自分で備える生活保障、どうしてる?最も優先されているのは「医療保障」
誰でも、さまざまな理由で働けなくなる可能性があります。とくに家族が増えると、生活への備えがより大切なってきますよね。経済的な保障の準備を自ら行っている人も多いでしょう。将来の不安にはさまざまなものがありますが、多くの人が備えているのは何なのでしょうか?
あれもこれもは難しい…将来の備えをどうしている?
生活保障には公的なものもありますが、それだけでは将来の不安に備えられず、生命保険や個人年金保険、預貯金といった自助努力で、何らかの保障手段を講じている人は多いでしょう。(公財)生命保険文化センターが行ったアンケート調査で、人々がどんな保障を優先しているのかが見えてきました。
自分で備えているのは「医療保障」が最も多い
「医療保障」「死亡保障」「介護保障」「老後保障」のうち、自助努力で備えているものが最も多かったのは「医療保障」(82.7%)でした。次いで「死亡保障」(73.1%)、「老後保障」(66.5%)、「介護保障」(53.5%)と続いています。
いつ起きるかわからないケガや病気に対しての医療保障は、ほとんどの人が準備をしているようです。また、死亡保障が次に多いことから、働き盛りのときに何かがあった場合の影響を重く考えている人が多いことがうかがえます。
介護への備えが足りないという人は7割に上る
自助努力による備えを行っている人は、いずれの保障でも半数以上であることがわかりました。では、備えは十分なのでしょうか?
公的保障や企業保障に自助努力を加えた場合、「医療保障」においては、足りないと考える人は半数以下でしたが、「介護保障」や「老後保障」では6割を超える人が不安を抱えているようです。「介護保障」は70.0%、「老後保障」も65.5%と、それに近い数字となっています。
このことから、「介護保障」や「老後保障」は自助努力で準備している人が少ない傾向でしたが、それは「足りている」からではないことがうかがえます。足りない不安はあるけれども、医療保障や死亡保障を優先すると、介護保障や老後保障にまで十分に回せないということでしょう。
まとめ
ご紹介した調査結果から、将来の不安のなかでも、医療保障や死亡保障を優先している人が多いことがわかりました。また、経済的な備えを自分でプラスしながらも、保障が不十分だと6割以上が感じているのは、介護保障や老後保障でした。現役中の備えはなんとか頑張っているけれども、老後への不安は抱えたまま生活している人が多いといえるでしょう。
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(マイナビ子育て編集部)
※画像はイメージです
調査概要
■2022(令和4)年度 生活保障に関する調査調査/(公財)生命保険文化センター
対象:全国18歳~79歳の男女(有効回収数4,844人)
調査時期:令和4年4月6日から6月10日
調査方法:面接聴取法