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2023年01月18日 15:30 更新

離乳食初期からOKの野菜スープ|基本の作り方とアレンジレシピ【管理栄養士監修】

離乳食で野菜をとるのは大変ですが、野菜スープがとても便利です。一度作り方を覚えると、いろいろなアレンジができますよ! 基本の作り方や話題の炊飯器での作り方などについてご紹介します。

いつからあげられる? 離乳食の野菜スープ

野菜スープは離乳食では何かと重宝する基本でもありますが、いつからあげていいのでしょうか。

離乳初期からあげられる

離乳食の野菜スープの時期ごとの目安
・初期の調理:スープだけをあげても、おかゆやペーストを薄める時に使ってもOK
・中期の調理:煮物など色々な料理のベースとして
・後期の調理:同上
・完了期の調理:同上

 ■ワンポイントアドバイス■

野菜はアレルギー発症リスクが低いため、野菜のみで煮出したスープは離乳初期(5〜6ヶ月)からあげられます。

野菜から出たうまみだけのスープもいいですが、煮た野菜を潰したり裏ごしたりしてスープでのばすなどしても良いでしょう。ベビーフードの「野菜スープ」はそのままあげてもいいですが、料理に使ったりすることもできます。

野菜スープにおすすめの食材

基本的にどんな食材でも大丈夫ですが、おすすめは、玉ねぎにんじんです。玉ねぎは意外と甘味が強く、旨味が出やすいので、赤ちゃんにもおススメです。

野菜スープに不向きな食材

野菜スープに特に決まりはありませんが、苦みが出そうな、きゅうり、ゴーヤなどは向きません。また赤ちゃんにはしょうがはちょっと控えておくといいでしょう。また、なすごぼうなどはアクがでるので、スープが混濁してしまったりするので、避けておくといいですね。

離乳食での野菜スープの作り方

野菜スープを作っている鍋

離乳食の野菜スープ、基本レシピ

野菜は3〜4種組み合わせることで旨味が強くなりますので、おうちにある野菜を使ってどんな野菜でもお好みで楽しんでみてください。きのこ類を入れるとさらに旨味が増します。



■材料(作りやすい分量)
・玉ねぎ 1/2玉
・にんじん 1/3本
・かぶ 1玉
・キャベツ 1/8玉
・水 500ml

■作り方
① 玉ねぎはくし切り、にんじんはいちょう切り、かぶは薄切り、キャベツはざく切りにする
② 鍋に野菜と水を入れて強火にかけ、沸騰後中火で15分ほど煮る
③ 離乳期に合った大きさに具材をカットする

炊飯器&お茶パックで簡単野菜スープ

炊飯器で簡単にゆで野菜とスープを作ることができます。離乳初期に色々な野菜を試していく時にもおすすめの作り方です。

野菜スープを作る炊飯器
■材料(作りやすい分量)
・玉ねぎ 1/2玉
・にんじん 1/3本
・かぶ 1玉
・キャベツ 1/8玉
・水 500ml

■作り方
① 野菜を2cm角くらいの大きさにカットする
② 野菜の種類ごとにお茶パック(またはだし用のパック)にいっぱいになるまで詰める
③ 炊飯器の釜にパック詰めした野菜を入れ、満水位の1/3〜1/2まで水を入れ、早炊きモードで炊飯する

離乳食トマトスープのレシピ

トマト缶

煮出した野菜スープにホールトマトやトマトペーストを加えることで、簡単にトマトスープができます。

 ホールトマトで作る場合

潰したホールトマト(1缶)と野菜スープ(上記レシピの全量)を合わせて火にかけ、ひと煮立ちしたら完成!

 トマトペーストで作る場合

トマトペースト(大さじ4)を鍋に入れ、野菜スープ(上記レシピの全量)を少しずつ加えながらダマにならないようにのばし、火にかけてひと煮立ちしたら完成!

離乳食での野菜スープを使ったアレンジレシピ

野菜スープとゆで野菜でミネストローネ風にもできますが、野菜スープをだしの代わりに使うことでアレンジの幅が広がります。

野菜だし豆腐|離乳初期(5〜6ヶ月ごろ)〜

豆腐をつぶすすり鉢
■材料(作りやすい分量)
・絹ごし豆腐 30g
・野菜スープ 大さじ1

■作り方
絹ごし豆腐をすり鉢で潰し、野菜スープでのばす

野菜だしうどん|離乳中期(7〜8ヶ月ごろ)〜

赤ちゃんうどん

■材料(作りやすい分量)
・赤ちゃん用のうどん(乾麺) 10〜15g
野菜スープ 大さじ3
・野菜スープの具材 大さじ1

■作り方
① 鍋に水(分量外)を入れ、うどんをゆでる
② 野菜スープの具材はかたさを確認し、指で簡単に潰れるものを細かくきざんで取り分ける
③ ゆで上がったうどんと野菜スープ、具材を合わせて完成

トマトスープパスタ|離乳後期(9〜11ヶ月ごろ)〜

トマトをつけた赤ちゃん

■材料(作りやすい分量)
・赤ちゃん用のマカロニ(乾麺) 20g
トマトスープ 大さじ4
・野菜スープの具材 大さじ2
・ツナ 小さじ1
・カッテージチーズ 小さじ1

■作り方
① 鍋に水(分量外)を入れ、マカロニをゆでる
② トマトスープの具材はかたさを確認し、指でギュッと潰せるものを細かくきざんで取り分ける
③ ゆで上がったマカロニとトマトスープ、具材、ツナ、チーズを合わせて完成

離乳食の野菜スープ保存テクニック

野菜スープは作り置きしておくことも可能ですが、ちょっとしたポイントと注意点があります。

野菜スープは冷凍OK

野菜スープの冷凍方法

野菜スープを大さじ1ずつくらいの量で製氷皿などに入れて凍らせておくと、素材を少しのばしてなめらかにする時や、汁気を足す時に便利です。野菜のゆで汁を取っておくという感覚でもいいかもしれませんね。たくさん作って冷凍しておきましょう。

長期の保存は禁物!

野菜スープは、作ったらすぐに冷凍か冷蔵しましょう。作り置きしたものを離乳食に使う場合は、冷蔵なら1日、冷凍なら2週間以内を目処にします。それ以降は大人の食事に使うようにしてみてください。カレーやスープに入れると野菜の旨味がプラスされますよ。

まとめ

離乳食のスープ

離乳食では旨味を活用するためにだし汁を使うレシピが多いですが、旨味はかつおや昆布だけでなく、色々な素材から引き出せます。野菜のだしは優しい甘味が特徴で赤ちゃんも大好きですよ。やわらかく煮たお野菜も同時に作れるので、ぜひ作ってみてくださいね。

(文:奥野由 先生、監修:川口由美子 先生)

※画像はイメージです

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