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2023年01月17日 14:54 更新

離乳食のキャベツはいつから?初期からのレシピや調理のポイント【管理栄養士監修】

生で・炒めて・煮て……と普段からいろいろ使える万能野菜のキャベツ。離乳食に取り入れるならいつごろなのでしょうか? 調理のコツ、おすすめのレシピはもちろん、「初期は裏ごしがいいのか、すりつぶしがいいのか?」などの疑問に管理栄養士がお答えします。

離乳食でキャベツはいつから食べていいの?

キャベツは離乳食の初期からOKな野菜

キャベツは初期から使える野菜です。少し硬いので離乳食のはじめのうちはすりつぶし、その後も下ごしらえとして、やわらかく茹でる必要があります。とはいえ、赤ちゃんと大人が一緒の料理を食べられると楽なので、離乳食の食材としてぜひ取り入れてみてください。

離乳食のキャベツの開始時期の目安
 初期の調理

ヨーグルト状にすりつぶしてあげます。やわらかく茹でてから、すりばちですりつぶすのがおすすめです。クタクタになるまで茹でるのがコツ。食べられる野菜の種類が増えたら、他の野菜と一緒につぶすと青臭さが減るのでおすすめです。

 中期の調理

やわらかく茹でてすりつぶすか、みじん切りにします。やわらかくなるまで茹でれば、ある程度形があっても食べることができるかもしれませんが、食感が気になる子もいます。とろみがあれば食べやすくなるので、もし口から出してしまうようであれば、くずした豆腐や茹でてつぶしたじゃがいも、おかゆなどと合わせてみましょう。

 後期の調理

ゆでて粗みじん切りにするだけで食べられます。そのままで食べにくそうであればとろみをつけます。片栗粉でとろみをつける以外にも、じゃがいもやかぼちゃ、おかゆ、豆腐などと混ぜても食べやすくなります。

 完了期の調理

やわらかく茹でて、5mm~1cmのみじん切りにします。千切りにしてお好み焼きの具として食べたりするのもおすすめ。加熱をすると食べやすくなります。茹でるだけではなく、炒めても食べられるようになります。

 ■ワンポイントアドバイス■

離乳食のキャベツ、調理のポイント

キャベツの離乳食期ごとの目安(初期・中期・後期・完了期)
Lazy dummy

離乳初期のキャベツは裏ごし?すりつぶし?

 すりつぶしても裏ごしても、どちらでもOK

最初のキャベツはできるかぎり粒がなく、どろりとしたペーストになっていれば、必ずしも裏ごししなくてもかまいません。ただ、すりつぶしただけだとなめらかさにかけてしまうこともあるので、赤ちゃんによっては裏ごしの方が好むこともあります。

ブレンダーを使う場合には、少量だとうまく作れないこともあるので、多めに作って冷凍する方法がよいでしょう。キャベツと一緒に茹で汁も加えると、ペーストになりやすくなります。

離乳食には内側の葉の部分がおすすめ

キャベツは硬い芯の部分と葉の部分があります。葉の部分のほうがやわらかいので、芯の部分を取り除いてあげたほうがいいかもしれませんね。

また、葉でも外葉は硬いこともありますので、何枚かむいて、中のほうの葉のほうが食べやすいでしょう。硬そうな部分であれば、すりつぶしてあげてくださいね。 

 ■ワンポイントアドバイス■

キャベツは冷凍OK

キャベツは冷凍保存できます。生のまま粗みじんにして、ラップをして冷凍すればOK! 凍ったまま加熱して使えます。

キャベツの離乳食おすすめレシピ!

キャベツのペースト|6ヶ月~

キャベツのペースト
(撮影:マイナビ子育て編集部)
最初に食べるキャベツは、おいしいところをペーストにしてあげましょう。

■材料
・キャベツ 5cm角程度に切り分けたもの 1枚

■作り方
① キャベツは芯の部分や硬い葉脈を取り除き、色の濃い部分をとりわけ、やわらかくなるまでじっくり茹でる
② すりばちでやわらかくなるまですりつぶすか、ブレンダーにかける(ブレンダーにかける場合は野菜スープや水を少々加える)

 ■ワンポイントアドバイス■
離乳食の初期のキャベツのレシピはこちらの記事でも紹介しています。
離乳食の初期〜キャベツのレシピ5選【管理栄養士監修】

キャベツとにんじんのことこと煮|7ヶ月~

キャベツとにんじんのことこと煮
(撮影:マイナビ子育て編集部)

キャベツとにんじんを大きいまま茹でてやわらかくしてからつぶし、とろみをつけます。

■材料(作りやすい量)
・キャベツ 2枚程度
・にんじん 5cm程度輪切り
・水溶き片栗粉 少々(食べる量に応じて)
 ※片栗粉:水=1:2の割合で溶いたもの

■作り方
① キャベツは芯の部分や硬い葉脈を取り除き、色の濃い部分をとりわける。にんじんは皮を剥き、やわらかくなるまで、大きいままじっくり長時間茹でる
② やわらかくなったら、フォークの背であらつぶしにする
③ 食べる分(約大さじ1~2杯)だけをとりわけ、残りは冷凍する
④ 食べる分は、水溶き片栗粉小さじ1と、水小さじ1(分量外)とを合わせ、③とともに電子レンジ(600W)で20秒程度加熱して、出来上がり

キャベツとにんじんのことこと煮の作り方1
(撮影:マイナビ子育て編集部)
キャベツとにんじんのことこと煮の作り方2
(撮影:マイナビ子育て編集部)
■ワンポイントアドバイス■

キャベツと豆腐のうま煮|9ヶ月~

離乳食のレシピ:キャベツと豆腐のうま煮
(撮影:川口由美子)

キャベツの青臭さをかつおのうま味が消してくれます。だしのストックがない!というときにも便利ですよ。

■材料
・豆腐 2〜3cm角程度
・キャベツ 5cm角程度に切り分けたもの 1枚
・にんじん 5mm輪切り 1〜2枚
・かつおぶし 小さじ1程度
・水溶き片栗粉 適量

■作り方
① 鍋に水200ml程度を沸かし、キャベツとにんじんを入れて大きいまま茹でる
② やわらかくなったら取り出し、1cmほどに切って鍋に戻す
③ ②の鍋にかつおぶし、豆腐を加え、水が少なくなるまで煮る

くずした豆腐ややわらかいにんじんを含む食べやすい離乳食
くずした豆腐ややわらかいにんじんと一緒だと食べやすくなるかも
(撮影:川口由美子)
  ■ワンポイントアドバイス■

まとめ

キャベツを使った離乳食を食べる子供
Lazy dummy

キャベツは離乳食初期から使えるので、ぜひレシピにとり入れてみましょう。ただ、キャベツは繊維が多いので、やわらかく茹でてペーストにしたり細かくきざんであげないと食べにくい野菜です。

ちょっと手間ではありますが、赤ちゃんが負担なく食べられるよう、食べにくそうにしていたらとろみのあるものと合わせて食べさせてみるなど試してください。キャベツメインのレシピはもちろん、おかゆやスープに加えるなど、工夫次第でいろいろと使える便利な野菜ですよ。

(文:川口由美子先生)

※クレジットありイメージ写真:getty

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