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2024年02月03日 08:00 更新

夫婦のセックスレスは結婚年数とともに増える―子どもや女性の働き方との関係は?

セックスレスは結婚してしばらく経ってからなるもの――そう思っていませんか? 実は新婚でも多くがすでにセックスレス傾向にあり、その後、さらに増えていくようです。共働き世帯が多いなか、夫婦は仕事と子育てに追われています。では、そうした状況がセックスレスに影響しているのでしょうか? アンケート調査から考えてみましょう。

夫婦のセックスレスに関する直近の大規模調査として、全国の20~50代の既婚者4,000人を対象にした「夫婦のセックスレスに関する実態調査」(レゾンデートル株式会社)があります。その調査の中から今回は、セックスレスと結婚年数との関係や、子どもの有無、女性の働き方との関係に注目していきます。

セックスレス傾向は結婚年数とともに増加

まず、結婚年数とセックスレスの関係を示したグラフがこちら。これを見ると、「セックスレス」「ややセックスレス」と回答した人は、「結婚3年未満」で51.8%、「5年未満」で65.2%、「10年未満」で71.3%、「20年未満」で72.4%、「30年未満」で77.7%と緩やかに増加していることがわかります。

結婚3年未満の新婚でもすでに51.8%がセックスレス傾向にあるのは、多くの方にとって予想外な結果かもしれません。

また、「セックスレス」と回答した人に絞ってみると、「結婚3年未満」で21.9%、「5年未満」で31.5%、「10年未満」で43.2%、「20年未満」で50.3%、「30年未満」60.9%と、より大きな増え幅を示しています。このことから、結婚年数が増えるとともに完全な「セックスレス状態」になる家庭が増えていくと言えるでしょう。

子どもが生まれるとセックスレス傾向は強まる?

結婚年数とともにセックスレス傾向が高まることがわかりました。結婚後しばらくして子どもが生まれる夫婦は多いと思いますが、子どもの有無とセックスレスを見ると、どうなるでしょうか。

結婚3年未満・5年未満・10年未満と、結婚年数ごとに比べたものがこちらです。

3年未満においては、セックスレス傾向が42.2%となりました。全体の36.6%と比較して5.6ポイント高くなっています。一方、結婚5年未満と10年未満では、子どもの有無による違いはほとんど現れませんでした。

結婚3年未満で子どもがいる場合、その子どもはまだ乳幼児だと考えられるため、小さな子どもがいるとセックスレス傾向が強まりやすいとは言えそうです。ただし、結婚5年未満と10年未満では差がほとんどないことから、子どもの影響があるとしても、あくまで限定的でしょう。

女性が働いているとセックスレス傾向は強まる?

共働き世帯が増えたことでセックスレスも増えているのでは?と思う人もいるかもしれません。そこで次に、女性の働き方(※)とセックスレスの関係を見てみましょう。同じく結婚3年未満・5年未満・10年未満で比べています。

結果として、いずれの場合も大きな差は見られませんでした。セックスレス傾向の女性は働いている人が多いかというと、そうではないようです。したがって、女性が働いているか、専業主婦かどうかは、夫婦のセックスレスには影響しないと言えるでしょう。

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(※)正社員・自営業・派遣社員・パート・アルバイトを含む労働

まとめ

夫婦のセックスレス傾向は結婚年数に応じて強まり、徐々に「ややセックスレス」よりも「セックスレス」の割合が増えていくことがわかりました。また、セックスレスの背景として、子どもの有無や女性の働き方があるのかというと、特にそれによる明確な違いは見られませんでした。やはり、内面や体の問題のほうが大きいのかもしれません。

(マイナビ子育て編集部)


<調査概要>

■夫婦のセックスレスに関する実態調査 / レゾンデートル株式会社
調査期間:2023年10月23日~25日
調査対象者:20~59歳の既婚男女4,000人(男性2,000人、女性2,000人)
調査方法:インターネット
エリア:全国

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