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2024年11月30日 06:51 更新

子どもに複数の習い事をさせる妻に疑問。もっと遊びに時間を使ったほうがいいのでは? #古坂大魔王のモヤズバッ! Vol.38

お笑い芸人や音楽プロデュース、テレビ番組のMCなど、多忙な毎日を送りながら、2児のパパとして育児に奮闘する様子をSNSで積極的に発信している古坂大魔王さん。同じように育児や夫婦関係のことで悩んでいるパパ・ママのお悩みに、ズバッと切り込みます。

古坂大魔王,古坂大魔王のモヤズバッ!

今回のお悩み

Lazy dummy

パパスさん(47歳/小売店/販売職・サービス系)

妻が子どもの将来のためにと、習い事をたくさんさせています。英語、ピアノ、ダンス、水泳などなど。最近では小学校に入ったときのためと言って、通信教育のようなものも始めました。私自身、子どものころの習い事で、大人になって役に立ったものはひとつもないので、そういったものは無駄なのではないか、子どもはもっと遊びに時間を使ったほうがいいのではないかと思うのです。習い事をたくさんさせるのは、いいことなのでしょうか?

古坂さんの回答

子どもにとっては遊びのひとつ

ぼくは習い事をするのは、基本的にすごくいいことだと思うんです。

親って、子どもの習い事を「将来のための学習」だと思いがちなんですよね。でも、子どもから見たら、習い事だって「今の遊び」のひとつなんです。だから、うちの上の子にとって「公園にいく」のと「バレエ教室にいく」のは、どちらも楽しい遊びです。

そして人間は「新しいことを覚えること」が「喜び」につながります。これって素晴らしいことじゃないですか? 字を覚えることだって、バレエやダンスを覚えることだって、「できた!」という楽しさや喜びになる。

うちの子はバレエのポーズが上手にできると、「パパ! これできる? あ〜、パパにはできないか」なんて得意満面。こうして新しいことを覚えることで自信がつき、ますます楽しくなっていく。だから何の習い事でも、基本的にいいことだと思うのです。

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唯一、ぼくが懐疑的なのは、幼いうちの外国語学習です。私たちは言語を習得することで、考えることができるようになります。「白い家」という言葉は、「白い」と「家」の両方の意味を知らないと理解できません。その白にもニュアンスがあり、「真っ白」「クリーム色に近い白」などバリエーションをたくさん知っていたほうが想像力が豊かになるわけです。

だけどさまざまな言語を覚えるほうに頭を使いすぎると、想像やほかのことに発展できなくなる。だから、さまざまな考え方があると思うんですが、ぼくは最初に母語である日本語をしっかり習得してから、英語などの外国語を学ぶほうがいいんじゃないかなと思っています。

習い事が役立つこともある

さて、パパスさんは「子どものころの習い事で、大人になって役に立ったものはひとつもない」とおっしゃっています。が、ぼくはお子さんの場合は違うかもしれないと思います。

大人になってピアノを習った経験を生かして、音楽の先生や演奏家などになっている人もいるでしょう。そうではなくても、ピアノを弾けることを活かして、音楽をより深く理解したり、楽しんだりして、人生が豊かになっている人も少なくないと思います。

また、習い事で習得できるのは、そのことだけではありません。たとえばバレエやダンスをするとすれば、音を感じ取って体を動かすわけですから、体が柔軟になるし、体力がつくし、リズム感も養われるし、空間把握能力もつく。同様にほかの習い事でも、必ず頭を使うし、いろいろな能力を伸ばすことにつながるわけです。

そうして習い事や学習で養われたさまざまな能力は、自分でも気づかぬところで役立つことがたくさんあるのではないでしょうか。

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よく「大人になると数学なんて使わない」と言います。でもビートたけしさんによると、「数学は会話」だそうです。言われてみれば、「結論がこうだから、その過程はこうなる」というふうに論理的な説明をするとき、私たちは無意識に数学的思考を使っているわけです。

こう考えると、もしかしたらパパスさんのした習い事も役立っているかもしれませんよね。

生活のバランスも大切にしたい

ただし、いくら習い事がいいものでも、バランスだって大事です。

たとえば、受験勉強をしながらバレエも英会話もピアノも習って……となると毎日3時間くらい各教室に通ったり、勉強や練習をしたりしないといけない。そうなると親との時間、子どもが自由に過ごす時間も少なくなって、いくらなんでもバランスが悪いと思います。

また、習い事をするには何より大切な条件があります。それは、子ども自身がその習い事をしたいと望んでいるかどうか、です。子どもが嫌がっていたり、過度に疲れていたりしたら、間違いなくやめたほうがいいでしょう。

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子どもの興味関心や状態は、よく見ていたら必ずわかります。「見守る」という言葉がありますが、見てないと守れないんです。好きな習い事なら真剣だったり楽しそうだったりするでしょうし、好きではないとしたら楽しくなさそうにすると思います。そういう嫌々やる習い事はがんばれないし、結果的に身につかないので、あまり意味がないかもしれませんね。

さまざまなことに興味を持って吸収できる小さな時期に、本人が好きじゃないことをさせるのはもったいない。短所を克服させる必要もないと思います。それよりも本人の長所が伸びるようなもの、興味関心がより広がるようなことをさせてあげるのがおすすめです!

今回の結論!

古坂大魔王,古坂大魔王のモヤズバッ!

古坂大魔王さんプロフィール

1973年7月17日生まれ。青森県出身。1992年にお笑い芸人「底ぬけAIR-LINE」でデビュー。現在は、芸人、音楽プロデューサーのほか、文部科学省・CCC大使、総務省・異能vation推進大使、UNEPサステナビリティアクションアドバイザーを務めるなど、マルチな才能を活かして活躍中。2児の父。NHK Eテレ『すくすく子育て』では5年間MCを務めた。現在は、多数のバラエティ・情報番組に出演中。プロデュースするピコ太郎の幼児向けコンテンツ「ピコスタキッズ」のYouTubeチャンネルを開設。

YouTube ピコスタキッズYouTubeチャンネル
TikTok ピコスタキッズTikTokチャンネル
Twitter @kosaka_daimaou

(取材・文:大西まお、撮影:天田輔[インタビュー]、佐藤登志雄[タイトル・結論]、編集:マイナビ子育て編集部)

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