親の留守中に息子が彼女を家にあげていた。真剣な交際だとはいうものの…父親が伝えたこと
我が子の「性教育」を、いつ、どんな話から、どこまで伝えていったらいいのかーー悩める親たちがぶつかった「子どもの性の悩み」を明かしてくれました。今回は、「中3の息子が親の留守中に自宅で彼女と性行為をしていた」という父親の投稿をご紹介します。
<投稿主:53歳男性 / 子:15歳男子>
オープンな家庭のつもりだったが……
現在中3の次男には、4歳年上の兄がいます。次男が中学校に入ったあたり(兄が高校生のころ)から性に関する情報、知識を交換したりしていました。
それ自体は悪いことでもないので見守っていました。
たまに話を聞くと10代の男の子によくある他愛もないバカらしい話を兄弟でよくしていました。
次男のスマートフォンはフィルタリングし、怪しいアプリや危ないサイトにはアクセスできないようになっています。
また、「好きな女の子ができたら家に連れて来るように」と言って聞かせていて、性教育の面でも比較的オープンな家庭だったと思います。
しかし去年、ちょっとした事件が起こりました……。
親の留守中に彼女とシャワーを浴びていた
その日は夫婦で出かける用事があり、兄弟に留守番を頼んで出かけました。
予定より早く帰ることができたのですが、家に着くと風呂場から声が聞こえてきます。何かと思い外から妻が声をかけると、中から聞こえてくる声は2人ぶん。
妻が風呂場に行くと、なんと次男が女の子と一緒にシャワーを使っていました。
妻は驚いて「早く出なさい!」と大きな声を出していましたが、私は意外と冷静だったのを覚えています。
ひとまず服を着させてから話を聞くと、その女の子は「彼女」で、お互い真剣にお付き合いしているということでした。
相手の親を交えて話し合った
兄には「彼女を連れて来るから外に出ていて欲しい」と頼んで外出してもらったそうです。
避妊はしているといいますが、まだ中学生。正しい知識があるのかどうか、そのような行為をしていて大丈夫なのか、親としては当然心配になりました。
その後、相手の女の子の両親にも連絡して、ファミレスで話し合いをしました。
お互いに好きで交際しているのですから別れる必要はもちろんありません。形としては親公認の交際になりました。ただし、性行為については妊娠のリスクがあることで、コンドームでの避妊方法も100%ではありません。安易な気持ちでするのではなく、よく考えてほしいと諭しました。
次男カップルは今も仲良くしているようです。
(※編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています)
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年頃の子どもに、お付き合いする相手ができたとき、お互いの体に興味関心があって触れ合いたいと思うのは自然なことです。
子どもの性的な行動に対して、親が「いけないことだ」と一方的に叱るようなことがあると、もし性に関するトラブルで困ったとき、親に打ち明けることができなくなります。禁止するのではなく、正しい知識と相手への思いやり、自分と相手の体を大切に扱うことをベースに、話をしてあげてください。
避妊についての知識があるのかどうか、親としては当然心配になりますが、かといって、面と向かって切り出すきっかけもつかみにくいもの。
産婦人科医のサッコ先生こと高橋幸子先生は、「初潮や精通のタイミングで妊娠の仕組みを教えるときに、避妊についてもあわせて伝える」と良いといいます。
また、コンドームを渡すにしても、正しい使い方や、なぜそれが必要なのか(避妊、性感染症予防)を理解していなければ意味がありません。性行為をするということは、自分と相手の人生に関わる責任があることで、大前提として避妊や性感染症の知識がないうちは、性行為を避けるべきと言えます。
詳しい解説はこちらの記事でご覧ください。
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(マイナビ子育て編集部)