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脱ぎっぱなし…ちょい置き問題に!玄関に設置で解決したおすすめツール
家族みんなが帰宅すると、それぞれの私物をリビングに床置きされたり、コートなどのアウター類を脱ぎっぱなしにされて、ついモヤモヤすることはありませんか? 玄関からリビングの動線上に、コートなどのアウターを掛ける場所があると、いいことがたくさんありますよ!
こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト・プロの佐々木弓子です。
我が家は最近、玄関廊下の壁面を利用してコートなどを掛けるスペースを設けました。玄関まわりにわずかでもいいので、コートをかけるスペースがあると動線もラクになり、リビングでの脱ぎっぱなしも防ぐことができます。そのメリットとアイデアをお伝えします。
玄関にコート掛けを設ける前に
せっかく試行錯誤をして玄関まわりにコート掛けやクローゼットを設けたところで、自分や家族が帰宅後にコート掛けを全く使用せず、そこら辺に放り投げてしまうようでは意味がありません。また、家族が脱いだコートを別の誰かかけてあげる……というのも何だか違いますよね。家族が自分で掛けることができる習慣が定着する場所、簡単に掛けられる状態だと活用することができます。
我が家の場合、玄関でコートを脱いですぐに掛けるのは2名ほど、ほかの家族はコートを着たままリビングに入ってきます。荷物を置き、手を洗った後に落ち着いてから掛けにいけばよし、という妥協点を設けております。
玄関にコート掛けがあるメリット
玄関まわりにひとりにつき一着だけでもコートが掛けられると、2階のクローゼットまで取りに行くこともなくパッと羽織って外に出られるので、動線も気持ちもラクです。
また、家族分は無理でも、一時掛けでもいいので設けておくと、花粉の季節などはリビングまで持ち込まずに済みますし、ウィルス感染予防の面でも安心材料となります。
リビングに衣類を持ち込まないことで埃が舞うことも減らせますし、床置きがなくなることで見た目もよく、掃除もラクになります。また、雨の日に濡れてしまったコートや衣類などを掛けておけるのも便利です。
来客時は家族のアウターを1度しまってスッキリさせておき、コート掛けを使っていただくのもスマートでいいですね。
コート掛けに便利! おすすめツール
ウォールフック
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スペースに限りがある場合は壁面利用、さらに壁面の面積もない場合には自由度の高いウォールフックが使いやすいです。重さと厚さのある冬のコートが掛けられるフックを選べば間違いなしです。フックを横並びにして設置する場合は、肩幅くらいあけて等間隔にしてあげると、見た目もよくなります。
長押(なげし)
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壁につけられる長押で、こちらは無印良品のものです。和室だけでなく、どこでも使えますよ。
フックがないのですっきりした見た目ですが、掛けようと思えばいくらでもハンガーを掛けることができますので、掛けすぎ注意です。コートをかけていない季節などはポストカードを置いたり、雑貨をぶら下げたりと、インテリアとしても楽しめます。設置するときは天井から長押までのスペースをあけたほうが、いろいろと飾ることもできます。
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壁掛けハンガーフック3連など
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こちらはフックが3連、5連など、最初からついている商品です。フック未使用時は格納できるものもあります。フックの間隔が狭い商品もあるので、主に何を掛けるのか考えてから購入するといいですね。オシャレなモノも多く出ているので、インテリアにも合わせても楽しいです。
アイアンバー
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我が家はIKEAの「フルタルプ」というキッチン小物収納用のバーをコート掛けとして使っています。ハンガーが掛けやすい・自由度がある・見た目の要素から選びました。S字フックなどを活用して、ストールやエコバックなどお出かけに必要な小物をかけても便利に使うことができます。
設置するときは梁がある下地がしっかりしている場所を選ぶことが大事。安心して使えることも継続できるポイントとなります。
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ポールハンガー
床スペースに余裕がある場合は、床置きのポールハンガーやスツールをおいてもいいですね。
ポールハンガーは大人のコートを掛けるというよりは、幼稚園や小学校など小さな子どもの身支度系を1ヶ所に掛けておくと便利で使いやすいです。あれもこれも掛けてしまいがちですが、掛けるものにもテーマを決めておくと乱れにくくなります。
天井まで突っ張れるタイプのハンガーもありますので、スペースや使い方で選択してもいいですね。
土間収納やクローゼット
玄関まわりにアウターなどをかけられる土間収納やクローゼットがある場合は、ぜひ活用したいところです。帰ってきてすぐ収納できて大変便利なのですが、掛けすぎてしまったり、雑貨などあれこれ収納しすぎてしまうと苦しい収納になってしまいます。スタメンのものだけを厳選して、ゆとりをもって収納するといいですね。
また、奥まで長い収納やウォークインできるくらいの広い収納、扉がある収納は便利な反面、動線を活用しきれずに挫折し、リビングにモノがあふれる可能性も出てきます。使用頻度によりスタメンは手前、スタンバイは奥というように使い分けて、場所を決めるといいですね。
スーツや制服問題も……
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コート以外にもリビングに無駄置きされまくりなのがスーツ、そして娘たちの制服でした。
1階のリビングで脱ぎ、2階の個室に掛けに行く、ということが我が家の場合は定着しなかったので、リビング横の和室の階段下収納をDIYし、夫のスーツや下着、靴下などの収納スペースを作りました。貴重なスペースを明け渡したおかげで無駄置きゼロです。
また、娘たちの制服も和室の壁面に掛けるスペースを作りました。見た目の悪さより、動作と動線のよさを重視し、問題解決です。
玄関にスペースがない場合やリビングに脱ぎ散らかされるものがあるならば、リビングまわりのどこか死角になる壁面などを活用するのもオススメです。
まとめ
玄関を入ってすぐにファミリークローゼットなどがあれば苦労も半減なのですが、なかなかそうはいきませんよね。
でも、諦めることはありません。壁面を上手く利用する、そして壁面や設置スペースと掛けたいモノに合わせてフックなどを選んでください。取りつけるときは高さはもちろん、壁とのバランスなどの位置も重要です。平行をとる、余白は均等にするなど、少し気をつけるだけで見た目が全然違います。できれば2人で位置を確認しながら行ってください。
脱ぎ散らかしゼロを目指してがんばりましょう!