「粉ミルク?」「生活苦しいの?」小さな親切、大きなお世話! 子育て中に言われたくなかった一言
子どもが小さいとき、周囲の人からかけられた何気ないひとことに傷ついた経験はありませんか? 相手はよかれと思って言ったのかもしれませんが、こちらにとっては大きなお世話! 今回は「それ、言っちゃいます?」と問い詰めたくなる余計なひとことを集めました。過去を思い出して怒りが再燃しないようにご注意を!
母乳かミルクか? あなたに関係ありますか?
●母乳育児かどうか聞かれること。興味本位で聞いてくるとは思うけど、それがその人の人生に何の影響もないので、放っておいてほしいです。(女性/34歳/商社・卸/事務系専門職)
●母乳の出が悪かったのでミルクに切り替えたとき、子どもの支援教室のような所で働いてる親戚が「母乳が少しでも出るなら諦めないで。ミルクで育ててるほうが虐待率も上がるのよ」と言われてしまった。初産で母乳が出にくいことでも悩んでいたのに、さらに追い討ちをかけられてしまって久々に泣いてしまった。(女性/40歳/機械・精密機器/事務系専門職)
●出先で授乳できずにミルクをあげていたら「今の子はミルクなんやな。昔は母乳ばっかりやったけど」と言われた。このとき、たまたま出先で授乳できなかっただけで普段は違うわと思いつつ、人の家のことに口出しするなと思った。(女性/32歳/学校・教育関連/専門職)
赤ちゃんを連れているとき、よく聞かれるのがこの質問。医師や保健師さんから聞かれるならいざ知らず、なぜ赤の他人からこんなプライベートなことを聞かれてしまうのでしょうか……。しかも、聞いたうえで「母乳のほうがいい」という余計なひとことを言われるまでがワンセットになっていますから、うんざりです。
母乳でも、ミルクでも、栄養、愛情ともに十分! 赤ちゃんはちゃんと育ちます。話しかける話題が見つからないときは、黙っててくださって大丈夫ですよ。
我が家のやり方があるのに……
●自分の母親から、「抱っこばかりしてたら抱き癖がつく」だの「甘やかしたらダメ」だの毎日言われてました。イライラ通り越して鬱っぽくなってしまい、キツかったです。(女性/34歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)
●生後半年ころにベビーカーで外出中に知らないおばさんに、「おしゃぶりをしていたら出っ歯になるよ!」と注意された。外出先で泣かれるとまわりに迷惑がかかるので、普段しないものを使っていたのに余計なお世話でした。(女性/36歳/美容/販売職・サービス系)
●毛があまり生えてなかったときに、知らないおばあさんに「一度髪を剃ったほうが生えるわよ」と言われた。(女性/39歳/商社・卸/事務系専門職)
育児の常識は、日々変化しています。昔から言われてきたことのなかには先人の知恵もありますが、今では迷信と言われるものや、ママ自身も理解したうえでしているものも。子育てを終えた先輩たちには、ぜひ自身の常識を決めつけずに優しいまなざしで見守ってもらいたいものです。
働くママはかっこいい
●フルタイムで仕事が終わって、自転車で迎えに行った帰り道に「こんな時間までかわいそう」という声を通りすがりに聞きました。そういうこと言うなら、「保育園の代わりに預かってくれるのか!」、もしくは「共働きしなくても経済的にサポートしてくれるのか!」と思いました。環境も立場も時代も違うし、そこまでサポートする気もないくせに無責任な人もいるもんだ。(女性/35歳/建設・土木/事務系専門職)
●共働きで保育園のお迎えが遅いのですが、友人のお母さんにそのことを話したら「3歳までは一緒にいてあげたほうがいいよ〜」みたいなことを言われた。自分自身悩んだこともあったし、経済的な理由もあるのでそれは言わないでほしかった。(女性/32歳/協同組合/営業職)
●1歳の子を認定こども園に預けはじめたという話をしたら「かわいそう、こんな小さな子を預けて働かなくても……生活が苦しいの?」と親戚のおばあさんに言われたこと。3歳児神話の世代なので仕方ないと思いつつ、仕事が好きだから働いてるのに……とモヤっとしました。(女性/31歳/医療・福祉/専門職)
子どもを預けて働くことについては、さまざまな意見があります。かつては女性が家にいて子育てと家事を担うのが一般的でしたが、現代は専業主婦より共働き家庭の方が多くなっています。
