離乳食のアスパラガスはいつから?初期・中期・後期レシピ【管理栄養士監修】
シャッキリとした歯ごたえがおいしいアスパラガスですが、赤ちゃんはいつごろから食べられるようになるのでしょうか。今回は、離乳食でアスパラガスを取り入れ始める時期の目安や、下処理のコツなどを解説します。記事内で紹介するアスパラガスの離乳食レシピとともに参考にしてくださいね。
アスパラガス、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・初期の調理:穂先は切り落として皮をむき、やわらかく茹でてすりつぶし、お湯でのばしてペースト状に
・中期の調理:皮をむき、やわらかく茹でて2~3mm位のみじん切りに
・後期の調理:皮をむき、やわらかくゆでて4~5mm位の粗めのみじん切りに
・完了期の調理:皮をむき、やわらかくゆでて1cm大に切る
アスパラガスはどんな野菜? 旬と栄養素
アスパラガスの旬の時期は「春~初夏」
ハウス栽培も行われるため、一年中手に入りやすいアスパラガスですが、うまみや甘みが増して一番おいしくなる旬の季節は5〜6月ごろです。
アスパラガスに豊富な栄養素は?
アスパラガスは緑黄色野菜のひとつ。名前の由来となったアスパラギン酸(うまみのもととなるアミノ酸の一種)が豊富です。他には、葉酸、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンKも多く含まれます。
離乳食のアスパラガス、下処理・下ごしらえの方法
アスパラガスは根元のあたりは繊維が多くて、食べにくいことがあります。アスパラガスの茎の根元の方を持って、ポキッと折れた箇所が筋の少ない部分と多い部分との境目の目安になります。そこから上(穂先側)を使うとよいでしょう。
離乳食用は皮をむいて
アスパラガスの皮は、大人は噛み切ることができますが、赤ちゃんにとっては食べにくいので、ピーラーなどで皮をむいて調理します。
アスパラガスの離乳食、よくある疑問
グリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスは、栄養は違うの?
ホワイトアスパラガスは、日に当たらないように盛り土をして育てられているので名前の通り色が白。グリーンアスパラガスの方が葉酸、ビタミンAやビタミンKが豊富です。
冷凍保存もできる?
アスパラガスは、生でもペースト状など調理した状態でも冷凍保存ができます。
生のまま冷凍する場合は、アスパラガスの皮をむいてからラップでくるみ、密閉できる冷凍保存袋に入れましょう。
離乳初期など1回に食べる量が少ないときは、ペースト状にしてから製氷皿などに入れて冷凍すると使いやすいです。
どんなアスパラガスを選べばいいの?
穂先がしまっていて、茎が太くて緑色が濃く、つやのあるもの。切り口に変色がなく、乾燥していないことも選ぶときのポイントです。
アスパラガスの離乳食レシピ! 初期・中期・後期
<離乳初期のレシピ>アスパラガスペースト
材料(作りやすい量:約4〜5回量)
・アスパラガス 1本
・お湯 適量
作り方
① アスパラガスは穂先を落として、皮をむき、やわらかく茹でみじん切りにする
② すりつぶした後、裏ごしする
③ 少量ずつお湯を入れながらのばす
<離乳中期のレシピ>アスパラガスとツナがゆ
材料(約1回量)
作り方
① アスパラガスはやわらかく茹で、みじん切りにする
② ツナは湯通ししてから、かたまっていたらさっとほぐす
③ 耐熱容器に①②と5倍がゆを入れて混ぜ合わせ、電子レンジ(600W)で1分40秒ほど加熱する
<離乳後期のレシピ>アスパラガスと鮭のミルク煮
材料(約2回量)
作り方
① アスパラガスは皮をむき、やわらかく茹でて細かくみじん切りする
② 生鮭は茹で、骨や皮を取り除き、細かくほぐす
③ 小鍋に①②と育児用ミルクを入れて火にかけ、水溶き片栗粉でとろみをつける
まとめ
アスパラガスは離乳初期から与えられ、甘味やうまみがあるのでおいしく食べられる野菜の一つです。
穂先は食感が気になるので、初期のころは穂先を外していきましょう。形があるものが食べられるようになったら、穂先ごと使用することができます。
(文:夏目千恵子 先生、監修:川口由美子 先生)
※調理撮影:マイナビ子育て編集部
※そのほか挿入画像はイメージです