「下り坂」じゃない。更年期からを“身軽に”生きるコツ|人生たいていのことはどうにかなる#2
子育て、仕事、人間関係、健康、夫婦関係……さまざまなことに向き合い、それなりに充実した生活を送る中、ふと気づくと悩みや不安に押しつぶされそうになる瞬間があります。そんな時、じっくり味わってほしい言葉があります。
産婦人科医の高尾美穂先生による「人生たいていのことはどうにかなる あなたをご機嫌にする78の言葉」(扶桑社)より、心のモヤが晴れていくようなヒントをお届けします。
仕事=人生の……
世の中の仕事のほとんどは、誰かが代わりにやったとしても成り立たなければいけないもの。
そう考えると、人生を仕事だけに捧げるのはもったいない。
仕事以外の時間も充実させれば、これからの人生がもっと楽しみになる。
更年期からは人生を……
「もの」と「人間関係」と「役割」。
これまでは増やしていくことで多くのものを得てきたけれど、人生の曲がり角である更年期にさしかかったら少しずつ軽くしていこう。
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人は年を重ねるにつれて家族が増え、役割が増え、そのほかにもいろいろなものが増えていきます。増え続けるのは更年期のあたりまでで、そこから先は減っていき、世の中的には「下り坂」と表現されたりしますよね。下り坂っていうとせっかく手に入れたものを失っていくというようなイメージですが、「下り坂」よりも「身軽に」というほうが合っているような気がしています。
更年期からは、意図的にどんどん手放していくことによって、身軽に生きていく。まずは、着ていない洋服や使っていない道具、食器などの「もの」を減らす。そして、「人間関係」を少しずつ整理していく。また、母・妻・PTA役員などの「役割」も、自分がしなくてもいいかなと思うものに関しては、前向きに手放していく。
更年期からは、こんな意識をもちながら身も心も軽やかに毎日を過ごしていきましょう。
(「人生たいていのことはどうにかなる あなたをご機嫌にする78の言葉」より)
書籍「人生たいていのことはどうにかなる あなたをご機嫌にする78の言葉」
産婦人科医・高尾先生が贈る、あなたをご機嫌にする言葉
長年、産婦人科の外来を通して患者さんの心と体に向き合ってきたからわかる、悩みや不安。
患者さんが病院で、自分の症状や心配事を上手に説明するってなかなか難しいもの。ときにはこんがらがってしまった話を丁寧にほぐしていき、どうしたらいいかの糸口をみつけてくれるのが高尾先生。その姿勢そのままに、どうしたらひとりひとりが自分の人生をよりよく生きられるのか、そのヒントがつまった本です。
いつもお守りのように手元に置いておいて、悩んだとき迷ったときに開いてみてください。きっと目の前がぱっと開けてくるはずです。