仕事と育児の両立に疲れたママに、先輩ママたちが伝えたい5つのこと「自分を大事にして」「仕事はいつでも辞められる」
乳幼児など、小さい子どもを育てるのは本当に大変です。でも、ふと気づくと子どもは大きくなっていて、幼年期の終わりを感じる日が必ず訪れます。今回、先輩ママたちから「小さい子を育てているママ」に向けて、たくさんのエールが届きました。今回は「仕事・働き方編」をご紹介します。
ママが笑顔でいられる環境作りを!
●ワークライフバランス。まだまだ環境は整ってませんが、子どもの笑顔を見るためにも、親が笑顔で過ごす余力を残して。子どもが小さいときは一瞬です。職種は問わず、子育て優先に働ける職場を探してみてください。(46歳/医薬品・化粧品/検査)
●仕事を続けながらの子育ては本当に大変だけど、続けられる環境ならがんばってみる価値はあると思います。辞めることはいつでもできる、ということを念頭においてほしいと思います。
まずはお母さんが心身ともに健康でいられるように、自分を大事にしてほしいと思います。(47歳/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)
●女性ばかり大変な思いをするのは正しいことではありません。旦那さんと話し合い、子育ても家事もその他もなるべく半分ずつするようにしてください。(52歳/小売店/事務系専門職)
小さい子を保育園・幼稚園に預けて働いているママへ、まず伝えておきたいことは「自分を大事にして」ということ。
仕事と家庭の両立は、とにかく大変。「どちらも100%がんばらなきゃ!」と思うと、次第にいっぱいいっぱいになってしまいます。まじめで頑張り屋のママほど、疲れてしまうのではないでしょうか。
「疲れたな」「しんどいな」と感じたら、自分のキャパシティを超えてがんばりすぎている、ということ。とにかく無理は絶対ダメ! ママが笑顔でいることが、子どもの心を明るくします。
仕事、家事、子どもと向き合うこと、どれも自分にとって大切で必要なことですが、臨機応変にペース配分を変えてみて。自分の心が心地よくいられる環境を作っていきましょう。
頼れるところは頼って!
●近くに頼れる人がいると安心です。ネットワークを作っておくといいです。(50歳/ソフトウェア/事務系専門職)
●今は大変な時期だと思うけれど、常に情報を収集しておいたほうがよいです。(48歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
●頼れるものは全部使おう。(42歳/生保・損保/秘書・アシスタント職)
子どもはひとりで育てるものではありません。もっとも身近にいるパートナーはもちろんのこと、実家、義実家、支えてくれる友人、行政のサービスなど、頼れるものはなんでも頼っていきましょう。
まずは、職場の制度を確認してみてください。時短勤務やフレックス制があれば、利用をおすすめします。未就学児の子どもが病気になったときは「子の看護休暇」を申請してみましょう。看護休暇は、有給休暇とは別に年5日まで、1時間単位でもとれる国が認めた休暇です。
また昨今では、男性育休取得も推奨されています。なかでも「産後パパ育休(出生時育児休業)」は2022年に施行された新しい制度です。
労働者の権利は国の法律によって担保されています。堂々と制度を利用しましょう!
