住まい 住まい
2025年03月19日 12:20 更新

窓リフォーム経験者の約8割が「窓リフォームに満足」。暑さ・寒さ対策、光熱費の削減、防音、防犯など、住環境の改善を実感する結果に

YKK APは、20代~60代の男女を対象に実施した「住まいに関するアンケート」の結果を発表しました。

「窓リフォーム」の認知度は約半数。実施している人はわずか1割以下

事前のスクリーニング調査では、44.6%が窓リフォームについて「知っている」と回答しました。しかし、実施したことがある人はわずか8.8%に留まっています。

窓リフォームを「知っている」と回答した4,525人にその印象を聞いたところ、TOP3の回答は「金額が高そう」(53.3%)、「時間がかかりそう」(17.8%)、「効果が実感できるか分からない」(17.1%)でした。窓リフォームを知っていてもコストや工事の手間を理由に実施していない人が多くいることがわかります。

「窓リフォーム」の認知度

窓リフォームは、実際にどのくらい時間がかかるのでしょうか。YKK APによると、既存の窓の内側に新しい窓を追加する「内窓」は1窓あたり約60分、「窓交換」でも半日程度で設置できるとのこと。家を数日間離れるような大規模な工事は必要ないと説明しています。

さらに環境省が実施している、断熱窓・ドアへの改修を促進し既存住宅の省エネ化を促すことで、家庭からのCO₂排出削減を目的とした補助事業「先進的窓リノベ2025事業」を活用すれば、工事費を含むリフォーム費用の約半分、1戸あたり5万円~最大200万円の補助金が交付されるため、価格を抑えた窓リフォームが可能だそうです。

「先進的窓リノベ2025事業」を活用すれば、1戸あたり最大200万円の補助金が交付される
「先進的窓リノベ2025事業」を活用すれば、1戸あたり最大200万円の補助金が交付される

続いて、窓リフォーム未経験者に現在の住まいで不満を感じることを聞くと、最も多い回答は「寒い」(43.7%)で、2位は「光熱費が高い」(36.8%)、3位は「暑い」(31.4%)でした。その他、「温度差」や「結露」などの不満も上位に上がり、一年を通して住まいの温熱環境に起因する不満を感じていることがうかがえます。

現在の住まいで不満を感じること

窓リフォーム未経験者に、新生活や引越しを考えた際に重視する住まいの変化を尋ねたところ、「収納スペースの広さや使いやすさ」(53.2%)や「日当たり」(50.8%)に次いで、「断熱・省エネ性能(冷暖房の効率・窓の断熱性など)」(49.0%)が多くなりました。光熱費の高騰や環境意識の高まりなどの理由から、断熱性能が高く省エネな住まいを求める人が多くなっていることが推察されます。

新生活や引越しを考えた際に重視すること

窓リフォーム未経験者に、暑さ・寒さ対策として自宅で使用しているモノや実施していることを聞くと、1位は暑さ・寒さ対策ともに「エアコンをつける(寒さ対策:52.1%、暑さ対策:76.6%)」となり、冷暖房に頼っていることが分かりました。

暑さ・寒さ対策に使用するもの

実施している対策に対する満足度では、「十分に満足している」と答えた人はわずか7.1%で、「多少、満足している」と答えた人を合わせても満足度は49.2%と約半数でした。反対に、「あまり満足していない」「全く満足していない」と答えた人が42.0%となり、満足している人と拮抗する結果となりました。

「満足していない」と回答した人にその理由を聞いたところ、53.0%が「望んでいた効果を感じられないから」と回答しています。

満足度

YKK APによると、住まいの中で熱の出入りが最も多いのは「窓」であるのだそう。夏は外から入ってくる熱のうちの74%が窓から入り、冬は室内の熱の50%が窓から出て行ってしまいます。つまり、窓の断熱性能が低ければ、冬はせっかく温めた暖気が外に流出し、夏は冷房で室内を冷やしても窓から入ってくる日差しの影響が大きく、エアコン効率は上がらないとのこと。YKK APは、「住まいの不満の上位にあがった『暑さ・寒さ』を解決するには、窓からの熱の流出入を最小限にするのが1番の近道」とアドバイスしています。

住まいの熱の出入り割合

続いて、窓リフォームを実施したことがある人に内窓リフォームを検討した理由を聞くと、「冬場の寒さを解消したかった」(50.5%)、「光熱費を削減したかった」(38.0%)、「夏場の暑さを解消したかった」(37.8%)が多くなりました。

内窓リフォームを検討した理由

期待していた効果を実感できたかという問いに対しては、9項目中8項目で90%以上の人が期待していた効果を実感できたと回答。81.2%の人が窓リフォームに「満足している」という結果となりました。

リフォーム前に効果を期待していたことは、どのくらい実現できたか
期待していた効果を実感できたか

「住まいに関するアンケート」概要

調査期間:スクリーニング調査 2025年2月6日(木)~2月8日(土)
     本調査 2025年2月10日(月)~2月11日(火)
調査方法:インターネット調査(YKK AP デザインセンター調べ)
調査対象:スクリーニング調査 全国の20代~60代の男女10,129名
本調査 スクリーニング調査にて抽出した窓リフォーム経験者550名、未経験者551名

YKK AP
https://www.ykkap.co.jp/

(マイナビ子育て編集部)

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-