ちょっとしたコツで「物覚えの良い子」になる!? てぃ先生のアドバイスがわかりやすい!
保育士YouTuberのてぃ先生が、「物覚えが早い子ども」のしていることについて、わかりやすく解説しています。
覚えるより、とにかく「やってみる」!
現役保育士のてぃ先生は、YouTubeでさまざまな育児情報を発信。SNSで公開している子どものほほえましいエピソードやパパやママの気持ちに寄り添った育児論が反響を呼んでいます。
動画で「物覚えの良い子と物覚えが苦手な子の違い」について解説している、てぃ先生。結論から言うと、「物覚えの良い子は覚える時間が少ない」といいます。えっ、どういうこと?
てぃ先生いわく、そもそも人間は「いらない記憶や使わない記憶はどんどん忘れる」ので、子どもに何か覚えて欲しいなら、覚えたことを「使うもの」として認識させることが大切なのだそう。つまり「物覚え」においてはそれを覚える時間よりも、それを使う時間のほうが重要。何かを勉強した後、それを人に教えたことで理解が深まったというのも、こうした脳の仕組みが関係しているようです。
てぃ先生はそれを証明するこんな実験に言及。以前、アメリカで小中学生100名を対象に「文章(名簿)を覚えてもらった後に暗唱してもらう」という実験が行われた際、子どもたちをグループ分けして「覚える時間と暗唱する時間」をそれぞれ変えたところ、しっかり暗唱できたのは「覚える時間が3割、暗唱する時間に7割」を割いたグループだったといいます。
たとえば、保育園で先生に折り紙を教えてもらう際にも、「物覚えが早い子はとにかく作る」そうで、作りながらわからないところを聞きにくるというケースが多いそうです。覚えることに時間をかけるよりも、どんどん実践していくことができると、いつのまにかクラスの誰よりも折り紙作りが上手になっていたりするのだとか。
親や先生から子どもに対する働きかけ・声がけにも「とにかく実践させること」を取り入れて。たとえば子どもに声の大きさを注意するときに、「静かにして!」と注意するだけでは効果が出にくい一方で、(小声で)「このくらいの声なら大丈夫だよ」と具体的に示した上で子どもと一緒に実践し、確認することで、効果が出やすくなるといいます。
これは勉強にも活用でき、子どもが勉強する際には「お勉強が終わったらパパやママに、勉強した内容を教えて」と伝えて、5分でも3分でもいいので覚えたことを実践する時間を設けることがおすすめだそう。すると子どもが「この後、覚えたことを使う」と意識するため、勉強した内容が身につきやすくなるのです。
てぃ先生いわく、子どもに日常的なルールを覚えてほしいときでも「とにかく実践」あるのみ。走ってほしくない場所では「歩こうね」と呼びかけた上で一緒に歩いてみる、コップを両手で持って欲しいときは「両手で一緒に持ってみよう」と伝えて持たせてみるなど、日々の生活で意識してみるとよさそうですね。