お子様ランチはいつから食べてもいいの?注文するときのチェックポイント【管理栄養士監修】
離乳食が進んで食べられるものが増えてくると、外食のメニューにもチャレンジしたいですよね。お子様ランチなどのキッズメニューのある飲食店は多いですが、いつから食べられるのでしょうか? お子様ランチを注文するときの注意点や、チェックしておきたいポイントも見ていきましょう。
お子様ランチはいつから?
盛り付けなどが工夫されたお子様ランチは、外食で子どもが喜ぶメニューですが、何歳から食べられるのか、気になりますよね。目安はあるのでしょうか?
幼児食の初期はメニューが限られる場合も
お子様ランチが何歳から食べられるのかは使われている食材などによるため、一概に言うことはできません。ただし、一般的に「お子様ランチ」と呼ばれるものは、離乳食から幼児食へ移行している途中や、幼児食に移行したての頃は、まだ食べにくいメニューが多いと言えるかもしれません。たとえば、お子様ランチのメニューとして定番のフライは、硬い衣があるため口当たりが悪く、チクチクするのを嫌がる子もいるでしょう。
発達のスピードは個人差がありますが、3歳くらいになると嚙み合わせが整ってきたり消化機能が発達してくるため、食べられる料理が多くなってきます。また、カレーやうどん、ハンバーグなど、軟らかいものが中心のお子様ランチであれば、2歳くらいで食べられることもあるかもしれませんね。年齢よりも、お子さんの普段の食事の様子とお子様ランチの内容から、大丈夫かどうか判断することが大切です。
頼んでみたけど食べにくそうにしていたら、小さく切って食べやすい大きさにしてあげるとよいでしょう。
お子様ランチのチェックポイント
ファミレスなどで外食したときに、子どもがお子様ランチを食べたがることもありますよね。食べられるかどうか、選ぶときのチェックポイントをお教えします。
チェック① メニューの中身
お子様ランチといっても、ケチャップライスやエビフライ、スパゲッティなどが一皿に盛り合わせられたものもあれば、「お子様カレー」のような一品ものもありますよね。いずれにしても、外食のメニューでは、食べたことのない食材が入っているかもしれません。初めての食材のうち、特にアレルギーが心配なもの(鶏卵・牛乳・小麦など)は、外食で食べる前に家庭でチャレンジし、アレルギーの有無の確認を済ませていると安心です。
また、食物アレルギーがある場合は、その食品が使われていないかをしっかり確認しましょう。表示がない場合はお店の方に聞いてみてくださいね。
チェック② 全体のボリューム
盛り合わせタイプのお子様ランチなどは、お子さんによっては量が多すぎることもあるでしょう。たくさん食べられないことも想定し、ママやパパが一緒に食べられるように考えておくと安心ですね。また、お子様メニューを分けるのではなく、ママやパパの頼んだメニューからお子さんの食べられるものを選んで、取り分けてあげるのもよいでしょう。
チェック③ 硬さ
離乳食の完了期(1歳~1歳半頃)になると肉団子くらいの硬さのものが食べられるようになり[*1]、幼児食になるとさらにもう少し硬いものが食べられるようになります。普段、お子さんが食べているものの硬さぐらいかどうかに注目して、メニューを選ぶようにしましょう。幼児食を食べていればお子様ランチは問題ないと思うかもしれませんが、エビフライや、から揚げといった揚げ物はまだ硬いこともあるので、食べる前に大人が硬さを確認するとよいですね。
また、色々な料理がのった盛り合わせタイプだと、硬いものが入っていて頼みにくいこともあるので、まだ硬さに不安がある時期であれば、お子様うどんやラーメン、カレーなど、一品ものを選ぶのも1つです。
チェック④ 大きさ・形
お子さんが小学校にあがる頃までは食材の大きさにも注意してあげると安心です。特にミニトマトやぶどうなどつるっとしていて丸いものは、1個をそのまま食べるとのどに詰まり、窒息する恐れがあります[*2]。お子さんが口に入れる前に4つ以上に小さくカットしておくようにしましょう。
まとめ
お子様ランチやお子様メニューを食べてよい年齢がはっきり決まっているわけではありません。お子さんの食べられる硬さや量に合わせて選べるとよいでしょう。食べられるか不安な場合は、大人も一緒に食べることを想定して注文すると安心です。せっかくの外食なのでお子さんの欲しがるものを食べてほしいもの。ポイントを押さえて食事を楽しんでくださいね。ただし、外食ばかりになると食事のバランスが調整しにくいので、あまり連続しないように注意しましょう。外食で不足しがちな食材をおうちで補えたりできるといいですね。
(文:山田奈都乃 先生/監修:川口由美子 先生)
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