離乳食のレタスはいつから?初期・中期・後期レシピ【管理栄養士監修】
生で食べる印象の強いレタスですが、赤ちゃんにはいつからあげることができるのでしょうか。レタスを洗う・加熱する際のコツや、「離乳食にサニーレタスは?」「生のレタスはいつからOK?」などについて、離乳食に詳しい管理栄養士が解説します。レタスの離乳食レシピも試してみてくださいね。
レタス、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・初期の調理:葉先をやわらかく茹でてペーストにする
・中期の調理:葉先をやわらかく茹でて粗くつぶす
・後期の調理:全体をやわらかく茹でて粗めのみじん切りにする
・完了期の調理:全体をやわらかく茹でて1cm幅に切る
レタスの旬の時期は「夏と秋」
みずみずしく、調理が簡単なレタスは、年間を通じて食卓にあがる定番の野菜ですが、出荷の最盛期は夏(7〜8月)と秋(10月)です。
離乳食のレタス、下処理・下ごしらえの方法
洗い方のコツ
溜め水の中で振り洗いすると、汚れが落ちやすいです。
加熱のコツ
沸騰した湯に入れて1分程茹でます。茹でたあとは冷水にとって冷やします。
レタスの離乳食、よくある疑問
離乳食でサニーレタスはあげていい?
一般によくみられる球状のレタスは“玉レタス”に分類されます。サニーレタスは“葉レタス”に分類されます。サニーレタスの方が葉が薄くやわらかいため、離乳食調理にも使用可能ですが、サニーレタスに含まれる色素に渋味をがある物質が含まれるため、赤ちゃんは味が苦手である可能性があります。
レタスの赤くなったところは取ったほうがいい?
植物が傷付いたり切断されたりした際には、身を守るための防御反応が起こります。レタスが赤く変色することもその現象の一つです。傷付いた組織から腐敗などが始まりますので、離乳食調理の際には変色部分を取り除く方が無難と考えられます。
生のレタスを赤ちゃんにあげていいのはいつから?
パリパリっと大人と一緒にサラダも楽しみたいですよね。生の野菜は、菌が付着しているリスクがあります。また、赤ちゃんの消化器官にも負担がかかります。
明確に「いつから」という指標があるわけではありませんが、ある程度色々と食べられるようになる1歳以降であればチャレンジしてもいいかもしれません。
レタスの離乳食レシピ! 初期・中期・後期
<離乳初期のレシピ>レタスとさつまいものポタージュ
材料(作りやすい分量)
・レタス(葉先) 20g
・さつまいも 20g
・玉ねぎ 20g
・水 100cc
作り方
① 水、薄切りにした玉ねぎ、さつまいもを小鍋に入れて強火で5分程煮る
② ①にレタスを加える
※水が少ない場合、50cc程足して(分量外)レタスがつかるようにする
③ 水分も合わせて裏ごしする
※フードプロセッサーなども可
<離乳中期のレシピ>レタスの白和え
材料
・レタス(葉先) 20g
・絹ごし豆腐 10g
・すりごま 大さじ½
・かつお粉 小さじ1
作り方
① レタスは茹でて冷水にとり、細かくきざんでおく
② 豆腐を電子レンジ600W20秒加熱し、なめらかにつぶす
③ 豆腐とすりごま・かつお粉を混ぜ合わせ、そこにレタスを合わせる
<離乳後期のレシピ>レタスチャーハン
材料
・軟飯(またはご飯) 80g
・玉ねぎ 15g
・レタス 15g
・全卵 1/2個分
・しょうゆ 小さじ1/2
・ごま油 小さじ1
作り方
① 玉ねぎとレタスはみじん切りにし、耐熱容器に入れて電子レンジ600Wで20秒加熱する
② ごま油を引いたフライパンで卵を炒めて炒り卵にする
③ ご飯と電子レンジ加熱した玉ねぎ・レタス、しょうゆを加えてよく炒め合わせる
まとめ
大人も手軽にサラダとして食べられるレタス。赤ちゃんの離乳食にも是非活用してくださいね。
赤ちゃんの食べ方などの発達は、ひとそれぞれ。あくまでもこれらは目安にすぎません。栄養をとってほしいと思ったらペーストにしてポタージュにしてみたり、噛む力を育てたいと思ったら少し大きめに切ってみたり、家族の食事にあわせて、これらを目安にして変更してみてください。
(文:奥野由 先生、監修:川口由美子先生)
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