お金も大事
●子どもとの毎日は、本当に信じられないくらいあっという間に過ぎていく。少し前までおむつはいていた子が、気がついたらランドセル背負ってる。まったく後悔しない子育てなんて、どこにもないと思うけど、一緒にやりたいこと、でかけたいこと、習わせたいことなど、大きくなってから後悔するよりは可能な限り実現したほうがいいと思う。
ただ、そこにはどうしても「先立つもの」が必要にもなるので、仕事は続けたほうがいい。自分のためにも。将来の貯金もローンの返済もいろいろ気がかりなことはあれど、それは意外とどうにかなる(と思う)ので!(41歳/学校・教育関連/専門職)
●子どもが小さいときは家事と仕事で大変だと思うけど、大きくなるとお金がかかるので貯金をするためにもがんばって働こう!(42歳/建設・土木/事務系専門職)
●保育園に入れるならば、毎日が慌ただしくても働き続けたほうがいい。その間に将来の教育資金をしっかり貯めること。子どもの自我が発達して不登校などの問題が起きたときに、仕事を辞めるという決断もできるので。(43歳/金融・証券/事務系専門職)
子どもが小さいうちは、実は貯金をするチャンス。教育費もさほどかかりませんし、食費もほんのすこし増えるだけです。
子育てというものは、お金がかからないうちは手がかかり、手がかからなくなったらお金がかかるようにできています。将来、必ずお金が必要になる状況が来ますから、子どもが小さいうちからお金について考えておくといいでしょう。
夫婦で考えることが苦手という人は、ファイナンシャルプランナーなどお金のプロに相談するのもよい方法です。貯蓄のための節約にも限度がありますので、できれば仕事を続けて、入ってくるお金の流れを確保しておきましょう。
仕事はなるべく辞めないで!
●今は子どもがいる人に対して、会社もいろいろと配慮してくれるので、その特典は利用して仕事は辞めないほうがいいです。一度辞めると再就職はとても不利になるので。(52歳/運輸・倉庫/事務系専門職)
●仕事をしていると、時間にも心にも余裕がなくなって仕事を辞めたくなるときもあると思うけど、今のがんばりは絶対に報われるからめげないでがんばって。(44歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)
●懸命に仕事をしていれば、子どもはいつか理解して、協力してくれる。大変だけどがんばってください。(49歳/医療・福祉/専門職)
家事育児の負担は女性のほうが多くなりがちです。子どもが病気のときはママが休む、予防接種のスケジュールを立てるのはママ任せ、そんな家庭も多いのではないでしょうか。
あまり表面化しない「見えない家事・育児」のせいで疲弊し、仕事を辞めたくなるときもあるでしょう。そんなママたちに、先輩ママたちからは「なるべく辞めないで」とアドバイスの声が多くあがっています。「つらいことは理解している、でも辞めないで」と。
夫婦で協力して家庭を回すことは大前提。「小さいのにかわいそう」と心ない声を投げかけられることもありますが、成長した子どもはちゃんとわかっています。がんばるママの姿を見てお手伝いをしてくれるやさしい子に育った、という声もありました。
自分の将来も大切に
●子どもが小さいときは子ども中心とは思うが、毎日5分でも自分の将来を見据えた活動をしてほしいです。(53歳/小売店/販売職・サービス系)
●子どもに気を配りつつ、家族に迷惑をかけない程度に、仕事ややりたいことをやったほうがいいです。母でありイチ人間なので。(42歳/小売店/クリエイティブ職)
●仕事は続けておくとよい。子どもと過ごすのも楽しいが、別の居場所があると気分転換になる。(46歳/医療・福祉/事務系専門職)
小さい子どもは、親に頼らなければ生きていけません。必然的に、親の生活は子ども中心にまわることになります。でも、子どもはいつか親の手を離れて自立していくもの。子どもから手が離れたら、自分中心の人生が再び始まります。
仕事をしているママには、キャリアアップや転職も視野に入れた中長期的な展望も大事です。子育てを経験したことで自分の特性や新たなやりがいを見つけて転職する人もいますし、子どもが大きくなってから独立する人もいます。
子どもが自立してからも、自分の人生は長く続きます。そんなに先のことは考えられない! という人も、3~5年後を目安に夢を描いてみてはいかがでしょう。
まとめ
お子さんが大きくなった先輩から、たくさんのメッセージをもらいました。アドバイスのなかには、子どもが巣立った今だから言えることもあるでしょう。「自分のやり方がベストとは言えないけれど、参考にしてほしい」という熱い想いが伝わってきます。
子どもを育てながら働き続けるのは大変なことです。頼れるものに頼り、自分たちに必要な情報を収集し、夫婦で協力してこの大変な時期を乗り越えましょう!
マイナビ子育て調べ
調査日時:2023年4月8日
調査人数:156人(22歳~40代までのママ)
(マイナビ子育て編集部)