き片栗粉を入れ、沸騰してとろみがでるまで加熱する
<離乳後期(生後9ヶ月〜)のレシピ> いちごフレンチトースト
■材料(約1回量)
・いちご 1個
・卵 1/3個
・牛乳 20cc
・食パン 1/2枚
・油 少々
■作り方
① いちごはつぶし、卵は溶きほぐす
② パンはみみをとり、食べやすい大きさに切る
③ ①と牛乳をよく混ぜ合わせ、②をよく浸す
④ フライパンに油を薄くひき、③を両面焼く
<離乳完了期(1歳〜)のレシピ> いちごクリームサンド
■材料(約1回量)
・いちご 1個
・ヨーグルト 50g
・食パン 1/2枚
■作り方
① ざるの上にキッチンペーパーやふきんをのせて、ヨーグルトを入れ、一晩おいて水切りヨーグルトをつくる(できあがり約25g)
② いちごはつぶし、①に混ぜる
③ 食パンは半分に切り、②のクリームを塗ってサンドイッチにする
まとめ
いちごは見た目もかわいく、旬を感じることができます。調理をするレシピをご紹介しましたが、加熱せずに食べられるようになったら、ちょっと盛り付け時に添えたり、おやつにトッピングしたりと、手軽に使えるところもいいところです。旬のおいしい時期にご家族で一緒に楽しみましょう。
(文:木下麗子 先生、監修:川口由美子 先生)
※画像はイメージです