離乳食で切り干し大根はいつからどう使う?おすすめレシピ3点と失敗しないコツ【管理栄養士解説】
切り干し大根は常温で保管できるお野菜として買い置きしておくと便利な食材ですよね。煮物や和え物など色々な料理に使えますが、離乳期の赤ちゃんはいつごろから食べられそうか解説します。お惣菜は食べさせられる? 加熱は必要? やわらかくするには? などの疑問にもお答えします。
切り干し大根、赤ちゃんは離乳食でいつから食べていいの?
・完了期の調理: 茹でて短く切ったものであればOK
切り干し大根とは
切り干し大根は、大根を細長く切って天日干しした食品です。通常は、水戻しして煮物や炒め物などに使用します。シャキシャキとした歯応えが特徴です。
離乳食の切り干し大根、覚えておきたい2つのコツ
保存がきく切り干し大根は便利な食品ですが、離乳食に使う際にはいくつかコツがあります。
1. しっかり加熱して短く切る
切り干し大根は、生の大根を干す作り方のものがあります。赤ちゃんの消化を考えて、しっかりと加熱したものをあげるようにしましょう。
また、細長い形状で飲み込みにくいので短く切ってあげると食べやすいです。
2. 長期保管は冷蔵庫で
切り干し大根は常温保管できる食材です。直射日光を避けて保管すると良いでしょう。
保管中に茶色く変色することがあり、品質に問題はありませんが甘みが落ちてしまうことあります。長期保管する際は、冷蔵保管することで変色しにくく、甘みが保持されやすくなりますよ。
切り干し大根の離乳食、よくある疑問
Q. 加熱しない調理法で作っても良い?
切り干し大根を使用したレシピの中には、加熱せずにそのまま調味料などと和えるレシピがありますが、離乳期の赤ちゃんにはかたくて食べづらいため、加熱するようにしましょう。加熱してやわらかくしたものを和物に使用することは問題ありません。
Q. やわらかく煮るにはどうする?
切り干し大根を赤ちゃんが噛み切れるくらいやわらかく調理することは難しいですが、水戻ししたものを冷凍し、それを使用するとだいぶやわらかくなります。また、より早く味が染みやすくなるので、多めに水戻しして冷凍しておいても良いかもしれません。
Q. 市販のお惣菜の切り干し大根は利用できる?
切り干し大根の煮物などは、スーパーのお惣菜コーナーでも販売されていますね。1歳を過ぎて、色々食べ慣れているようであれば、お惣菜を使用してみても良いでしょう。ただし、お惣菜は塩分が多いので、スープにしたり、他の食材と合わせるなどして味を薄めるようにして活用しましょう。
切り干し大根の離乳食レシピ!
最後に離乳完了期(1歳〜1歳半)から食べられるおすすめの切り干し大根レシピをご紹介します。
<離乳完了期のレシピ>トマトスープ
■材料(作りやすい分量)
・切り干し大根 15g
・たまねぎ 80g
・ほうれん草
・ツナ
・ホールトマト缶(潰し) 1/2缶
・水 200cc
・顆粒コンソメ 小さじ1/2
・油 大さじ1/2
■作り方
① 切り干し大根はたっぷりの水(分量外)に10分つけて戻しておく
② 鍋に油を熱し、薄切りにしたたまねぎ、ざく切りにしたほうれん草をよく炒める
③ ①の切り干し大根と残りの材料全てを加えて15分煮込む
④ ③から赤ちゃんの分を取り分けて、具材を細かくきざむ
<離乳完了期のレシピ>切り干し大根とカレイの煮物
■材料(作りやすい分量)
・カレイ切り身 2切れ
・切り干し大根 10g
・水 250cc
・酒 大さじ1/2
・みりん 大さじ1/2
・醤油 大さじ1/2
■作り方
① 切り干し大根はたっぷりの水(分量外)に10分つけて戻しておく
② 水と調味料を鍋に入れて火にかけ、沸騰したらカレイと①の切り干し大根を加える
③ カレイをお刺身2切れ分くらいと、切り干し大根を取り分けて細かくきざむ
<離乳完了期のレシピ>切り干し大根の煮物の卵とじ
材料(作りやすい分量)
■材料(作りやすい分量)
・切り干し大根の煮物の惣菜 1パック(1人分)
・水 100cc
・卵 1個
■作り方
① 鍋に切り干し大根の煮物の惣菜と水を入れて火にかける
② ①が沸騰したら卵を溶いて加え、卵にしっかり火を通す
③ ②から赤ちゃん用に取り分けて細かくきざむ
まとめ
常備しておける食材として便利な切り干し大根。シャキシャキとした食感を赤ちゃんと一緒に楽しめるようになるにはもう少し。1歳を過ぎたころから徐々に一緒に楽しめるようになるでしょう。切り干し大根からの旨味を活かしたり、切り干し大根に他の具材の旨味を染み込ませたりお料理のアイデアは無限大! 色々なお料理を楽しんでみてくださいね。
(文:奥野由 先生、監修:川口由美子 先生)
※挿入画像はイメージです