現代の子育てと仕事の両立を取り巻く環境は厳しく、たとえ3歳まで一緒にいたくても育休期間には限界がありますし、保育園も入りたいタイミングで入れません。社会復帰をしたくても、一度キャリアが途切れれば、仕事を見つけることさえ難しくなる現状もあります。
子どもの幸福を願う気持ちは、口を出す他人以上に親が考えています。子どもの将来を思い、なにより家族みんなが笑顔でいるために決断したことに、自信を持っていきましょう。
ひとりっ子でもいいじゃない
●ひとり目の子どもを連れて散歩していたときのこと。知らないおばさんに、「子どもはひとりっこじゃなくて、もうひとりくらいいたほうがいいわよ〜」と言われた。かなり余計なお世話です。(女性/35歳/医療・福祉/専門職)
●長女が0歳〜2歳くらいだったころは、2人で出かけたときに年配女性からしょっちゅう「お子さんはおひとり? 兄弟がいたほうが絶対いいわよ」と声をかけられました。世の中には2人目不妊のママも多いので、余計な声かけのように感じました。(女性/40歳/学校・教育関連/専門職)
●独身の友人に、「兄弟はたくさんいたほうがいい! あんたのところは子どもが少ないからさっさと作ったほうがいい!」とほぼ強要状態で言われたことがある。うちにはうちの考え方があるし、欲しくてもできない人だっているんだから放っておいて欲しいと思い、距離を置いた。(女性/44歳/コンサルティング会社/経営・コンサルタント系)
「ひとりっ子はかわいそう」「兄弟がたくさんいたほうがいい」という価値観で、声をかけてくる人が後を絶ちません。「2人目はいつ?」などと無遠慮に尋ねる人もいて、「どうして放っておいてくれないの?」と怒る気力も失せてしまいます。
ひとりっ子にもメリットはたくさんありますし、たとえ子どもがたくさん欲しいな、と思っていても、人に言われるのは心外です。
ママたちの意見を見ると、こういう声かけをしてくるのは、ほとんどが子育てを終えた年配の女性。おそらくご自分の経験からのアドバイスだと思いますが……。正直、余計なお世話です。
事情を知らずに言わないで!
●うちの子の特性でどうしてもパニックを起こしてしまい、本人が落ち着くまで何をしても逆効果で放っておくしか方法がない。端から見れば、大声で癇癪を起こした子どもを放っているので、「虐待している」と陰口をたたかれたり、うちの子どもには意味のないアドバイスをしてくる他人が結構いる。(女性/33歳/情報・IT/クリエイティブ職)
●家庭の都合で、子どもの幼稚園を休ませているときに、知らないおばさんに「なんでこの時間にここにいるの」と嫌味を言われたことがある。(女性/42歳/医療・福祉/専門職)
●子どもが手足口病になり顔が発疹だらけになったときに薬をもらいに薬局に行ったら、知らないおばさんに「赤ちゃんにちゃんと保湿とか洗顔しているの? こんなに発疹だらけになってかわいそうに」と言われた。「手足口病だから仕方ないわ!」と叫びそうになりました。(女性/21歳/飲食店/飲食店キッチン)
まったく事情を知らない人にあれこれ言われるアドバイスほど、腹の立つものはありません。しかも、そのほとんどが上から目線かつひとりよがり。考えうるすべての手段を講じたうえで、今の状態になっていることを理解してほしい! でも赤の他人にゼロから説明する義理はない! ということで、あいまいに笑ってやり過ごしている人が多いのではないでしょうか。
「大変だね、お母さんがんばってるね」と、寄り添うだけの言葉をもらえたら、どんなアドバイスより心強いのに……。せめて自分はいまの気持ちを忘れず、無駄アドバイスを言わない人になりましょう。
まとめ
「大きなお世話!」と感じる発言はたくさんありますが、カチンとくるのは、発言者が無責任だから。本当にあなたや子どものことを心配してかかわろうとしている人であれば、もっと言葉を選んでくれるはずです。
ただ、きちんと伝えればわかってくれる人もいます。大きなお世話発言に対しては「今はこういう考え方みたいですよ〜」のひとことでクリアしていきましょう。意外と効果がありますよ。
マイナビ子育て調べ
調査日時:2022年11月26日~27日
調査人数:127人(22歳~40代までのママ)
(マイナビ子育て編集部)