
バレンタインにあげるのはなぜ「チョコ」!? 他のお菓子じゃダメ?
2月の一大イベント、バレンタインデー。子どもと一緒に手作りチョコを作るのも楽しいですよね。バレンタインデーといえば、日本では「女性が男性にチョコを渡し愛を告白する日」として認識されていますが、考えてみれば不思議。そもそもなぜほかのお菓子でなく「チョコ」を渡すようになったのでしょう。お子さんと一緒に考えてみてくださいね。
「バレンタインデーにチョコ」の驚く由来

バレンタインデーが近づくと、デパートやスーパーにはチョコレートの特設会場が設けられます。売り場には、色とりどりにラッピングされたチョコレートの数々。
それほど、「バレンタインデー=チョコレート」の文化が定着していますが、そもそも、なぜクッキーでもキャンディでもなく、チョコレートを贈るスタイルが根づいているのでしょう。
「バレンタインデーといえばチョコ」の由来とは……?
日本でバレンタインデーにチョコレートを贈る文化が広まったのは、昭和30年代後半。
製菓会社のメリーチョコレートカムパニーが、「バレンタインデーに愛する男性へチョコレートを贈ろう」というコンセプトで大々的なキャンペーンを行ったのがきっかけとされています。
女性を相手にキャンペーンを打ったのも、買い物客が主に女性層だったから。
つまり、お菓子会社の販売戦略のもとに生まれたのが、今のバレンタインのスタイルというわけです。
ロマンティックな由来を期待していた人は、少しがっかりしたかもしれませんね。
そもそもバレンタインデーの起源とは

「バレンタインデーにチョコ」の由来は、お菓子会社の戦略という現実的なものでしたが、そもそものバレンタインデーの起源には、悲劇的なストーリーがあります。
発祥はイタリア。
古代ローマの皇帝・クラウディウス2世は、兵士たちの士気が下がるという理由から、兵士たちの結婚を禁じていました。
恋に落ちても結婚が許されない若者を不憫に思ったのが、聖職者であったバレンチノ司祭。彼は密かに恋に落ちた兵士たちを結婚させていましたが、それが皇帝に知られ、バレンチノ司祭は処刑されることに。その命日が2月14日でした。
やがて2月14日は国民でバレンチノ司祭を慎む日として広まり、恋人たちが愛を確かめ合う日としても認識されるようになっていったのです。これが、バレンタインデーが生まれるきっかけ。「バレンタイン」は「バレンチノ」の英語での読み方だそうです。
世界のバレンタインスタイル

「バレンタインデーに女性が男性にチョコを贈る」というのは日本独特の文化。海外では男性が女性に愛を告白する日としていることも多いようです。
たとえば、アメリカや中国では、バレンタインデーに男性が女性へバラの花束を贈るのが定番。ちなみに中国には8月にもバレンタインデーがあるのだとか。
情熱の国・メキシコのバレンタインデーは、男性が女性へ愛の歌を贈るのだそう。想いを寄せる女性の家へ行き、窓の外から情熱的に歌うこともあるそうですよ。
フランスでのバレンタインは、夫婦や恋人がふたりで祝うカップルのお祭り。ふたりで素敵な時間を過ごすのが文化なのだとか。
バレンタインひとつとっても、世界中にさまざまな文化・スタイルがあるのですね。
まとめ
「バレンタインにチョコ」は絶対でなく、海外にはさまざまなスタイルがあるようです。今年はチョコにこだわらず、独自のスタイルでバレンタインを楽しんでみるのもよいかもしれませんね。ぜひ夫婦・親子ですてきなバレンタインデーをお過ごしください。