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2022年11月24日 12:33 更新

藍色(あいいろ)とは?~日本の伝統色 Japanese Traditional Colors~

【藍色(あいいろ)】とは、少し緑がかった青い色のことです。日本の伝統色である【藍色】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。

【藍色】とは?

藍色に染まる山脈

藍とは、少し緑がかった青い色のこと。

色の名前       藍      
読み方 あい Ai-iro
英語 Indigo,Indigo blue
WEBカラーコード #006e9f
CMYK C=92/M=49/Y=22/K=0
RGB R=0/G=110/B=159
※色は環境等により見え方が異なります。各種カラーコードは絶対のものではなく、あくまで参考値です。

【藍色】の意味と由来は?

【藍色】は、少し緑がかった青い色のこと。とくに濃い【藍色】は【紺色】と似ていますが、紺よりやや緑がかった深みのあることが特徴です。別名「ジャパンブルー」とも呼ばれている藍色は、日本に古くからある浴衣やのれんに使われる色としておなじみですね。東京オリンピック・パラリンピックの公式エンブレムに採用されたことも記憶に新しいことでしょう。 藍色という名前の由来は、「藍」という植物を使って染色していることから来ています。藍は【茜色(あかねいろ)】と並んで、世界で最も古い植物由来の染料で、紀元前3000年頃のインドで栽培が始まりました。

日本に伝わったのは古墳が多く作られた大和時代のこと。深く落ち着きのある藍色は、平安時代には高貴な色として扱われ、上級貴族が身に付ける着物に多く用いられました。木綿にもよく染まるので、江戸時代以降は庶民の間にも大きく広がります。

【藍色】は、日本人の肌の色との補色関係にあるのだそう。藍色が日本で古来から長く愛され続けている理由には、日本人を美しく見せる色であることも関係しているのかもしれませんね。

【藍色】に合う色は?


藍 色
 あい いろ  


藤 色
 ふじ いろ 

【藍色】に合う色は、紫系の【藤色】【葡萄色(えびいろ)】や、同系色の【新橋色(しんばしいろ)】【空色】【水色】など。藍と並んで世界で最も古い染色である【茜色】ともなじみのある組み合わせです。藍の浴衣に茜の帯は、定番の配色です。

伝統色の【山吹色】【菜の花色】と合わせるとくっきりした印象に、【鶯色(うぐいすいろ)】【芥子色(からしいろ)】と合わせると、落ち着いた印象になります。日本に古くから伝わる多くの伝統色との相性がよいのも、【藍色】の特徴と言えるでしょう。

A traditional Japanese color "藍 Ai" is...

A traditional Japanese color "藍 Ai -means indigo- " is a dark blue color. It is similar to navy blue, but is characterized by a slightly deeper greenish tinge than navy blue. Also known as "Japan blue," indigo is a color that has been used for centuries in Japan for yukata (summer kimono) and noren (curtain). It may also be fresh in your mind that it was adopted as the official emblem of the Tokyo Olympics and Paralympics.

The name "indigo" comes from the fact that it is dyed using the plant "indigo". Indigo, along with Akane, is the oldest plant-derived dye in the world, and its cultivation began in India around 3000 BC.

It was first cultivated in India around 3000 B.C. It was introduced to Japan in the Yamato period, when many ancient tombs were built. The deep and soothing indigo color was treated as a noble color in the Heian period (794-1185), and was often used for kimonos worn by high-ranking nobles. Since indigo dyes well on cotton, it spread to the general public after the Edo period.

Indigo] has a complementary color relationship with the color of Japanese skin. The reason why indigo has been loved in Japan since ancient times may have something to do with the fact that it is a color that makes Japanese people look beautiful.

まとめ

日本で古くから愛されてきた【藍】。英語では「indigo(インディゴ)」と呼ばれ、デニムの色としても知られています。デニムの洋服を手に取ったときや、夏に浴衣に袖を通すときなどに、藍色について話してみるといいかもしれませんね。

(マイナビ子育て編集部)

参考文献
・『色名がわかる辞典』(講談社)
・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)

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