
離乳食でさつまいもはいつから?下ごしらえは?初期・中期・後期・完了期レシピ【管理栄養士監修】
甘みの強いさつまいもは、赤ちゃんも好んで食べてくれそうですが、離乳食ではいつから使えるのでしょうか? 離乳食の初期から使えるのか、どう調理すればいいのか、などを管理栄養士が解説します。下ごしらえの方法や赤ちゃんがおいしく食べてくれるレシピもお教えします。
さつまいも、離乳食でいつから食べられるの?
さつまいもは離乳食の初期から使える

さつまいもは離乳食の初期から使うことができます。最初のうちは裏ごしをします。離乳食が進むにつれて、形のある状態にしてきましょう。
赤ちゃんに食べさせるときは、さつまいもはある程度の水分があるほうが食べやすいので、一緒に水分(飲み物やスープなど)も用意しておいてあげるといいですね。また、切る大きさによっては「丸飲み」して喉に詰まらせる恐れがあるので、切る大きさには注意が必要です。
やわらかく茹で、裏ごし。
中期の調理
やわらかく茹で、軽くつぶす。
後期の調理
やわらかく茹で、喉につまらせにくい大きさにカット。
完了期の調理
やわらかく茹で、大きめの輪切りやスティックなど、つかみやすくしてもOK。
■ワンポイントアドバイス■
さつまいもの離乳食のポイント
さつまいもの下ごしらえの方法
さつまいもの先端や皮の近くは繊維が多いため、皮は厚めにむなどして取り除くと調理しやすく、また食べやすくなります。鍋でゆでたり、蒸したり、電子レンジなどで加熱してやわらかくするといいですね。
鍋で茹でる場合
皮を厚めに1~2cmの輪切りにし、水に5分程さらしてアクを取り、水気を切ってひたひたになるぐらいの水を入れ、水からゆでる。
電子レンジの場合
皮を厚めに1~2cmの輪切りにし、水に5分程さらしてアクを取り、ひたひたになるぐらいの水を入れ、電子レンジで3~4分加熱する。
このほか、蒸し器で他の野菜や肉・魚と一蒸したり、炊飯器に入れてご飯と一緒に炊いてもやわらかくできます。
下ごしらえをしたさつまいもの保存方法
冷凍保存OK
さつまいもを裏ごししてペーストにした場合、冷凍用の保存袋に入れ、菜箸などですじ目をつけて冷凍するのがおすすめです。
角切りやスティック等にした場合、製氷皿に分けたり、ラップで包んだり、保存容器等に入れて冷凍すると使いやすいです。冷凍したものは1週間を目安に使い切るといいですね。
さつまいもの皮は避ける
焼きいもなどにしたら皮もしっとり食べやすくなることもありますが、食物繊維などの消化の負担を考えて、離乳期には避けておくと安心ですね。
市販の焼きいもをあげてもいいの?


焼いもは食べやすくておすすめ
さつまいものおすすめの調理法といったら、なんといっても「焼きいも」です。じっくり遠火で加熱する焼きいもは甘味も豊富なので、赤ちゃんも食べやすいです。しっとりした焼きいもならば、パサついて食べにくいもの(肉や魚)を和えたりしても、食べやすくなりますよ。
ただ、あまりにも焼きいもの甘みに慣れてしまうと、ほかの味ではものたりなくなってしまうこともあるようです。
さつまいもの離乳食、おすすめレシピ!
さつまいもは、ビタミンCや食物繊維が豊富です。食事として、あるいは、ちょっとしたおやつとしても使いやすいので、ぜひ、離乳食で活用してくださいね。
初期|さつまいもペースト

・さつまいも 10g
・だし汁 小さじ2
■作り方
① さつまいもは皮をむいて適当な大きさに切り、茹でて裏ごし、だし汁を混ぜてなめらかにする
■ワンポイントアドバイス■
中期|さつまいもとりんごのミルク和え
・さつまいも 10g
・りんご 10g
・育児用ミルク 小さじ2
■作り方
① さつまいもは皮をむいて適当な大きさに切り、茹でてから粗くつぶす。りんごは皮をむいて芯を除き、すりおろす
② ①に育児用ミルクを加え混ぜる
■ワンポイントアドバイス■
後期|ベビースイートポテト

■材料
(6個分)
・さつまいも 100g
・育児用ミルクを溶かしたもの 20ml
・卵黄 少々
・油(アルミホイルに塗る) 少々
■作り方
① さつまいもは、皮をむいて適度に切ったら、やわらかくなるまで約10分ほど茹でる

② 竹串がすっと通るまでしっかりやわらかくなったら、あたたかいうちに裏ごしをする(手間であれば、厚手のビニール袋に入れて手でつぶしてもOK)

③ 粉ミルクを溶かしたものを加えてよく混ぜたら、丸めて成形する
④ 油を塗ったホイルの上にのせ、卵黄を塗る

⑤ オーブントースターで表面に軽く焦げ目がつく程度まで15分ほど焼く

■ワンポイントアドバイス■
完了期|スティックさつまいも

・さつまいも 適量
・きな粉 適量
■作り方
① さつまいもは皮をむいてスティック状にし、水小さじ1(分量外)を加え、電子レンジで加熱する
② きなこをまぶす
■ワンポイントアドバイス■
まとめ
さつまいもは甘みが強く、離乳初期から取り入れられる野菜です。最近はスーパーなどでも焼きいもを取り扱っているので、調理の時短にもなりますよ。食べ応えがあるので、離乳食の一品にするほか、おやつにも最適です。ぜひ、活用してくださいね。
(文:川口由美子先生)
※クレジットありイメージ写真:getty