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2023年03月06日 11:01 更新

貯まる夫婦がしてると話題の“マネー会議”! 一体何を話すの? 実践中の共働き家庭に聞きました!

学費に教育費、日々の食費など、子育て中は何かとお金がかかる時期。そんなお金に悩めるパパママに向け、子育て中の共働き夫婦に「やってよかった!」家計管理術をインタビュー。今回、お話を聞くのは夫婦でのマネー会議を月1の習慣にしているmachiさん。始めたきっかけや、話し合う内容、メリットなど詳しく教えてもらいました。

“マネー会議”は貯め上手な夫婦のキーワード

※写真はイメージです

この連載で取り上げた共働き家庭から、お金を貯めるコツとして幾度となく出てきたキーワード。それが、夫婦の“マネー会議”! マネー会議を習慣にしている夫婦は、どこも例外なく資産形成が得意で、収入に占める貯蓄率の割合が高いのが印象的でした。

そして今回、お話を聞いたmachiさんも結婚当初から、旦那さんとマネー会議を始めた1人。結婚して3年、現在もそれは続いていて、今は旦那さんの給料日に開催するのが夫婦の決まり事となっているそう。

ただ、共働き家庭だと、夫婦別財布という家庭もあり、パートナーと言えどもお金のことは踏み込みにくい! そんな意見もあるのでは? それでは、machiさん家では、どのようにマネー会議を始めたのでしょうか? 話し合った内容やマネー会議をしたことで起きた夫婦の変化など、具体的に聞きました。

初回は、がっちり準備して挑んだ!

結婚当初、「お金のことは最初が肝心!」と考えたmachiさん。SNSなどで貯めている夫婦がマネー会議をしていることを知り、自分たちもやってみたいと考えたのが最初のきっかけだったと言います。そして、やはり1回目はドキドキしたそう。

machiさん:
マネー会議としてきちんとした機会を持ちたかったので、夫婦の今後のお金に対する話し合いをしたいと伝え、事前に「●月●日●時からね!」とスケジュールを設定しました。私はその日が来るまでに、当日話したい内容やその場で決めたいこと、自分の希望や提案をまとめ、夫にメリット・デメリットまで提示して説得できるように、がっちり準備!

夫はお金に関してルーズなわけでは決してないですが、使うときは使いたいし、本当に欲しいと思ったものはたとえ高価でも躊躇せず買うタイプです。ただ、基本的には「なんでもやってみよう!、うまくいかなければ調整していこう!」という姿勢の人なので、マネー会議で私が提案した話はスムーズに通り、拍子抜けしました(笑)。

夫婦で話し合い、同額の生活費を出し合うことが決定!

「1回目のマネー会議で旦那さんに伝えたことは?」と聞くと、こう回答してくれたmachiさん。

machiさん:
私からの提案は5つ。

1.お互いの給与をオープンにしたい
2.それぞれが生活費を一定額出すスタイルにして、残ったお金は個人が使える自由費にしたい
3.そのためにお小遣い制度は採用したくない
4.ひと月に10〜20万円は夫婦の貯蓄として確保したい
5.2人で投資を始めてみたい

これらをそのまま伝えました。

※写真はイメージです

machiさん:
話し合いの結果、マネー会議を月1回の定例にし、お互いの給与明細は必ず見せ合うことが決定。それぞれ20万円ずつ出そうと具体的な数字が決まって、生活費と貯蓄はそこから捻出することになり、ほかは個人が使える自由費に。投資については2人で本を読んで、勉強することに決めました。

ちなみに私が給料制で、夫が年俸制という給与形態の違いはありますが、年収にすると収入はほぼ同じ。そのため、生活費も自由費の額も平等でした。夫は月に使える自由費は多いですが、ボーナスはなし。私は反対に月に使える自由費が少ないぶん、支給されたボーナスはそのまま自由費に回せるという取り決めに。残業代もそれぞれが自由費として使っていい決まりにしました。

家計簿を2人で確認。直近の出費についても話し合う

こうして初回のマネー会議を無事に終えたmachiさん夫婦。最近のマネー会議では、いつどんなことを話しているのでしょう?

