フードロス削減やエコにも! 暮らしの専門家が考えるキッチンのストック収納
キッチンを整理していたら、賞味期限切れの食材が出てきた経験はありませんか? キッチンの食品や日用品は出入りが多いからこそ、管理しやすく収納しておきたいもの。そのためには「使っている物」と「ストックの物」の収納方法の工夫が必要です。
こんにちは、ライフオーガナイザー®のはやさかひろみです。
毎日家事をするキッチンは、特に使いやすくしておきたいですね。キッチンは散らかりやすい場所でもあるのですが、それは物の出入りのサイクルが早いから。
食品やラップなどの日用品など、キッチンには使う頻度が高い物が多いので「使う(減る)→ 買う(増える)→ 使う(減る)……」と日常的に物が出入りしている状態になります。
近ごろは、災害に備えて食品や日用品を多めに買ってストックしておく……という傾向も見られます。ところが多すぎるあまり、あるのを忘れて重複して買ってしまったり、賞味期限切れになってしまうことも……。
普段から使う物も、備蓄している物も、無駄にすることなく使いやすく収納しておくためのヒントをお伝えします。
キッチンは片づけやすい?
「キッチンの片づけは大変!」と思うかもしれませんが、実は家の中でも片づけやすい場所のひとつなんです。
キッチンは「ここで使う」という用途がはっきりしたものが集合していて、関係のないものがあまりない場所だからです。また、ほかのものに比べ、使う・使わないの判断をつけやすいものが多いので、片づけが進めやすくなります。食品も賞味期限があり、判断基準が明確なことも理由と言えます。
反対にリビングなどは、さまざまな用途・所有者のものが混在しているので、片づけるのは少々大変かもしれません。
ストックは「わける」or「まとめる」を使いわけ
キッチンの食品や日用品を収納するとき、大きく分けるとふたつの方法があります。
① 同じものは1ヶ所にまとめて収納する方法。
② 同じものでも使用中とストックにわけて別々の場所に収納する方法。
たとえばラップを収納するとき、使用中のラップとストックのラップを同じ場所に収納するのか? それとも別々の場所に収納するのか? ということです。
① まとめて収納する場合
○ 1ヶ所にまとまっているので在庫の把握がしやすい
× 同じものが複数あるので出し入れしにくい
② わけて収納する場合
○ 使っているものだけ収納しているので出し入れしやすい
× 2ヶ所にわかれるので在庫の把握がしづらい
どちらが正解ということはありません。使う人にとってどちらが使いやすいか? わかりやすいほう・使いやすいほうを試してみてください。
我が家の実例
日用品ストックの収納
我が家の場合、主にビニール袋やラップ、排水溝ネットなどを「わけて収納」しています。
使用中のものはシンクそばの引き出しや収納棚に、ストックはまとめて食品庫棚の白いボックスに入れています。
使用中のものがなくなったらストックから補充。ストックのボックス内が少なくなってきたら買い足しておきます。
ゴミ袋だけは例外で、「まとめて収納」。在庫の把握しやすさを重視しているのと、たくさんストックしないので、同じ場所に置いても出し入れに影響が少ないからです。
食品ストックの収納
食品ストックは忘れてしまったり、賞味期限を切らしてしまわないよう、特に気をつけたいものですね。
食品は特に量の変化が激しいものです。たとえば、買い物前は収納スペースに余裕があるのに、買いだめして帰ってきたら置く場所がない! と困るケースもあるのではないでしょうか?
食品ストックの収納場所は、「我が家の〇〇の最大量」を考えてスペースを確保する必要があります。セールのときに飲料を箱買いすることがあるなら、その箱を置けるだけのスペースをあらかじめ確保すると散らかりにくくなりますよ。
我が家ではストックの収納スペースは何がどれくらいあるか? を把握しやすいようにオープン棚収納にしています。
使用頻度の高い(すぐなくなる)ストックは使用中のものと一緒に。(ふりかけ、お茶、スープ、乾物、パン、お菓子など)
使用頻度の低い(すぐはなくならない)ストックはあちこちに収納せず1ヶ所にまとめて。(飲料、麺類、調味料など)
若干雑多に見えますが、許容範囲。家族しか見ない収納場所なので、キレイよりも使い勝手と把握しやすさを重視しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
収納方法は、自分(使う人)に合っているかどうか? が重要です。キッチンのストック類を使いやすく収納することで、フードロス削減やエコにもなります。ぜひ試してみてくださいね。