離乳食のなすはいつから?「茄子調理のキホン」と中期・後期・完了期レシピ!【管理栄養士監修】
離乳中期以降にオススメの食材「なす」について、赤ちゃんが喜ぶレシピを3つご紹介します。その他、離乳食を作る際に知っておきたい下処理のコツ、加熱のコツ、アク抜きについて解説します。
なす、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
離乳食のなすの開始は中期からがおすすめ
■離乳期別のなすの調理方法■
初期の調理
食べさせる場合は、しっかり茹でとろとろの状態に裏ごしする。
中期の調理
皮をむいてしっかり茹で細かくきざむ。とろみをつけてもGood。
後期の調理
皮をむいてしっかり茹で粗みじんに。とろみをつけてもGood。
完了期の調理
茹でるほか、少量の油で焼いてもOK。大きさは5mm~1cm程度の薄切りや角切りがおすすめ。皮はまだらにむくくらいでも食べられるようになりますが、心配なら全てむいて。
■ワンポイントアドバイス■
なすはどんな野菜?
なすの旬の時期は「夏・秋」
なすは年間を通じて店頭に並ぶ野菜ですが、旬は種類によって多少異なり、多くの場合は初夏から初秋にかけて。夏野菜のイメージが強いですが、秋に収穫する「秋なす」も人気です。
なすは種類が豊富
全国各地で生産されるなすですが、品種によって見た目や味わいが異なります。丸いものや小さいもの、長細いもの、水分が多いもの、中には生食向けに糖度を高くする品種改良されたなすもあります。
なすの種類は何でもOK
なすは加熱するとやわらかくなるので種類を問わず与えることができます。8月以降に収穫されるものは身も締まり、種が少なく食べやすいでしょう。
淡泊な味でだしとの相性が◎
なすは他の夏野菜と比較すると食物繊維が豊富ですが、水分も多く含む野菜です。淡泊な味が特徴なので、だしの風味を生かした煮込みレシピとの相性もいいですよ。
離乳食のなす、下処理・下ごしらえの方法
皮むき・ヘタ取りのコツ
新鮮なものほどヘタがトゲトゲしているので、気をつけて切り落とします。皮は厚いのでピーラーなどでしっかりむきます。
加熱のコツ
後期以降は皮をむかずに少量の油で焼き、やわらかい部分をつかってもよいでしょう。
■ワンポイントアドバイス■
離乳食でのなすのアク抜き
大人だと、塩を振りかけることでアク抜きできますが、離乳期に塩を添加することは避けたいので、水で10分ほどさらしてからの調理をオススメします。
なすの離乳食レシピ! 中期・後期・完了期
<離乳中期のレシピ>なすの煮びたし
■材料
・なす 1cmぐらいの輪切り1つ
・だし適量
・水溶き片栗粉(水と1:1でといたもの)
■作り方
① 水にさらしたなすを、だしでやわらかくなるまで煮る。残っただしはとっておく
② 煮たなすを細かくきざみ、①の残っただしに戻して再加熱をしながら片栗粉でとろみをつける
<離乳後期のレシピ>なすとトマトのラタトゥイユ
■材料
・皮をむいたなす 1cm厚1個
・トマト 1/8個
・玉ねぎ 中玉1/8個
・パルメザンチーズ 小さじ1
・オリーブオイル 小さじ1
・だし汁 適量(水でも可、食材がかくれるぐらいの量)
■作り方
① 材料を1㎝角に切ったものをオリーブオイルで炒める
② ①にだし汁または水を入れ煮込む
③ 食材がやわらかくなったらパルメザンチーズをかける
※冷凍する場合はチーズをかけずに冷凍
<離乳完了期のレシピ>マーボーなす
■材料
・豚赤身ひき肉 30g
・皮をむいたなす 1㎝厚の輪切り2個
・玉ねぎ 20g
・だし汁 食材がかくれるぐらいの量(水でも可)
・味噌 小さじ1/2
・ごま油 少量(風味付け)
・水溶き片栗粉(水と1:1でといたもの)
■作り方
① 野菜は1cm角に切る
② 小さな鍋やフライパンに全ての食材を入れ、だし汁または水を入れて煮る
③ 食材がやわらかくなったら味噌を溶かし入れる。とろみが少ない場合は、水溶き片栗粉でとろみをつける
④ 最後に風味付けでごま油を回し入れる
まとめ
なすは幼児期になると苦手な食材にランキングされてしまう野菜ですが、味がたんぱくな分、だしや油などとの相性が抜群に合うので、料理の幅が広く便利な食材! 大人からの取り分け食としても使いやすいので、大人用も赤ちゃん用もあわせて、なすをだしで煮て、大人は醤油とかつおぶしをかけてもいいかもしれませんね。
(文:シライカヨコ 先生、監修:川口由美子 先生)
※調理撮影:マイナビ子育て編集部
※そのほか挿入画像はイメージです