生活に充実感を感じている人・感じていない人はどのくらい?最も「感じていない」世代は50代と判明
皆さんは今、どの程度充実していますか? 改めて聞かれることがないと、意識しないかもしれません。昨今、多様な価値観の尊重が叫ばれていますが、充実を感じられるかどうかは、「自分らしく」生きることと密接に関わるものでしょう。一方で生活には不安もつきもの。では、多くの人は、どのくらい充実感をもって日々過ごしているのでしょうか。
内閣府が毎年行っている「国民生活に関する世論調査」。生活についての意識や家族・家庭についての意識などを調べるものですが、今回は令和5年の最新調査の中から、人々の充実感や不安に関する部分に注目し、お伝えしたいと思います。
生活に充実感を感じている人は56%
「日頃の生活の中でどの程度、充実感を得ているか」という設問に対し、「十分に感じている」(7.2%)と「まあ感じている」(49.3%)を合わせると、56.4%となることがわかりました。現在の生活の中である程度の充実感を感じている人の方が多いようです。
充実感を「感じていない」人は50代がピーク
また、これを性別で分けた場合、とくに男女に大きな違いはみられません。一方、年齢別では、50代をピークとし、年齢が上がるにつれて、充実感を感じていない人が増えています。50代では46.6%(あまり感じていない:36.8%、感じていない:9.8%)と半数に迫る勢いです。まだ働き盛りの50代が、60代や70代よりも充実感を感じない傾向にあるのはやや意外かもしれません。
悩みや不安を感じている人は75%以上
次に、「日常生活の中で悩みや不安を感じているか、いないか」を聞いた設問では、悩みや不安を「感じている」(34.8%)、「どちらかといえば感じている」(41.1%)を合わせると75.9%でした。大多数の人がなんらかの悩みや不安を感じていると回答していることがわかります。
最も悩みや不安を感じている世代は50代
性別で見た場合、とくに大きな違いはありませんでした。年齢別で見ると、悩みや不安を感じている人は40代で最も多くなることがわかりました。50代以降は減少傾向にあり、70代は最も悩みや不安を感じていない人が多くなっています。40代は体力的な変化を感じるようになったり、漠然とした老後の不安などを抱きやすかったりすることが考えられるかもしれません。
まとめ
調査結果からは、半数以上の人が生活に充実を感じている一方、悩みや不安を感じている人も多く、7割以上であることがわかりました。日々の中で、何の悩みや不安もないということのほうが珍しいでしょう。何かしらの悩みや不安を抱えながらも、リフレッシュや楽しみの時間をとるなどして、充実感を得ている人が多いのではないでしょうか。ただ、30代、40代、50代と上がるにつれて充実感を得にくくなる傾向がみられるのは、気になるところです。皆さんの生活の充実感はどうですか? これを機に改めて振り返ってみるとよいかもしれません。
(マイナビ子育て編集部)
調査概要
■「国民生活に関する世論調査/内閣府
調査対象:日本国籍を有する18歳以上の者5,000 人
調査時期:令和5年11月9日~12月17日
有効回答数:3,076