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2025年12月26日 10:11 更新

光浦靖子さん「死ぬかと思うくらい怖かった」更年期症状を告白「1分に1回くらいドキドキして」

23日放送の『上田と女がDEEPに吠える夜』(日本テレビ系)で、「更年期」をテーマに「オアシス」の光浦靖子さんと大久保佳代子さんをはじめ女性タレントたちが語り合いました。

「座って話している時に突然フリーズしてしまう」

女性の閉経前後の10年間に訪れるとされる「更年期」。この時期、卵巣機能の低下により女性ホルモンのエストロゲンが激しく揺らぎながら減少していくことで、心身にさまざまな不調をきたすことがあります。更年期症状は、発汗や動悸、イライラなど多岐にわたり、50代女性の約4割が悩まされているそう。番組では産婦人科医の高尾美穂先生を迎え、更年期世代のタレントたちが赤裸々に実体験を告白しました。

光浦靖子さんが困っている症状は動悸。「ドキドキドキってするの、急に。生放送しててもしゃべってる途中とかにドキドキドキってなったりとか。困る」と明かし、一番ひどいときは「寝てたらドキドキってなって(目が覚めて)、おさまるでしょ。これが1日で最高1分に1回くらいドキドキして、『もう死ぬ』と思って。そのときはめっちゃ怖かった」と振り返ります。椿鬼奴さんも「座って人としゃべっててドキドキってすると、怖いからこっち(動悸)に集中してフリーズしちゃうんですよね」と、前触れのない動悸への恐怖を明かしました。

大久保佳代子さんは、身体が突然熱くなるホットフラッシュによる不眠を告白。「夜中も熱くなるんですよ。Tシャツで寝てるし、ふとん、はいじゃうし。犬がここ(身体の上)にいたら犬をこう(遠ざける)やっちゃうし……。熱くなって眠れないことが一番悩みかもしれない」と、症状を詳細に説明します。

高尾先生によると、エストロゲンは血管の弾力維持や関節の潤滑油のような役割も担っているため、減少すると動脈硬化のリスクが高まることも。鬼奴さんが悩む「朝、右手が握ったまま固まってしまう」といった指のこわばりも、エストロゲンの現象による症状のひとつだそう。また、光浦さんが感じた「本当にお腹が先に熱くなる。あ、くるくるダメだ、イーッてすごい怒っちゃう」という理不尽なイライラも、ホルモンバランスの乱れが大きく関わっているといいます。

男性も同様に、20代をピークに男性ホルモンの「テストステロン」が減少することで「男性更年期」を迎え、やる気の減退やコミュニケーション能力の低下が起こります。お笑いコンビ「ノブシコブシ」の吉村崇さんは、45歳でホルモン値が激減することを知り、予防でホルモン注射を取り入れていることを明かしました。

更年期かそうでないのか「ジャッジする必要はない」

高尾先生は、更年期の不調を改善するためには、食事や医療の力を賢く活用することを推奨。食べ物でいうと、大豆に含まれるイソフラボンが腸内でエクオールという成分に代謝されることで、「エストロゲンに似た働きをしてくれる」と解説しました。ただし、体内でエクオールを作れるのは日本人の約半分であるため、作れない人はサプリメントで補うという選択肢もあるといいます。

ただしサプリは食品に分類されるものであり薬ではありません。即効性を期待しすぎず、「そういえば調子が良いかも」と感じる程度のものとして捉えるのが良いそうです。

より直接的な治療法としては、不足したホルモンをシールやジェルで底上げする「ホルモン補充療法」があり、光浦さんも婦人科でのこの治療を受けたことにより、激しい動悸が改善したと効果を実感していると明かしました。

また、治療と同時に、家族やパートナー、職場など周囲の理解を得ることも心の安定に直結します。元モーニング娘。の市井紗耶香さんは、35歳頃からPMS(月経前症候群)の影響も含め、耳鳴りや気分の落ち込みを経験。PMSは更年期障害ではありませんが、同じくホルモンのゆらぎの影響から起こる不調です。

市井さんは「頭痛で寝ていても、夫に後ろめたさを感じていた」と語りましたが、夫にPMSに関する本を渡して自分の症状を知ってもらうことで、「仮病ではないと理解してもらい気持ちが楽になった」と話しました。

一方、吉村さんは職場の女性に対して「この人は更年期なのか、ただ怒りっぽい人なのか判断が難しい」という戸惑いを口にしましたが、高尾先生は「ジャッジする必要はない」と断言。「今日は調子悪そうだな、今日はご機嫌そうだな」と日々パートナーの様子を知ることが大切であり、「女性は調子の良さにゆらぎがある生き物。そういう見方をしていただけるとありがたいかもしれない」と提言しました。

更年期は、自分の体をメンテナンスし、次のステージへ向かうための大切な準備期間。一人で耐え忍ぶのではなく、正しい知識を持ち時には周りと情報を共有して、医療の助けを借りながら自分に合ったケアを見つけていくことが大切ですね。

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