植物性ミルク「アーモンドミルク」の効果とは? 飲むメリット&活用スイーツレシピ
牛乳に変わる植物性ミルクの中でも、人気急上昇中なのがアーモンドミルク。多くのスーパーでも販売され、身近になってきましたが、そのまま飲む以外にも楽しみ方はいっぱい! 今回はアーモンドミルクの特徴や使い方のコツ、特にアーモンドミルクの味わいを取り入れやすい、スイーツのレシピもご紹介します。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
牛乳の代替え食品として、植物性のミルクが世界中で注目されています。日本では豆乳が昔から馴染みがありますが、スーパーでもほかの植物性ミルクが常時販売されるようになってきています。
特に認知度が上がって、人気が高まっているのがアーモンドミルク。健康や美容のため、牛乳の代替えミルクとして飲んでいる方もいますし、単においしさから取り入れている方も増えています。
アーモンドミルクとは?
アーモンドミルクは、アーモンドを水に浸け、粉砕して濾して作られたもの。
日本では新しい食品かもしれませんが、中東やヨーロッパでは古くから親しまれてきました。
アーモンドはナッツの中でも栄養価が高く、「天然のサプリメント」と呼ばれています。細かく粉砕しアーモンドミルクにすることで、その豊富な栄養を吸収しやすくなり、使い方も広がります。
アーモンドミルクを使うメリット
では今の時代、アーモンドミルクを使うメリットは具体的にどんなことがあるでしょうか?
味が好き
ふわっと香るアーモンドの香ばしい風味は、ナッツ好きにはたまらない味。多くのメーカーでは甘味をつけたものと、砂糖不使用のものが商品化されています。
個人的には砂糖不使用でも十分おいしく、料理に使いやすいので、購入するのはこちらのタイプが多いです。
牛乳の代替え
アーモンドミルクはちょっと茶色がかった白っぽい液体。牛乳のような見た目と質感なので、代替え食品として活用可。乳製品を摂らないヴィーガンの人でもOK!
体質に合う
乳・大豆のアレルギーや乳糖不耐症でもミルクの味わいを楽しむことができます。ただし、アーモンドアレルギーの方にはNG。ナッツ類が体質的に合わない方は注意が必要です。
保存しやすい
アーモンドミルクは無菌充填された常温可能なものが多く、直射日光や高温多湿を避けた冷暗所で保管することができます。賞味期限も長めなのでストックしやすくて◎。開封後は要冷蔵。
美容や健康のため
脂質や炭水化物が低く、コレステロールはゼロ! 牛乳のような風味を楽しみつつ、低カロリーなのに栄養豊富なため、美容や健康を目的として取り入れている方も。
アーモンドミルクは、牛乳にはない食物繊維が摂れることも大きなメリット。反対に牛乳よりもたんぱく質やカルシウムは少ないというデメリットもあります。
そして、特に注目したいのがビタミンE。商品によってはさらに強化して、コップ1杯で1日分のビタミンEが簡単に摂取できるものもあります。
環境にやさしい
牛乳と比べ、生産にかかる環境への負担が少ないのも、植物性ミルクが注目される点。
アーモンドミルクを使うときのコツ
アーモンドミルクはナッツらしい香ばしさが特徴のミルクなので、メニューによっては合わないこともありますが、この味と香りならではのおいしさが活かされると、牛乳とはまた違った味わいを楽しめます。
基本的にはアーモンドと味の相性のよい食品は失敗なし。液体なので牛乳のように使いますが、味の組み合わせ方はアーモンドを思い浮かべてみるとわかりやすいですね。
少量を使う場合はそこまで味に影響しないので、そのまま牛乳の代替えOKです。乳アレルギーの方でも安心して使え、カロリーも抑えられます。
風味を活かす使い方でオススメなのがナッツ系を使用したお菓子作り。生地に練り込めば、ふわっとアーモンドの香ばしさが加わって、いつもよりもワンランクUPの味わいに。スープや煮込み料理でも風味豊かに仕上がります。
牛乳よりも少ないものの、たんぱく質もあるので、レモン汁や酢を加えると化学反応で凝固し、クリームやチーズのような楽しみ方もできますよ♪
アーモンドミルクを使ったスイーツレシピ
飲み物としておいしいアーモンドミルクですが、料理に取り入れてみると、アーモンドミルクならではのおいしさがもっと発見できます。今回は特にオススメのアーモンドミルクを使ったスイーツのレシピをご紹介します。
アーモンドミルクプリン
アーモンドミルクに、甘みを加えてゼラチンで固めただけの簡単なミルクプリン。シンプルな材料なだけに、アーモンドミルクのおいしさが引き立ちます。
材料(4人分)
・アーモンドミルク……400ml
・ゼラチン……5g
・砂糖……40g
・水……大さじ1
・バニラエッセンス……少量
・白桃缶……1/2缶
(トッピング)
ブルーベリー、生クリーム、ミントの葉はお好みで
作り方
① ゼラチンに水をかけて、電子レンジ600Wで20秒程度加熱して溶かす。
② 鍋にアーモンドミルクと砂糖を入れて、80℃程度に温めて溶かし火を止める(沸騰させない)。
③ 溶かしたゼラチンを加えて、よく混ぜて完全に溶かす。
④ バニラエッセンスを加えて混ぜる。
