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2022年12月12日 11:27 更新

増える「老後破産」への不安|年金以外の収入があっても家計がマイナスになる人が6割に上る

SBIエステートファイナンスはこのほど、マイナビニュースのユーザーである、60歳~65歳の持ち家所有者を対象に「老後破産に対する不安と老後の家計収支の状況」について、アンケート調査を実施しました。

老後破産に不安がある人が多数派に

Q1.老後破産への不安はありますか?

近年、人生100年時代と呼ばれるようになりました。長生きは本来喜ばしいことではありますが、寿命が延びるとその分老後資金も必要になります。

そのような背景から「不安がある」(36.7%)と「どちらともいえない」(34.2%)の回答が全体の70.9%となり、多くの人が老後破産について「不安はない」と言えない結果となりました。

年金のみで家計収支がプラスになるのは約2割

Q2.将来、年金(厚生年金と国民年金)のみで家計収支はプラスになる予定ですか?

年金のみで家計収支がプラスになるのはたったの19.5%となり、ほとんどの人が年金だけでは老後の生活費を賄えないと認識していることがわかります。

年金以外を含めても収支がマイナスになる人が6割

Q3. 年金(厚生年金と国民年金)と将来想定される年金以外の収入(株や不動産収入等)で家計収支はプラスになりますか?

では、年金以外に想定される収入を含めたら家計収支がプラスになる人は40.0%。年金のみで家計がプラスになる人と比べて、約20%しか増えない結果となりました。依然として半数以上が、老後の家計収支をプラスに出来ない現状がわかります。

老後の家計収支がマイナスになる人の半数超が破産への不安アリ

※老後の家計収支の見込みによる老後破産への意識の違いをグラフにすると上記の通り

年金とその他の収入を合わせても家計収支がプラスにならない、と回答したうちの52%が老後破産に対して「不安がある」と回答しています。

一方で、年金のみでプラスになる人と年金とその他の収入でプラスになる人は、ともに「不安がある」と回答した人が大きく減少。老後の家計収支をプラスにすることは、老後破産の不安解消の一つの要素となりそうです。

また、年金のみで家計収支がプラスになる、一見すると老後破産への不安はないような人でも、一定の割合で老後破産の不安を持つ人が存在します。住まいの修繕や自然災害、物価高等、予期せぬ費用の増加に対しての危機感の表れかもしれません。

年金以外の収入で最も多いのは個人年金保険

Q4.将来想定される年金(厚生年金と国民年金)と将来想定される年金以外の収入をすべてお答えください(複数回答可)

年金以外の収入として最も多かったのは、個人年金保険でした。次に株式などの配当収入を収入源としているようです。

不動産収入に関しては、始めるにあたって多額の資金と不動産の知識も必要になることから、なかなかハードルが高いのかもしれません。なお、年金以外の収入を準備していない人は15.9%となっています。

年金以外の収入があっても老後破産への不安がある人は3割

※年金以外の収入源による老後破産への意識の違いをグラフにすると上記の通り

なお、年金以外の収入源が「無し」と回答した人のうち58.7%が老後破産について「不安がある」と答えています。また、どの種類の収入源を確保しても、「不安がある」と答えた人の比率がさほど変わらないこともわかりました。

この調査では、老後の生活資金は年金以外のすべての収入を合わせても、約4割しか生活収支がプラスにならないという厳しい結果に。家計の収支がプラスになるか、ならないかが、老後破産への不安の解消に大きく関係することがうかがえました。

SBIエステートファイナンス
https://www.sbi-efinance.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

【調査概要】

・調査期間:2022年10月21日~10月24日
・調査機関:調査委託先 マイナビ
・調査対象:持ち家がある60歳~65歳の男女395名
・調査方法 インターネット調査
・有効回答数:395名

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