離乳食のミックスベジタブルはいつから？後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】

・初期の調理：にんじんなどペーストにできる具材は使用可能ですが、個別に具材を使用することは大変なので、あげなくてもいいでしょう
・中期の調理：やわらかく調理できる具材は使用可能。グリーンピースやコーンの皮を除けば食べられます。
・後期の調理：やわらかく調理できる具材は使用可能。グリーンピースやコーンの皮を除けば食べられます。
・完了期の調理：噛めるようならグリーンピースやコーンの皮を除く必要はありません。

ミックスベジタブルは、複数種の野菜を組み合わせて販売されているもので、グリーンピースやコーンとにんじんなどの細かくカットされた野菜が数種ミックスされた状態で販売されているものが一般的です。冷凍のものが多いですが、常温で保存できる紙パック詰めのものもあります。

便利なミックスベジタブルですが、ちょっとしたコツを押さえておくと安心して使えます。

凍ったまま調理に使えるものが多いですが、火を通す時間が短い料理などに使用する場合は、加熱解凍してから使用する方が赤ちゃんが食べやすいやわらかさに仕上がります。

ミックスベジタブルを使い切らずに残りを冷凍保管することもあるかと思います。温度変化を受けすぎると衛生面が心配ですので、取り出しはできるだけ速やかに行うようにしましょう。

次に、赤ちゃんにミックスベジタブルをあげる時に浮かびがちな疑問についてお答えします。

ミックスベジタブルは複数種の野菜が混ざっているので、赤ちゃんがまだ食べたことがない野菜が入っていることもあるでしょう。

離乳食ではアレルギー発症の観点から「初めて試す食材は１種類ずつ」とも言われており、一緒になって売られていたり、調理したりすることは心配になりますね。野菜でのアレルギー発症が多い年齢は小学生以降が多く、アレルギーが発症しやすい体質を受け継いでいると考えにくい場合には、野菜のみであれば混ざった状態を気にする必要はないかもしれません。

普通に生鮮野菜を買って調理する場合に比べて、冷凍野菜の栄養がどうなのか気になりますよね。

冷凍野菜は製造時に栄養素が損失する工程を含みますが、冷凍中に栄養素が減少することはありません。また、収穫量が確保できる旬の季節に収穫して凍結することで、その野菜に期待される栄養素を多く含んでいることが特徴です。野菜は季節や栽培方法によっても栄養成分の量が変動します。

冷凍野菜も上手く使いながら色々な野菜を取り入れられると良いですね。

冷凍野菜の原産地が海外のものもありますね。一般家庭用として流通しているものについては、メーカーが産地の農場を厳しく管理しており、輸入についても厳しい衛生規定があります。外国産のものも安心して使用してくださいね。

最後に、ミックスベジタブルを使った離乳食レシピをご紹介します。カラフルさを生かして、楽しい食卓にしてくださいね。

・洋風野菜ミックス（流水解凍）　1袋（300g）
・ミニトマト 　5個
・玉ねぎ 1/8個
・ベーコン　60g
・塩　小さじ1/2
・水　適量

① ミニトマトは半分に切り、玉ねぎはみじん切り、ベーコンは短冊切りにする
② 水以外の全ての材料を鍋に入れ、具材がギリギリかぶるくらいの水を入れ、強火で具材をくずしながら20分煮る（水が減ったらお湯を足す）
② ベーコン以外の具材を赤ちゃん用に取り分け、大きいものは食べやすい大きさに切る

・牛豚合い挽肉　200g
・玉ねぎ　1玉
・ミックスベジタブル 　100g
・ホールトマト缶　1缶
・塩　小さじ1

① みじんぎりにした玉ねぎとミックスベジタブルを炒め、玉ねぎが透き通ってきたらひき肉を入れて炒める
② ひき肉の色が変わったらホールトマトをつぶしながら加え、塩を加えて15分煮込む

・木綿豆腐　1丁
・ミックスベジタブル 80g
・鶏むねひき肉　100g
・オートミール　大さじ5
・塩　小さじ1
・油　大さじ1/2

① 全ての材料を手でよくこねる
② 成形して、油を熱したフライパンで両面しっかり焼く

小さく切ってあるミックスベジタブルはとても便利ですが、グリーンピースやコーンの皮は赤ちゃんには食べづらいもの。最近は色々な野菜のミックスが販売されているので、食べづらい食材を避けて選んでみるのも良いかもしれません。手軽に１品追加できるので、大人のご飯にも是非活用してみてくださいね。

（文：奥野由 先生、監修：川口由美子 先生）

※挿入画像はイメージです