
友達はたった一人、その子が休んだらひとりぼっちの息子。親は何かすべき?<子育て心理カウンセリングルーム>
子育て中のママ・パパの悩みを臨床心理士・公認心理師に相談する『子育て心理カウンセリングルーム』。今回は、5歳の息子についてのお悩みです。「もっと社交的になって」というその訳は……。

一人の友達としか遊ばない子ども、社交的になってほしい
5歳の子どもが一人の友達としか遊びません。
その子がお休みの日は一人で遊んでいるそうです。もっと社交的になってほしいと思いますが、親もあまり交友関係が広くないので、どうアドバイスすれば良いかわかりません。
(33歳・女性・食品・飲料/技術職)
■家族構成:自分33歳、夫35歳、長男5歳、次男0歳
■お困り度:★★★★☆☆☆☆☆☆

我が子がたくさんのお友達に囲まれている光景には、大きな幸せを感じる親御さんも多いことでしょう。友達が多いことには良いイメージが強いので、子どもに社交的になってほしいと思うのは自然な親心だと感じます。そういう意味でも、特定の一人のお友達としか遊ばないお子さんについて、ご心配なことと思います。
お子さんは遊べるお友達が一人だけであることや、その子がお休みの日は一人で遊ぶことを、どう思っているのでしょうか。本当はもっといろんな子と遊びたいのにできないのか、それとも、一人のお友達と遊べるだけで満足で困っておらず、お休みの日も他の子と遊ぶよりは一人の方が楽なのか、まずはその辺りのお子さんのお気持ちを確認してみる必要がありますね。
もしお子さんご自身が困っていないなら、特に何もしなくて大丈夫かと思います。一緒にいて楽しいお友達が一人でもいるのはお子さんにとってとても素晴らしいことで、そんなお友達がいて嬉しいね、という思いをお子さんと共有し合えると良いですね。もっと社交的になってほしい相談者さんのお気持ちは何もおかしくありませんが、一人のお友達と楽しい時間を過ごしているお子さんの気持ちに水を差してしまいかねませんので、お子さんには伝えずに、相談者さんの中にとどめておかれた方が良いように思います。
一方で、もしお子さんももっと友達が欲しいのにうまく作れず困っているようなら、園の先生に相談されると良いです。また、そのお友達もお子さんとしか遊ばないのか、それで困っていないのか、それとも他の子とも遊びたい気持ちもあるのか、その辺りの事情も先生はご存じかと思いますので、それぞれの子どもたちの気持ちに合わせて適切な遊び環境を考えていただけるのではないでしょうか。
これから心身の成長に伴って少しずつ交友関係が広がっていく可能性もじゅうぶんありますし、基本的に少人数での関わりを好むお子さんなのかもしれません。どちらであってもお子さんに困っている様子が見られない限りは、問題ないと思います。お子さんならではの対人スタイルを否定しないで見守ることで、お子さんの自己評価も上がっていくと思います。それが、いつかお子さん自ら「もっといろんな友達が欲しい」と感じることがあった場合、スムーズに行動に移せる自信にもつながるはずです。
(文:臨床心理士 たかだちかこ/うららか相談室)