珊瑚色(さんごいろ)とは?~日本の伝統色 Japanese Traditional Colors~
【珊瑚色(さんごいろ)】とは、やや黄みがかった薄い赤色(ピンク色)のこと。日本の伝統色である【珊瑚色】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。
【珊瑚色】とは?
珊瑚色とは、やや黄みがかった薄い赤色(ピンク色)のことです。
色の名前 | 珊瑚 色 |
読み方 | さんごいろ sango-iro |
英語 | coral |
WEBカラーコード | #ee7b62 |
CMYK | C=0/M=64/Y=55/K=0 |
RGB | R=238/G=123/B=98 |
【珊瑚色】の意味と由来は?
珊瑚は仏教では七宝のひとつに数えられている貴重なもの。日本には奈良時代に中国から伝わりましたが、皇族や貴族など一部の者しか手にすることしかできない、大変高価なものでした。庶民にも広がるようになったのは江戸時代後期から。明るい珊瑚の色合いが日本人の黒髪に映えることから、かんざしなどに多く用いられたそうですよ。
【珊瑚色】に合う色は?
珊瑚色 さんごいろ |
藤 色 ふじ いろ |
【珊瑚色】は、明るい茶色の【辛子色(からしいろ)】とも合います。華やかでかわいいピンク系の色ですが、【辛子色(からしいろ)】と合わせることによって、渋さも加わり落ち着いた印象です。
A traditional Japanese color "珊瑚 sango-iro" is...
A traditional Japanese color "珊瑚 sango -means coral-" is a coral (yellowish red). The color of the powdered coral pigment is called "珊瑚 sango". There are similar colors such as "桃 momo", "鴇 toki" and "薄紅 usukurenai" color but "珊瑚 sango" is more yellowish red.
Coral is one of the seven treasures in Buddhism and is very precious. It was introduced to Japan from China in the Nara period (710-794), but it was very expensive and could only be obtained by a few people, such as the imperial family and nobles. It wasn't until the late Edo period(1603-1868) that it began to spread to the common people. The bright color of the coral was used for hairpins because it looked good against the black hair of Japanese people.
まとめ
【珊瑚色】のことを、英語でも「コラール」といいます(coralが珊瑚という意味)。よりピンクに近い色を「コラールピンク」、より赤に近い色を「コラールレッド」といいますね。日本語でも英語でも、同じ色を同じ名前で呼んでいるのは、おもしろいですね。
(マイナビ子育て編集部)
・『色名がわかる辞典』(講談社)
・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)