子どもが1年以内に塾をやめた家庭の約4割が「仲の良い友人がいるから」で塾を選んでいた! 失敗しない塾選びのポイントは?
子どもの塾選びは悩みが多いものでしょう。せっかく入塾したのにすぐにやめることになっては、無駄な遠回りとなりかねません。できれば長く続けられる塾をはじめから選びたいですよね。そこで今回の記事では、学習塾の情報提供を行っている『塾選』が実施した「退塾についての調査」をもとに、塾選びについて考えます。
過去に子どもの退塾経験を持つ保護者に調査
学習塾や進学についての情報発信を行っているサイト『塾選』では、過去に子どもが塾を辞めた経験を持つ保護者*65名を対象に「退塾についての調査」を実施。その結果、塾選びで注意するポイントが見えてきました。
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*中学受験・高校受験・大学受験それぞれで、受験を終える前に塾をやめた経験がある子どもの保護者
退塾の一番の理由、トップは「子どもが嫌がるようになった」
まず「退塾の一番の理由」ですが、最も多かったものは「子どもが嫌がるようになったから」で、27%を占めました。そのほかの理由としては、「習い事や部活、学校行事と両立できなくなったから」(14%)、「学校のテストの点数が上がらなかったから」(10%)、「進路を変更したから(受験をやめた、志望校が変わったなど)」(10%)がいずれも1割以上でした。
退塾の理由のトップが「子どもが塾を嫌がるようになったから」というのは、親として気になる点ではないでしょうか。このミスマッチの背景には何が考えられるのか、さらにアンケート結果を見ていきます。
1年以内に退塾した人は「仲の良い友人がいるから」で塾を選ぶ傾向あり
「1年以内に退塾した人」と「1年以上通い続けた人」とで「入塾理由」を比較したところ、興味深い結果が見られました。
1年以内に退塾した人の入塾理由で最も多かったのは「子どもの仲の良い友人が通っていたから」(26%)、次いで「近くて通いやすそうだったから」(22%)でした。
一方で1年以上通い続けた人の回答を見ると、「近くて通いやすそうだったから」(39%)が約4割を占め、その他の理由を大きく突き放しています。「子どもの仲の良い友人が通っていたから」を選んだ人はわずか3%。1年以内に退塾した人と比べると20ポイント以上の差があります。
1年以内に退塾した人は入塾前のリサーチが不十分な傾向あり
1年以内に退塾した人と1年以上通い続けた人に見られる違いは、「入塾前のリサーチ」についても見られます。
1年以内に退塾した人では、「あまり調べていない」が39%と約4割。また、「ほとんど調べていない」も4%いました。一方、1年以上通い続けた人の場合、「あまり調べていない」は14%にとどまり、「ほとんど調べていない」に関しては0%です。
このことから、1年以内に退塾した人は、事前のリサーチが不十分な傾向にあることがうかがえました。
まとめ
塾選びに大切な4つのポイント
今回は、子どもの退塾経験のある親へのアンケート調査から、退塾になるケースにはどんな傾向が見られるのかを見ていきました。この調査を行った『塾選』では結果を受け、塾選びに大切な4つのポイントを挙げています。
✅1.「仲の良い友人が通っているから」だけの理由で選ばない
✅2.体験授業を通して、授業の進め方やカリキュラムの相性を確認する
✅3.講師のタイプや塾の雰囲気を確認する
✅4.複数の塾を比較して選ぶ
調査では、1年以内に退塾することになった人は仲の良い友人が通っていることを塾選びで重視していたことがうかがえます。仲の良い友だちがいる方が心強いのは確かですが、友だちが通っているかどうかはその塾と子どもが合うかどうかとは別問題。ミスマッチを防ぐためには、やはり事前のリサーチが不可欠と言えるでしょう。カリキュラムや講師との相性を確認したり複数の塾を比較することが大切です。
(マイナビ子育て編集部)
調査概要
■退塾に関する調査/塾選
調査対象:子どもが「塾をやめた経験」をもつ保護者
調査時期:2024年2月
有効回答数:65