⑤ 容器に注いで粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固める。
⑥ 固まったら白桃缶をシロップごと乗せ、お好みでトッピングを飾る。
プルンとした食感に、ふわっと香るアーモンドの香りと甘さが優しい味わい。ほかのフルーツ缶でもOK。
アーモンドミルク餅
ミルクプリンと味わいは似ていますが、ひんやりスイーツとしてミルク餅もオススメ。モチッとした食感で口どけがよいのが魅力。
材料(4人分)
・アーモンドミルク……400ml
・片栗粉……50g
・砂糖……50g
(トッピング)
きなこ、あんこ、黒蜜などお好みで
作り方
① 鍋に材料を全部入れ、弱火で加熱する。
② 焦げないようによく混ぜながら、粘りが出るまで練る。
③ ラップを敷いたバットに流し入れて広げる。
④ 上からラップを被せて平らにし、冷蔵庫で冷やす。
⑤ しっかり冷えたら食べやすい大きさにカットする。
ぷるぷるモチモチ。本当のお餅のような粘りはなく、口の中で溶けていきます。
お好みで、きなこやあんこ、黒蜜をかけて和スイーツとして味わっても◎。アーモンドミルクの味を堪能したい場合は、何もつけずそのままでどうぞ。
アーモンドミルクチョコアイス
動物性食品を使わないヴィーガン料理が注目されるようになってきましたが、アーモンドミルクを使えば、おいしいけれどヘルシーなアイスが楽しめます。
今回はアーモンドと相性のよいチョコ味にしましたが、フルーツなどを使ってもいいですね♪
材料(4人分)
・アーモンドミルク……500ml
・純ココア……10g
・てんさい糖……80g
・米粉……10g
・植物油……5g
(トッピング)
アーモンド、タイムの葉はお好みで
ヴィーガンは上白糖を除去する場合もあるので、今回はコクのあるてんさい糖を使用しています。無かったり、特にこだわりがなければ上白糖でもOK。
作り方
① 鍋に植物油以外の材料を入れて、弱火で焦げないように混ぜながら15~20分加熱。
② 少しとろみがついたら植物油を加えてよく混ぜる。
③ 密閉容器に入れ、冷凍庫で冷やす。
④ 固まるまでに4~5回程度混ぜて崩す。
固める途中で混ぜるのは、大きな氷の結晶になることを防ぐためです。冷やす容器や冷凍庫の種類によってアイスクリームの固まる速度は異なりますが、30分~1時間に1回を目途にかき混ぜるのがコツです。
米粉や植物油で滑らかさを出します。通常のアイスクリームを作るときよりも油分が少ないので、固める途中で崩す作業を頻繁に行います。
冷凍庫から出してすぐは固い場合でも、しばらく置くと取りやすくなります。
後味さっぱりしているので、食べ終わった後も、もたれません。アーモンドミルクならではの味になり、ナッツらしい香ばしさが感じられるチョコアイスです。
アーモンドミルククリーム
アーモンドミルクにレモン汁を加えると、アーモンドの香りが味わえる滑らかなクリームに変身。しっかり水分を取っていくと、チーズっぽくもなります。
材料
・アーモンドミルク……250ml
・レモン汁……10ml
・てんさい糖……小さじ1/2
てんさい糖はメープルシロップにしても♪
作り方
① 鍋にアーモンドクリームを入れて80℃程度に温める。
② 火を止めレモン汁を加えて20~30分置く。
③ 二重にした布巾をザルに敷いて流し入れ、ひと晩冷蔵庫に置いて水を切る。
④ 固形分にてんさい糖で味つけする。
レモン汁と反応して分離し、固形物と液体に分かれます。液体のほうも栄養やアーモンドの香りがあるので、飲み物や料理に活用してください。
ふわふわしたクリームというよりは、滑らかなディップ。パンやケーキに塗ってみたり、飲み物に乗せても◎。
軽いクリームなので、生クリームが苦手な方やアレルギーで使えない方にオススメ。
作れる量が少ないちょっと高価なクリームですが、代替えクリームとして取り入れてみても。
アーモンドミルク入りラズベリーマフィン
牛乳の代わりにアーモンドミルクを使って生地を作れば、アーモンドパウダーを使わなくても、香ばしい香りのするマフィンが焼けます。
材料(6~8個)
・アーモンドミルク……100ml
・ホットケーキミックス……200ml
・卵……1個
・砂糖……40g
・植物油……50ml
・ラズベリージャム……適量
作り方
① 卵と砂糖を混ぜる。
② アーモンドミルク、植物油を加えて混ぜる。
③ ホットケーキミックスを加えて混ぜる。
④ マフィン型にグラシンカップを敷き、生地を入れる。
⑤ ラズベリージャムを2ヶ所くらいに乗せ、箸の先でぐるぐる回す。
⑥ 180℃に予熱したオーブンで20分焼く。
サックリふわっと香ばしい香りのするマフィン。ジャムはラズベリーの代わりにブルーベリーやいちご、アプリコットやマーマレードなど、おうちにあるものや好みで変えて楽しんでみて♪
まとめ
アーモンドミルクはアーモンドの香りと味が楽しめる植物性ミルクです。低カロリーなのに栄養豊富なのもあり、人気が上がってきています。さまざまな楽しみ方がありますが、今回は特にオススメのスイーツレシピをご紹介しました。アーモンドの風味を生かす使い方をぜひ楽しんでくださいね♪