
離乳食のブロッコリー|初期・中期・後期のコツ、冷凍方法、レシピ【管理栄養士監修】
緑黄色野菜の1つであるブロッコリーは栄養豊富。離乳食にも取り入れたい野菜ですね。いつから離乳食に使えるのでしょうか? 初期の裏ごしのコツや茹でる際の目安、冷凍方法など、調理のポイントを管理栄養士が解説します。おすすめのレシピもご紹介。
ブロッコリーを使った離乳食はいつから?
ブロッコリーは離乳食の初期からOK
ビタミンとミネラルが豊富で、栄養価の高いブロッコリー。ペースト状にすれば離乳初期から食べさせられるので、いろんな離乳食メニューにぜひ使ってみてください。

初期の調理
小房を切り分けてやわらかく茹で、裏ごししてペースト状にします。


中期の調理
小房を切り分けてやわらかく茹で、つぼみの先を2~3mmのみじん切りにします。
■ワンポイントアドバイス■
後期の調理
つぼみの小房を切り分けてやわらかく茹で、5mmくらいにきざみます。
完了期の調理
小房を切り分けてやわらかく茹で、かじりとりやすい大きさに切ります。
■ワンポイントアドバイス■
離乳食のブロッコリーの下ごしらえ
どのくらいやわらかく茹でる?

指でつまんだらつぶれるぐらい
やわらかさの目安として、初期や中期のうちは、指でつまんだらぐにゃっとつぶれるくらいだといいでしょう。
電子レンジを使うのはOK?
初期・中期は鍋で茹でるのがおすすめ
電子レンジで蒸しても構いませんが、鍋で煮た方がやわらかくなりやすいので、初期・中期は鍋を使うといいでしょう。後期くらいになり、ある程度のかたさのものが食べられるようになったら、電子レンジなども是非試してみてください。
離乳食のブロッコリーの冷凍方法


ブロッコリーは冷凍保存しておくと便利です。おもに2つの冷凍の仕方があります。
茹でてそのまま冷凍
このやり方の場合、大人の人も食べることができます。
離乳食用に使う場合は、使うときにさらにゆでて軟らかくします。面倒なようですが、大人ものを作るときにも使えるので便利です。市販の冷凍ブロッコリーのように使いましょう。
<方法>
① ブロッコリーは小房の部分をかために茹でる
② ざるなどにおいて冷まし、花の部分にたまった水気をかるくキッチンペーパーで拭き取る
③ フリージング用のジッパー袋にいれて、平たくした状態で冷凍する
細かく切って冷凍
赤ちゃん用のためだけに細かく切って冷凍します。
<方法>
① ブロッコリーは、離乳期ごとに合わせた大きさに小房を切り分け、やわらかくなるまで茹でる
② 製氷皿に①を大さじ1ずついれて、蓋をして冷凍する
使うときは電子レンジ(600W)で1つ20~30秒ほど加熱してから使います。
市販の冷凍ブロッコリーは離乳食に使える?
冷凍ブロッコリーでもOK!
市販の冷凍ブロッコリーも上手に使えるといいでしょう。凍ったままみじんぎりにして他の材料と一緒に煮たりして使えます。
離乳食のブロッコリーおすすめレシピ!
ブロッコリーのポタージュスープ|6ヶ月~
ブロッコリーのつぶつぶが気になるので、ペーストにします。クリームなので、青臭さもとれて食べやすい一品です。
■材料
・ブロッコリー 小房1~2つ
・水 大さじ1
・粉ミルク 40ml
・水溶き片栗粉 小さじ1
(片栗粉:水=1:2で溶いたもの)
■作り方
① ブロッコリーはやわらかく茹でて裏ごしをし、水と合わせる
② 小鍋に①、粉ミルクをいれて、よく混ぜ合わせる
③ ②の鍋に水溶き片栗粉をいれて、弱火でとろみがでるまで煮る
ブロッコリーと玉ねぎの野菜スープ|7ヶ月~
玉ねぎの甘さで野菜がおいしく食べられます。ブロッコリーのつぶつぶも楽しみましょう。
■材料
・ブロッコリー 小房1つ
・玉ねぎ 20g
・水 大さじ2
・野菜スープ(ベビーフードなど) 50ml
■作り方
① 玉ねぎはみじん切りにし、ブロッコリーはつぼみの先のみを細かく切る
② 小鍋に①、水をいれて、炒めるようにして加熱する
③ 玉ねぎがしんなりしたら、野菜スープをいれて弱火で3分煮る
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ブロッコリーポテト|9ヶ月~

■材料
・ブロッコリー 小房2つ
・じゃがいも 1/2個
・片栗粉 小さじ1弱
・油(米油、オリーブオイルなど) 適量
■作り方
① ブロッコリー(冷凍でも可)はよく茹でて、つぼみの先をみじん切りにする
② じゃがいもは、皮をむいて芽を取り除いてから茹でる
(電子レンジの場合は、皮をよく洗ってラップをして600Wで2分加熱後、皮をむいて芽を取り除く)
③ ②のじゃがいもをつぶし、①と片栗粉を混ぜ合わせて成形する
④ フライパンに軽く油を敷き、両面に焦げ目がつくまで焼いてできあがり
■ワンポイントアドバイス■
まとめ


ビタミン・ミネラルが豊富で栄養価の高いブロッコリーは、離乳食に是非取り入れたい優秀な食材です。やわらかく茹でて裏ごしすれば初期から食べられるので、いろんなメニューの材料のひとつとして使っていきたいですね。
もちろん、ご紹介したレシピのように、ブロッコリーが食べにくければポテトと和えて手づかみスタイルにするのがおすすめ! 上手に工夫しながら、赤ちゃんの栄養補給の一助としてください。
(文・写真:川口由美子先生)
※クレジットありイメージ写真:getty