病気でチューブをつけている息子と乗ったバス。見知らぬおばあさんが近づいてきて…… #「ありがとう」を伝えたい
今回ご紹介するのは、30代ママから寄せられたエピソード。子どもが生まれつき心臓に障害をもち、外出時もチューブをつけた状態。チラチラ見られることには慣れていたものの、ある日、バスに乗っていると、見知らぬおばあさんが近づいてきて……。
心臓に持病があり、チューブをつけている息子
息子は生まれたときから心臓に障害があり、経管栄養で栄養管理をしています。
赤ちゃんの顔まわりにチューブがあるのは、やはり目立つもの。
外出時、通りすがる人がチラチラ見てくるのはいつものことで、ときには「あの子……」なんてひそひそ話す声が聞こえることもあります。
それでも、特に気にすることなく、息子の体調がよいときにはベビーカーに乗せ一緒にお出かけをしていました。
バスの中でおばあさんがジロジロ、さらに…
その日も、チューブをつけた息子をベビーカーに乗せ、バスで移動していました。
バスは比較的空いていて、私もひと息ついていたのですが、何か強い視線を感じます。
見ると、通路をはさんで向かいに座っていたおばあさんが、息子をジロジロ……。
確かに、一見してなんらかの障害があるように見える息子。見知らぬ人に見られることにはなれているものの、あまりにジッと見てくるので、少々不信に感じてしまいました。
さらにおばあさんは、「どこか、悪いんか?」と聞いてきたのです。
おばあさんから出た言葉は…
あまりにストレートな質問に驚いてしまいましたが、無視するわけにもいかず、「心臓です」と答えると、おばあさんから思わぬ言葉が。
「うちの息子も心臓に穴があいてたの」
それからおばあさんは、幼い頃の息子さんのことや、今ではすっかり元気になり自立して生活していることなどを話してくださいました。
最後に、「この子もきっと元気になるよ」と言って、バスを降りていったおばあさん。
あのときのおばあさんの話は、今も私の大きな支えになっています。
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※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。
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