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2022年11月26日 14:22 更新

鶸色(ひわいろ)とは?~日本の伝統色 Japanese Traditional Colors~

【鶸色(ひわいろ)】とは、黄色味の強い明るい黄緑色を指します。日本の伝統色である【鶸色】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。

【鶸色】とは?

枝にとまるメジロ

鶸色とは、黄色みの強い明るい黄緑色のことです。

色の名前       鶸  色      
読み方 ひわいろ Hiwa-Iro
英語 muted greenish yellow
WEBカラーコード #d0ca00
CMYK C=24/M=13/Y=96/K=0
RGB R=208/G=202/B=0
※色は環境等により見え方が異なります。各種カラーコードは絶対のものではなく、あくまで参考値です。

【鶸色】の意味と由来は?

【鶸色(ひわいろ)】は、黄色味の強い黄緑色。鶸(ひわ)という林などに住む小型の鳥の羽根の色からきています。鎌倉時代の武士の礼服をまとめた『布衣記(ほいき)』という書物に登場することから、鎌倉時代に生まれた色と考えられています。

鶸(ひわ)は、漢字で「金翅雀」と書くこともあります。これは、金色の羽根をもつ雀という意味。【鶸色】は金色にも近いほど、雅やかな色だったのでしょうね。

【鶸色】に合う色は?


鶸 色
 ひわ いろ 


浅紫色
 あさむらさきいろ 

【鶸色】に合う色のひとつに【浅紫色(あさむらさきいろ)】があります。薄い紫色のことで、平安時代には紫の次に高位の色とされていました。

緑系統の色と紫系統の色は、着物を重ねる際の色の組み合わせである「襲(かさね)」としても多く採用されている配色です。春の若い緑を思わせる【鶸色】と、スミレや藤などの春の花に近い【浅紫色】は、季節感の相性もいいですね。

A traditional Japanese color "鶸 Hiwa" is...

A traditional Japanese color "鶸 Hiwa" is a yellowish green with a strong yellow tinge. It is derived from the color of the feathers of the siskin, a small bird that lives in forests. It is thought to be a color that originated in the Kamakura period (1185-1333), as it appears in a book called "Hoiki," which describes the formal dress of samurai in the period.

The Chinese character for "鶸" can also be written as "金翅雀". This means a sparrow with golden feathers. I guess "鶸" color was so elegant that it was almost like gold.

まとめ

「鶸」という鳥は、日本国内に広く生息し、その種類は120種以上とも言われています。そんな中でもよく見られるというのがマヒワとカワマヒワです。マヒワを遠目に見ると、黄色い鳥に見えるかもしれません。マヒワを見つけたら「あ、金色の羽根がいるよ」とお子さんと話してみてくださいね。

(マイナビ子育て編集部)

参考文献
・『色名がわかる辞典』(講談社)
・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)

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