子どもたちの夏の遊び・学びを応援! 東京都が推進する「こどもスマイル大冒険」に参加した3名の小学生が学びの体験を発表!
「チルドレンファースト」を掲げる東京都が推進する「こどもスマイルムーブメント」。この活動の一環で、今夏開催された子どもたちの遊びや学びを応援する「こどもスマイル大冒険」に参加した子どもたちの発表や、人気コンテンツを提供した企業を表彰する式典イベントが9月18日に東京都庁にて行われました。
表彰式「こどもスマイル大冒険スペシャル」を東京都が開催
社会における「チルドレンファースト」の実現に向けて、「こどもスマイルムーブメント」と称し、参画している1,276もの企業・団体とともに、さまざまな取り組みを実行している東京都。その一環として今夏行われた、夏休みの子どもの学び・成長を応援する「こどもスマイル大冒険」では、「こどもスマイルムーブメント」に参画している企業・団体が、子ども心をくすぐる体験イベントやオンライン教室などを提供していました。
そんな魅力あるコンテンツの中から「一番楽しかったものやおもしろそうだったこと」を、体験者も含め都内在住の一般の人たちによる投票によって決定! 2023年9月、東京都庁にて、その結果を発表・表彰する式典が行われたため、2児のママでもある編集部員が参加してきました。
表彰式には、「チルドレンファースト」の実現化に向けて邁進する小池百合子東京都知事のほか、先日「こどもスマイルムーブメント」のアンバサダーに就任した俳優の村山輝星さん、教育評論家の尾木直樹さん、宇宙飛行士の野口聡一さんが登壇。司会をフリーアナウンサーの大熊英司氏が務め、この夏に「こどもスマイル大冒険」にて提供していたコンテンツを実際に体験した児童を代表して、酢谷彰文さん(小学校4年生)・廣田心葉さん(小学校6年生)・黄石悠さん(小学校6年生)の3名も登壇しました。
小池都知事より開会の挨拶
「こどもスマイル大冒険」に参加した子どもたちの、遊びや学びの様子をダイジェストでまとめたオープニング映像がスクリーン上に流れ、上記のアンバサダーの方々や児童のご紹介ともに、今回の表彰式がスタート。会の始まりは、主催の小池都知事のご挨拶から。
未来の担い手でもある子どもたちの笑顔がより輝くよう、「こどもスマイルムーブメント」に対する思いや、今回「こどもスマイル大冒険」にて子どもたちの遊び・学びに繋がるよう、スポーツ・文化・環境・自然・化学など、いろいろな方面から学びのコンテンツを提供・協力した多くの参加企業に対して、感謝の意を述べました。
児童3名が体験した学びについて発表!
【発表1】ゲームで為替について学んだ酢谷さん
続いては、「こどもスマイル大冒険」でどんな学びや体験をしてきたのか、3名の児童がダイジェスト映像とともに発表するトークセッション。一番手は、野村ホールディングス株式会社による金融や経済を楽しく学べる「Summer kids event2023 野村まなぼう教室〜サイコロゲームで輸入体験!〜」に参加した酢谷彰文さんがつとめました。
今回のテーマは「為替」。大人でも理解するのはなかなか難しい題材ですが、このプログラムは輸入会社である文房具屋さんの社長になりきって、「為替変動」を学ぶ体験型プログラムです。サイコロを振って出た数字により為替レートが変動。「為替」における円安・円高を楽しく学べる内容になっています。
「最初はいろいろな国の通貨について学んだ」という酢谷さん。国の通貨について把握したあとは、サイコロを振りながら変動する為替レートを見つつ、どのタイミングで目的の文房具を買えばいいかを考えていったそう。
最初は「少し難しかった」とのことですが、このイベントに参加して、「『今日のドルは何円かな?』とニュースを見ることが増えた」と話してくれました。この大人顔負けのコメントに、アンバサダー一同も驚いていました。
【発表2】錠剤の作り方や薬の安全性について学んだ廣田さん
次はファイザー株式会社による「サマーサイエンススクール 〜薬について学ぼう〜 」に参加した廣田心葉さんによる発表。なんとこのプログラムでは、錠剤の製造を行なったんだとか!
クイズなどを通して、「薬の種類や安全性について楽しく学べました」と話す廣田さん。白衣も着用して行ったため、それすらも貴重な体験になったとのこと。当日は実際に作った錠剤も持ってきてくれました。
この発表を受け、「小学生で薬を作ることができるなんて、とても貴重な経験」と話す小池都知事。「将来はどんなお薬を作ってみたいですか?」という質問に、廣田さんからは「一時間だけ集中できる薬が欲しいです。テスト勉強とかのときに集中できるように」と子どもらしいほのぼのとした回答が。会場は和やかな雰囲気に包まれました。
【発表3】太陽電池について大人顔向けの取材を披露した黄石さん
最後は積水化学工業株式会社による取り組み「HHT(ペロブスカイト太陽電池)」を取材した6名のこども記者による取材発表! 代表して6年生の黄石 悠さんが、取材の様子を発表してくれました。
普段、太陽電池をあまり目にすることもないこども記者のメンバーたち。初めて見る太陽電池は「薄くて軽くて、どこにでも貼れそうで、便利そうだった」と語る黄石さん。実際取材した太陽電池を実際どのように使いこなせばいいかも、子ども記者それぞれが考えて発表していました。
代表の黄石さんは、「薄くて曲がるから、東京ドームのような天井にも貼ることができて発電量が増え、たくさんの発電が可能になる」と発表。大人顔負けの取材力で、表彰会の現場にいた大人たちは思わず感嘆のため息を漏らしていました。
一般投票で選出! 子どもたちの好奇心を刺激した企業の取組
小池都知事より感謝状・記念品の贈呈
代表児童とアンバサダーとのトークセッションのあとは、こどもスマイル大冒険感謝状贈呈式が行われました。この贈呈式は、「こどもスマイル大冒険」のさまざまなコンテンツの中で、より子どもの知的好奇心を刺激し、子どもの学び・遊びの機会を提供してくれた参画企業・団体の取組を、東京都内に在住する人々の一般投票で選出したものです。
その結果、「お出かけ部門」では東京電機大学と日産自動車株式会社が、「オンライン部門」では株式会社タカラトミーが、「体験してみたい部門」では川崎重工業株式会社がそれぞれ受賞しました。
まとめ
毎年夏休みは、クーラーの効いた部屋でダラダラと過ごしてしまいがち。時間があるときだからこそ、親としては子どもの学びや思い出になることを経験させてあげたいけれど、なかなかいいアイデアが思いつかないものです。
しかし、こうした「こどもスマイル大冒険」のように、夏の間に都内で行われるイベント情報がまとまっていると、夏休みの充実度もぐっと変わってきそう! 筆者はまだ子どもが低学年で小さく、体験できるものがあまりなかったのですが、今後定期的にこのような取組が行われるのであれば、対象年齢になった際にはぜひ参加させてみたい、と思えた貴重な機会でした。今後も、「チルドレンファースト」を掲げる東京都の「こどもスマイルムーブメント」の活動に注目していきたいと思います。
こどもスマイル大冒険
https://kodomo-smile.metro.tokyo.lg.jp/daibouken/daibouken.html
※掲載期間はすでに終了。新規のイベント情報は追加されません
東京都 こどもスマイルムーブメント
https://kodomo-smile.metro.tokyo.lg.jp/
(取材・文:ゆきねえ)