子どもの集中力アップに成功した家庭の共通点―― 親子のノリノリ試行錯誤で、子供は伸びる
子どもがなかなか勉強しない……どの家庭でも「あるある」なお悩み、解決できた!というケースを3つ集めて共通点を紹介。
子どもから積極的に勉強に取り組むようになる3つの方法
こんにちは。中学受験専門塾 伸学会代表の菊池です。
子どもがなかなか勉強しないのって多くの親御さんに共通するお悩みですよね。
ゲームやYoutubeに夢中でなかなか勉強に着手しない。
ようやく始めたと思ったら、「ここわからなーい」「教えてー」の連発で、いちいちこちらの家事の手が止まる。
あるいは、質問すらせずに「難しい。もうヤダ」と言い出して投げ出す。
どれかしらあてはまるものは無いですか?
へたしたら全部当てはまってしまいませんか?
ほんと、子どもにちゃんと勉強させるのって大変ですよね。
そこで、今回は私のオンラインサロンのメンバーさんたちが実践した、子どもが積極的に勉強に取り組むようになった方法を3つご紹介しようと思います。
そして、最後にまとめとして、それらの3つの方法に共通するポイントについて解説します。
読みながらあなたも共通点は何なのか?どこがポイントなのか?と考えてみてくださいね。
1. リビング学習ならぬ「キッチン学習」をさせたら集中力アップ!
小学2年生のお子さんのご家庭です。
こちらのご家庭では、リビングが勉強スペースになっていたそうです。
お母さんがそばにいる状態なら勉強を頑張ることができるようになってきていました。
しかし、朝学習中にお母さんが朝食の準備のためにキッチンに行くと、「こっち来て~」「ここわからなーい」が始まってしまうのだそうです。
朝食の準備がなかなか進まなかったり、少しだから大丈夫と思って手を放したら戻ってくるまでに料理が焦げてしまったりして困っていました。
そこで、解決策として、キッチンに勉強スペースを作ることにしたそうです。
コンロの真横の狭いスペースに無理やり。
その結果、お母さんが朝食の支度を始めても、お子さんの集中力が切れなくなりました。
環境を少し変えただけで子どもが変わるんですから、面白いですよね。
このお母さんも「もっと早くにやっておけば良かったと後悔しました!」とおっしゃっていました。
あなたのご家庭で真似をするとしたら、どんな風にしますか?
2. 「家族で桃鉄」で子どもの集中力アップ!
小学校5年生のお子さんのご家庭です。
受験生ということで、Youtubeやゲームなどの時間はポイント制を導入し制限していました。
しかし勉強に対してのやる気はなかなか上がらず、ポイントを使いきるとゴネてめんどくさい状況だったそうです。
これも多くのご家庭でありがちなパターンじゃないかと思います。
そこで試してみたのが、「一日の勉強予定がこなせたらポイント消費無しで家族で桃鉄で遊べる」というプランでした。
お父さん・お母さんもちょうど資格試験の勉強があるタイミングだったのもあり、「〇時から桃鉄開始」と約束をして、それに間に合うようにそれぞれ勉強をすることにしたそうです。
すると、家族で遊べるというのが魅力に感じたのか、目標の時間までにやり繰りして自力で勉強を完了させられるようになりました。
また、一緒に遊ぶというごほうびだけでなく、一緒に勉強するというのも良かったようです。
「自分だけ勉強しなきゃいけない・・・」ではなく、やらないと逆に「自分だけ勉強してない・・・」という状態になるので、親の方の進捗を気にしながら自分も頑張るようになってくれました。
こちらの2の事例と、先ほどの1の事例と、共通する点は何だと思いますか?
3. 東北大学の瀧教授の真似をして子どもの集中力アップ!
小学2年生の子のご家庭です。
私のYoutubeチャンネルに、脳科学者の東北大学瀧教授にゲストでいらしていただき対談をしたのですが、その際に瀧教授が「子どもは身近な人の真似をして成長する」「親も一緒にやることが大事」といった趣旨のことをおっしゃっていました。
それを見て、お子さんの塾のプリントを全部コピーし、ダイニングテーブルに横に並んで座って、ヨーイドンで一緒に解くことにしたそうです。
その結果、勉強に対しての集中力が上がり、難しい問題にぶつかっても投げ出すことが少なくなり、宿題が早く片付くようになったそうです。
授業の当日の朝までかかってギリギリ宿題を終わらせていたのが、余裕をもって前日までに終わっている状態も作ることができました。
大きな進歩が見られたそうで、お母さんも喜んでいました。
「一緒にやる」の可能性は無限大!
さて、ここまで3つの事例をご紹介しましたが、共通点はなんだかわかりましたか?
答えは、「一緒にやる」ということです。
「一緒にやる」と言っても、どこまで一緒にやるのかは程度の差がありますよね。
3の例のように、コピーを取って子どもがやる問題を自分も一緒にやるのか、2の例のように自分は自分の勉強をするのか、あるいは1のように自分は家事など他のやらなければいけないことをやるのか。
また、距離的・時間的なものも程度の差があります。
1と3は同じ場所・同じ時間で子どもの勉強に並走しています。
それに対して、2の事例はそれぞれ自分のスペースで勉強をしていますし、勉強をする時間も必ずしも同時ではなさそうです。
桃鉄開始時刻を決めて、それに間に合うようにそれぞれが時間をやりくりして自分の勉強を終わらせています。
お子さんの年齢や性格、成長の度合いによって、いろいろ調整することは必要かもしれません。
ただ、いずれにしろ、「一緒にやる」ことには大きなパワーがあるので、ぜひあなたのお子さんに合わせて上手く行く方法を模索してみてください。
もしかしたら今回上げた3つの事例のどれかがそのまま使えるかもしれませんが、多少アレンジすることでよりいっそう効果的になることもあると思います。
ぜひ試行錯誤して、あなたのおうちにあった方法を発見してください。
そして、お子さんの集中力を引き出してあげてくださいね。
それでは。