教育
2023年02月16日 15:05 更新
古代紫(こだいむらさき)とは?~日本の伝統色 Japanese Traditional Color~
【古代紫(こだいむらさき】とは、くすんだ紫色のことです。日本の伝統色である【古代紫】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。
【古代紫】とは?
古代紫とは、くすんだ紫色のことです。
色の名前 | 古 代 紫 |
読み方 | こだいむらさき Kodaimurasaki |
英語 | reddish purple, royal purple |
WEBカラーコード | #8c6589 |
CMYK | C=25/M=50/Y=0/K=40 |
RGB | R=140/G=101/B=137 |
※色は環境等により見え方が異なります。各種カラーコードは絶対のものではなく、あくまで参考値です。
【古代紫】の意味と由来は?
【古代紫】とは、くすんだ紫色のこと。紫根(しこん)と呼ばれる紫草(むらさき)の根で染めた色です。
色名は、古くからの本格的な紫として、江戸で染めた紫として流行った【江戸紫】に対抗して名付けられたものと言われています。色名としては近代になってから使われたものの、【紫色】は古代から高貴な色とされ、尊ばれた色でした。
青みの強い【江戸紫】に対し、【古代紫】は赤みが強い色味となっています。さらに赤みが強い【京紫】という色もあります。
色名は、古くからの本格的な紫として、江戸で染めた紫として流行った【江戸紫】に対抗して名付けられたものと言われています。色名としては近代になってから使われたものの、【紫色】は古代から高貴な色とされ、尊ばれた色でした。
青みの強い【江戸紫】に対し、【古代紫】は赤みが強い色味となっています。さらに赤みが強い【京紫】という色もあります。
【古代紫】に合う色は?
古代紫 こだいむらさき |
虫 襖 むし あお |
【古代紫】に合う色のひとつに、【虫襖(むしあお)】があります。
【虫襖】は、玉虫の羽のような暗い青みのある緑色のこと。黄色が控えめであるところも、紫系統の色と合わせやすいポイントとなっています。
渋い色味である【古代紫】と暗い色味である【虫襖】は、落ち着いた雰囲気を感じさせる組み合わせですね。
A traditional Japanese color "古代紫 Kodaimurasaki" is...
A traditional Japanese color "古代紫 Kodai-murasaki means ancient purple-" is a dull purple color. It is a color dyed with the root of the purple plant called shikon (purple root).
It is said that the color name was given in response to "江戸紫 Edo-murasaki - meens edo purple-" which was popular as an authentic purple dyed in Edo (now Tokyo). Although the name "古代紫 Kodai-murasaki" was not coined until modern times, a traditional Japanese color "紫 Murasaki" has been considered a noble color since ancient times and was revered as such.
In contrast to "江戸紫 Edo-murasaki", which has a strong bluish tinge, the "古代紫 Kodai-murasaki" has a strong reddish tinge, giving it an austere color. There is also a color called "京紫 Kyo-murasaki -meens Kyoto purple-" which is even more reddish.
It is said that the color name was given in response to "江戸紫 Edo-murasaki - meens edo purple-" which was popular as an authentic purple dyed in Edo (now Tokyo). Although the name "古代紫 Kodai-murasaki" was not coined until modern times, a traditional Japanese color "紫 Murasaki" has been considered a noble color since ancient times and was revered as such.
In contrast to "江戸紫 Edo-murasaki", which has a strong bluish tinge, the "古代紫 Kodai-murasaki" has a strong reddish tinge, giving it an austere color. There is also a color called "京紫 Kyo-murasaki -meens Kyoto purple-" which is even more reddish.
まとめ
紫草の根の色で、紫系統の中でも暗めでくすんだ色味として知られる【古代紫】。華やかさがなく、渋いイメージが強いですが、重みのある色で優雅な印象のある色ですよね。
(マイナビ子育て編集部)
参考文献
・『色名がわかる辞典』(講談社)
・『366日 日本の美しい色』(三才ブックス)
・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)
・『色名がわかる辞典』(講談社)
・『366日 日本の美しい色』(三才ブックス)
・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)