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2019年05月31日 10:37 更新

自主保育とは?メリット・デメリット・注意すべきトラブルを知っておこう

保育サービスのひとつとして、保育園でも幼稚園でもない野外を拠点とした「自主保育」というものがあります。今回は、そんな自主保育の仕組みやメリット・デメリット、実際に活動している自主保育団体についてご紹介します。

自主保育ってどんなもの?

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そもそも自主保育とはどのようなものか知らない人も多いのはないでしょうか。まずは、自主保育の仕組みと、自主保育の背景についてご説明します。

自主保育とは

自主保育とは、保護者同士がグループになって協力し合い、当番制で子供たちの面倒を見る保育スタイルのこと。つまり、保育園や幼稚園に子供を預けるのではなく、保護者同士が公園や広場に集まって子供を預け合う保育方法です。

グループは、10人未満の小規模な所もあれば、数十人の大規模な所もあります。また、幼稚園教諭や保育士の経験を持つ人や保育士志望の学生などによるボランティア活動によって成り立っている団体もあるようです。子供の対象年齢は、団体によって異なります。

自主保育が行われる背景

自主保育は、保護者たちの子育てにおける切実な想いによってできた保育システムです。たとえば、保育施設不足から預けたくても預け先がない、自分たちで子育てをしたい、多くの人と関わりながら子育てをしたい、など。こういった願いを実現させるためにこのシステムは誕生したのです。

自主保育のメリット

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自主保育には、保育施設を利用しないことならではの魅力もあるのです。それはどのようなものでしょうか? 次は、自主保育のメリットについてご紹介します。

育児の悩みをみんなでわかちあえる

自主保育では、グループの仲間や地域の人と協力して子育てを行うのが前提となります。そのため、育児の悩みや問題がある時には1人で抱え込むことなくグループ仲間とお互いにサポートし合って解決することもできるのです。気軽に相談できる環境は、自主保育のメリットのひとつといえそうです。

子供たちが自然に触れる機会が多い

自主保育では、多くの場合が公園や広場など自然が豊かな環境にある場所を拠点としています。遊具やおもちゃに頼らず、自分から遊びを見つけていく力を育めるのも自主保育の特徴のひとつです。

幼稚園や保育園より料金が安いケースが多い

自主保育の運営方法や会費の扱いに関しては、グループによって様々です。しかし、無料であったり1回数百円で行われる場合もあり、保育施設を利用する場合と比べればかなり安くすむとされています。

自主保育のデメリット・注意したいトラブル

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自主保育にはメリットがある一方でデメリットももちろんあります。デメリットも踏まえた上で、利用の検討をしておきたいですよね。次は、自主保育のデメリットについてご紹介します。

専門家による保育ではないので事故のリスクも

自主保育は団体によっては専門知識や技術のある人が実施しているケースもありますが、基本的には親同士で子供を交代または一緒に保育するスタイルです。そのため、保育園や幼稚園での専門性のある保育とはどうしても大きく異なるところが難点と言えるかもしれません。

自主保育では自然の中で遊ぶことが多くなるため安全面や衛生面には十分に注意が必要となりますが、このように専門家による保育ではない場合、事故などのリスクも高くなることが考えられます。

フルタイムで働く親は参加が難しい

自主保育はあくまでも当番制。子供を預かってもらえる分、自分自身も他の保護者の子供たちを預かれる日を確保しなければなりません。そのため、フルタイムで働いている場合はどうしても参加が難しくなってしまいます。基本的には、パートやフリーランスなど、日にちや時間に融通がきくママ向けのシステムなのです。

密な人間関係の負担

子供を預け合うという事は、お互いの子供の成長や生活スタイルにそれだけ介入することになります。よその子供であっても、時にはしつけをしなければならない時もあります。こういった密な距離は、対人トラブルのリスクもあるので、人間関係においても注意が必要となるでしょう。

関東近郊の自主保育一例

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実際に活動している自主保育の団体にはどのような所があるのでしょうか。最後に、関東近郊で活動している一部の自主保育団体についてご紹介します。

自主保育てんとう虫

東京都世田谷区の「世田谷公園プレーパーク」を拠点に活動している同団体では、0歳から参加が可能です。参加は、0歳〜3歳は水・金、3歳〜は月・水・金となっており、時間は9時〜13時30分。秋には小学校や児童館の子供たちと稲刈りや餅つき、芋掘りなどのイベントを楽しんでいることがブログで公開されているとのこと。

●自主保育てんとうむし
https://profile.ameba.jp/ameba/jishuhoiku-tentomushi

ゆうゆう

東京都小金井市の公園を拠点としている自主保育。活動は、毎週火曜日と木曜日です。遊具やおもちゃに頼らず、手作りの遊びを心がけているという同グループの子供たちは、枝や落ち葉、木の実などを使って遊んでいるとのこと。保育終了後は、1日の様子をメールで報告しています。カレー作りやバザーの開催などのイベントも実施しているそうです。

●自主保育ゆうゆう
http://jh-yuuyuu.blogspot.com/

コロボックル

茨城県つくば市で活動している、1歳児〜6歳児対象の自主保育。活動は9時45分〜14時の間、4歳以上が月〜金、3歳が月火水金、3歳未満が月火水金のうち3日となっています。キャンプやバザーなどのイベントも開催しています。

●自主保育コロボックル
http://www010.upp.so-net.ne.jp/corobokl/

まんまる

神奈川県川崎市で活動している同団体では、「さいわいふるさと公園」や「夢見ヶ崎動物公園」などを拠点としています。対象は、0歳〜6歳。0歳〜3歳は親子参加で、4歳〜6歳は当番制保育となります。雨の日は、子供センターなどを利用しているとのこと。

●自主保育グループ まんまる
https://ameblo.jp/manmaru-jisyuhoiku/

まとめ

自主保育は、育児を協力し合うだけでなく、グループでイベントを楽しむ機会を設けている団体もたくさんあります。色々な人と助け合いながら交流できる場なので、育児の悩みを抱えていたり、子供の遊びを充実させたい時には積極的に利用してみると良いでしょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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