朽葉色(くちばいろ)とは?~日本の伝統色 Japanese Traditional Colors~
【朽葉色(くちばいろ)】とは、くすんだ赤みがかった黄色のことです。日本の伝統色である【朽葉色】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。
【朽葉色】とは?
朽葉色とは、くすんだ赤みがかった黄色のことです。
色の名前 | 朽 葉 色 |
読み方 | くちばいろ Kuchiba-iro |
英語 | yellow-brown |
WEBカラーコード | #ac915d |
CMYK | C=0/M=21/Y=51/K=43 |
RGB | R=172/G=145/B=93 |
【朽葉色】の意味と由来は?
【朽葉色】とは、くすんだ赤みがかった黄色のことです。朽ちた落ち葉のような色であることが、色名の由来です。
この色名は、平安時代の人々に親しまれており、着物の色にもよく取り入れられていました。
また、【朽葉色】には「朽葉四十八色」と呼ばれるほどバリエーションが多い色でもあります。「赤朽葉」をはじめ、黄色く色づいた「黄朽葉」、まだ少し緑が残る「青朽葉」といった多くの派生色が生まれました。
【朽葉色】に合う色は?
朽葉色 くちばいろ |
真 赭 ま そ お |
【朽葉色】に合う色のひとつに、【真赭(まそお)】があります。【真赭】は、桃色の明るさを落としたような赤系の色です。
【朽葉色】は、鮮やかな色をアクセントに合わせると、はかない印象がきわ立つでしょう。
赤系のほかに、【翡翠色(ひすいいろ)】などの緑との組み合わせも綺麗です。
A traditional Japanese color "朽葉色 kuchiba-iro" is...
A traditional Japanese color "朽葉 kuchiba -means decayed leaves-" is a dull reddish yellow. The color name is derived from decayed fallen leaves.
This color name was familiar to the people of the Heian period (794-1185), and was also used for Kimono.
There are so many variations that they are called "朽葉四十八色 kuchiba 48 colors". There are "赤朽葉 red-kuchiba," "黄朽葉 yellow-kuchiba," which has a yellowish hue, and "青朽葉 blue-kuchiba," which still has some green in it.
まとめ
くすんだ赤みがかった黄色の【朽葉色】。地面に落ちて朽ちた葉が色名の由来となっており、「赤朽葉」や「黄朽葉」など、バリエーションも豊かな伝統色です。はかない印象を持つ、秋の色ですね。
(マイナビ子育て編集部)
・『色名がわかる辞典』(講談社)
・『366日 日本の美しい色』(三才ブックス)
・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)