machiさん:
マネー会議のタイミングは毎月1回、夫の給料日。最初に決めて恒例にしてしまったので、毎回、改めて言わなくてもよく、それはとてもラクでした。

その日はエクセルでつけた家計簿を締め、家計簿をもとに前月の収支や貯蓄率などの振り返りをしています。年間の貯蓄目標と現在の達成状況なんかも話しますね。夫は理論派の人間なので、数字や根拠を示すとやはりわかりやすいみたい。

また、冠婚葬祭にかかる費用や税金、家電の購入費など、毎月固定の支出ではないものの、年間を通じてそれなりの出費になるものは“特別費”として計上し、前年に積み立てたお金から出していますが、その特別費を使う予定が直近にあるかなどの確認もその場でします。大きな買い物はここで話し合うことが多いです。

妊娠を機に共同財布に移行

生活費を一定額出しあうスタイルをとっていたmachiさん夫婦ですが、現在は共同財布です。ひと月各3万円のお小遣い制度も導入したそう。

machiさん:
共同財布に移行したのは、妊娠がわかってすぐのころ。出産後の収入が下がる生活を見据え、夫婦の収入を合算して、そこからお小遣いを出すことに。育休中の今はさらにアレンジし、生活費は夫の収入の範囲内で、私の手当から貯蓄ぶんを出しています。この変更も夫婦の話し合いがあってこそ。妊活時代からちらほらそんな話が出ていたので、移行はスムーズでした。

ボーナスなどを自由に使っていたのが、月3万円のお小遣い制になったことで個人で使えるお金はかなり少なくなりました。でも、コロナ禍でライフスタイルが変わり、頻繁な消費をしない生活になっていたので、ストレスは感じませんでした。

machiさん:
ほかにも子どもが生まれるにあたって、いざというときのために生活防衛費として備えている現金貯蓄の金額をアップ。夫婦2人時代はひと月25万円の半年ぶんで150万円用意していましたが、ひと月30万円に変更し、180万円に。入っている火災保険の見直しをしたり、子どもの大学費用の目標や貯め方についても話しあったりしました。

また、これまでは家計管理全般を私が担当していましたが、産後はキャパオーバーになりそうだったので、教育費のために積み立てる児童手当の管理や出産直後の乳幼児医療証がない時期に一旦払った子どもの医療費の返還手続きなど、子ども関係のお金を夫に担当してもらうことになりました。

お金のことをオープンに話す機会が増える! それがマネー会議の最大のメリット

ライフスタイルの変化に伴って、柔軟にお金の環境をアレンジしているmachiさん家。それもすべて夫婦のマネー会議が土台にあると言います。

machiさん:
マネー会議を行ういちばんのメリットは、夫婦間でお金の話をするハードルが下がり、なんでもオープンに話せるようになったこと。月1の会議のほかにも、我が家では普段の会話で頻繁にお金の話が出てきます。

たとえば、我が家の家計の中には“QOL費”という費目がありますが、これは以前、生活防衛費が貯まって少し家計に余裕が出たときに、雑談の中で夫に提案され、設けた費目です。予算は月1万円で、文字通り、生活の質をよくするための費用を想定しています。

これまでこのQOL費でお気に入りの器やグラス、生花などを買いましたが、コロナ禍で外出することが減ったぶん、おうち時間を充実させることができたので、いいお金の使い方でしたね。

現在、このQOL費は突発的な出費を補う“プール費”という費目の中に含めていますが、その都度、いちばんいい形に変化できているのも普段のお金の会話が多いおかげ。ほかにもお金まわりのことは1人で決めず、必ず夫と2人で決断するので、お互いが責任を持つことができるし、精神的にもラクですね。

夫婦でアッパーマス層を目指す

お金に関する今後の夫婦の目標を聞くと、こう話してくれたmachiさん。

machiさん:
まずは子どもの教育費を600万円、比較的お金のかからない低学年のうちに貯めてしまいたいと考えています。また、直近の目標としては資産1000万円を超える目処がたってきたので、それを達成したい! 私が30代の間には、純金融資産3000万円を超えるアッパーマス層(※)と呼ばれる層の仲間入りができたらうれしいです。

※野村総合研究所リポートより。世帯の純金融資産(預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など、世帯として保有する金融資産から負債を差し引いたもの)3000万円以上から5000万未満をさす。

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