
数の子の賞味期限は? 食べられない数の子の見分け方や保存方法も紹介
お節料理に必ず入っている縁起物の数の子。普段の食卓に上る機会が少ないため、いつまで食べられるか迷うこともあるでしょう。今回は、数の子の賞味期限や長持ちさせるための保存法について解説します。余った数の子をおいしく消費できるレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
数の子の賞味期限はどれくらい?

ニシンの卵を塩漬けにした数の子は、保存状態や加工段階によって賞味期限が変わってきます。
開封前であれば記載の保存方法で賞味期限まで持ちます。
・開封後は塩抜き前、塩水に浸けた状態であれば冷蔵で1〜3ヶ月程度
・塩抜き後や味つけ後なら冷蔵で5日程度です。
また、手作りした場合は、3日を目安に食べ切りましょう。
そもそも賞味期限とは
賞味期限とは、開封する前の食品を適切な条件のもとで保存した場合に、おいしく食べられる期限を意味します。そのため、賞味期限を過ぎたからといって、すぐに傷んで食べられなくなるわけではありません。
塩抜き前なら冷蔵保存で1〜3ヶ月程度

塩抜き前の数の子は、塩水に浸けた状態で冷蔵庫に入れれば1〜3ヶ月程度は品質を保てます。長期間保存ができるように強めの塩で漬け込んであるので、長持ちさせたければ開封せず買ってきたままの状態で冷蔵庫に入れましょう。
塩抜き前かすでに塩抜きされているかわからない場合には、数の子の表面をよく観察しましょう。表面に薄い皮が残っているのが塩抜き前の数の子で、皮がついていないのが塩抜き後の数の子です。
塩抜き後は冷蔵保存で5日程度
塩漬けされた数の子は塩分が強く、そのまま食べることができないため、塩抜きという作業を行います。
塩抜き方法
1. 0.5%程度の食塩水(水1Lに対して小さじ1)に数の子を入れる。
2. 3〜4時間浸したあとに一度水を捨て、再び食塩水に3〜4時間浸ける。
3. 数の子の薄皮をむく。
4. 再度食塩水に一晩浸す
※塩分を抜きすぎると苦味を感じやすくなるので、注意しましょう。
※食塩水に入れる数の子の量や個々の大きさによって、塩分の抜け具合は異なります。味見をして塩抜きの状態を確認しながら、作業は進めましょう。
塩抜き後の数の子は傷みやすくなるので、冷蔵庫に入れて5日を目安にできるだけ早く使い切ってください。
味つけ数の子は冷蔵保存で5日程度(手作りなら3日)
味つけ数の子は、塩抜きした数の子をだし汁などに漬け込んで作られます。そのため、賞味期限の目安は冷蔵保存で5日程度です。自宅で味つけ数の子を手作りした場合には、3日を目安に早めに食べることをオススメします。
賞味期限切れの数の子はいつまでなら食べてよい?

賞味期限が切れた数の子は、3日程度であれば問題なく食べられることが多いです。ただし、未開封の状態で冷蔵されていた場合に限ります。また、季節によっても傷む速度は変わるので、見た目や臭い、味などをしっかりと確認して、自己判断で食べましょう。
傷んで食べられない数の子を見分けるポイント

数の子が傷むと、見た目や味、臭いが変化します。食べられない数の子を見分けるためのチェックポイントを紹介するので、食べるか捨てるか、判断に迷う場合には参考にしてください。
黒く変色した部分がないか
通常、数の子は黄色から薄い茶色をしていますが、傷むと黒っぽく変色することがあります。買ったときよりも黒ずんで見えるときには、食べずに破棄することをオススメします。
無漂白の数の子の場合、茶色い部分が見られることがあります。これは「血合い」と呼ばれる部分なので、食べても問題ありません。
味や臭いに違和感がないか
数の子に強い苦みや酸味を感じたときは、傷んでいる可能性が高いです。少しでも味に違和感があったり、後味が悪いと感じたりする場合には、食べずに捨てましょう。
また、悪臭がしたり、触るとぬめりがある場合にも、腐っていると考えられるので食用できません。
数の子は冷凍保存で日持ちを延ばせる

塩抜き前の数の子は冷蔵庫で長期保存できますが、塩抜き後の数の子も冷凍すれば長持ちします。食べきれないほどの味つけ数の子がある場合には、早めに冷凍庫に入れましょう。
冷凍すると2~3週間保存できる
塩抜き後の数の子は、冷凍することで2~3週間ほど風味や食感を維持できます。
一方、塩抜き前の数の子を冷凍すると、皮が破れてしまうことがあります。粒が飛び散り、食感も悪くなるため、塩抜き前の数の子は冷凍に向きません。
塩抜き後の数の子の冷凍保存方法
塩抜き後の数の子を冷凍するときにはラップなどに包み、さらに保存容器に入れましょう。
漬け汁に入った味つけ数の子であれば、汁ごとタッパーなどに移して冷凍するのがオススメです。
冷凍した数の子の解凍方法
冷凍した数の子は、食べる前日~15時間に冷凍庫から冷蔵庫に移し、ゆっくりと解凍します。食べる前に余分な水分を取り除きましょう。
余った数の子をおいしく食べられるレシピ
数の子の食べ方といえば、味つきのものをそのまま食べるか、松前漬けや土佐漬けにして食べることが多いですよね。マンネリになりがちな数の子も、いろいろなアレンジが可能です。今回は、韓国風おにぎりであるチュモクパプ(チュモッパ)にするレシピを紹介します。
数の子チュモクパプ(韓国風おにぎり)

材料
・ご飯……300g(お茶碗2杯程度)
・数の子(味つき)……3〜4本ほど
・小ねぎ……適量
・韓国海苔……適量
・たくあん……適量
・マヨネーズ……小さじ1
・ごま油……小さじ1
作り方
① 数の子を5mm〜1cm程度の大きさにカットする。
② 小ねぎは小口切り、たくあんは細かくカットし、韓国海苔は手で揉んで細かくしておく。
③ 材料をすべて混ぜ、一口大に丸くにぎる。
※数の子はやや細かくカットしたほうが握りやすく、食べやすくなります。
※もし味が足りなく感じるようであれば、塩を少し加えて味を調整してください。

このレシピを紹介してくれるのは…
アシュママさん
Instagram/@ashmama0131
まとめ

数の子は、塩漬けされた状態であれば冷蔵庫で1〜3ヶ月程度保存できます。塩抜きをしたあとは、5日を目安に早めに食べましょう。また、塩抜き後の数の子を冷凍すると、食感や風味を損なうことなく2~3週間保存できます。ただし、生ものなので、開封済みの数の子を食べるときは状態をよく確認してください。