離乳食のれんこんはいつから?初期・中期・後期レシピ【管理栄養士監修】
シャキシャキの歯ごたえがおいしいれんこん(蓮根)ですが、赤ちゃんにはいつごろから食べさせてもいいものでしょうか。今回は「レンコンパウダーはOK?」「大人用メニューからどう取り分ける?」など離乳期のれんこんの調理のコツを解説します。おいしい離乳食レシピも紹介しますので、赤ちゃん含め家族でれんこん料理を楽しんでくださいね。
れんこん、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・後期の調理:すりおろしてとろみとして使ったり、焼きかためる際に使う
・完了期の調理:すりおろしてとろみとして使ったり、焼きかためる際に使うほか、やわらかくなるまで煮てもOK
れんこんはどんな野菜?
れんこんの旬の時期は「冬」
東は茨城県、西は徳島県で多く生産されるれんこん。ほぼ一年中店頭に並びますが、おせち料理にも使われる縁起物とあって出荷のピークは12月、旬は11月〜3月です。
れんこんは根っこ?
ビタミンCを豊富に含むれんこんは、ハスの地下茎が太くなった部分。漢字では「蓮根」と書き、野菜の分類としてはだいこんやにんじん、じゃがいもと同じ根菜類になりますが、厳密には根っこではないのです。
離乳食のれんこん、下処理・下ごしらえの方法
洗い方のコツ
両端が閉じているもの選び、しっかり泥などを洗い流します穴の中にも汚れがある場合は、縦に切ってしっかり洗い流します。
アクが強いため、そのままにしておくと変色してしまうので、すぐに水または酢水などにさらします。
加熱のコツ
皮をむいたれんこんを繊維を断つようにカットします。火を通すほどホクホクのやわらかい食感になります。だし汁で煮てしっかり加熱するほか、すりおろして料理のとろみ付けに使ったり、具材を混ぜ込んでおやきなども作れます。ただし、その場合はしっかり加熱しましょう。
れんこんの離乳食、よくある疑問
レンコンパウダーは離乳食にも使える?
れんこんを乾燥させて粉末にしたものなので、原材料がれんこん100%であれば使うことができます。製品の粉末の粒の大きさによってはダマになることもあるので、大人の食事で試してから使うことをおすすめします。
大人用のメニューからの取り分けのコツは?
後期以降であれば、調味する前のものを取り分け(だしで煮た後でもOK)、赤ちゃん用はさらにやわらかくなるまで煮ます。
風味付けで少量の醤油や砂糖などで味付けをします。
食べやすくするための工夫は?
食物繊維の豊富なれんこんは、赤ちゃんには少し食べにくい食材です。穴と同じ方向に繊維が通っているので、繊維を断つようにカットします。
乱切りや薄切り、またはすりおろしたりすることで食べやすくなります。
れんこんの離乳食レシピ! 後期・完了期
<離乳後期のレシピ>とろとろれんこんのすりながし
材料
作り方
① れんこんの皮をむき、きれいに洗い水にさらしてからすりおろす
② 鍋にかつおだしと①を入れて加熱する
③ とろとろにになったらできあがり
※味が足りないようなら、醤油を風味付け程度に、または青のりを少量入れる
<離乳完了期のレシピ>モチモチれんこんおやき
材料(作りやすい量)
作り方
① れんこんは皮をむいて水に少しさらし、すりおろす
② ①としらす、片栗粉を混ぜ合わせ、小判型に丸める
※厚みがあると食べにくいので、5mmぐらいの厚さを目安に
※少しかたいようであれば、調整用のだし汁を入れる
③ フライパンに油を入れたら②の両面に焼き目をつけ、蓋をして弱火でじっくり2~3分両面焼く
<離乳完了期のレシピ>レンコンチップス
材料(作りやすい量)
作り方
① 薄くスライスしたれんこんを水にさらして、しっかり水をきる
② フライパンに油を入れてれんこんを揚げ焼にし、パリッとしたら油をよくきる
※オーブンを使用する場合:れんこんに刷毛で油を塗り、240~250℃に予熱したオーブンで10分ほど焼く(加熱時間は使用するオーブンによって調整)
③ 仕上げに適量青のりをかけて完成
まとめ
れんこんは、切り方や調理方法で食感が変わり、楽しむことができる食材です。なお、れんこんに含まれるビタミンCは、糖質に守られているため、加熱調理による損失が少ないと言われています。離乳食にもうまく取り入れていきましょう。
(文:シライカヨコ 先生、監修:川口由美子 先生)
※調理撮影:マイナビ子育て編集部
※そのほか挿入画像はイメージです