- 掲載
- 2026年08月04日 10:16
墓参りに法事、お葬式。子どもに「死んだらどうなるの?」と聞かれたら? |死って、なんだろう?
「ねぇ、死って何?」「死んだらどうなるの?」――子どもから突然そんな質問をされて、どう答えればいいのか戸惑ってしまったことはありませんか? 「まだ難しいかな」「何て伝えればいいんだろう」。そんなふうに考えているうちに、つい話題を変えてしまった経験がある人もいるかもしれません。
書籍『死って、なんだろう?:子どもたちからの38の質問』(著:エレン・ダシー、アンナ・フアン・カンタベッラ/創元社)では、世界中の子どもたちから寄せられた、「死」に関する38の質問に、2人の作家と1人のイラストレーターがこたえます。子どもたちが口にする疑問は、実は私たち大人も子どもの頃に一度は抱いたことのあるものばかりです。
科学的・哲学的・心理的な視点から、一つひとつの質問に丁寧に向き合いながら、「死」を通して「今をどう生きるか」を考えるきっかけを与えてくれる一冊です。
今回は、本書に収録されている38の質問の中から、「どうして、子どもは、死んだ人を見ちゃいけないの?」という子どもの素朴な疑問をご紹介します。
どうして、子どもは、死んだ人を見ちゃいけないの?
フェルナンダより
フェルナンダさんへ
身近な人が亡くなって、最期の別れをしたかったのに、その人の遺体を見せてもらえなかったことって、ありますか? まわりのおとなに「だめ」っていわれて、どんな気持ちだった?「どうして、だめなの?」ってきいてみた? そうしたら、なんていわれた…?
遺体を見るということは、うごかなくなった人を見るということです。ときにそれは、インパクトが強すぎるので、子どもには、つらいだろうというおもいから、おとなのなかには、見せない人がいるのです。
それに、おとなであっても、愛する人の死んだ姿を見たくないという人もいます。うごきもしない、しゃべりもしない姿を記憶にとどめてしまうより、それを見なければ、その人が生きていたころの思い出だけでくらしていけるからです。ですが、たいていのおとなは、その人の死をよりよく理解しようと、遺体を拝む人が多いようです。
さあ、フェルナンダさん。ここまで読んでみて、あなたは、身近な人の遺体を見たい? それとも、見たくない? どっちともいえない? それは、どうしてかな?
だけど、もし、あなたが、べつの時代や、べつの場所に生まれていたら、いやでも、だれかの遺体を見ていたかも。というのも、いまも地域によっては、だれかが亡くなったら、その遺体は、しばらく家に安置されるからです。いっしょに住んでいた人であれば、おとなも、子どもも、亡くなった人に、そこで別れをつげるのです。そんな風習、すてきだとおもう? それとも、ちょっとこわい?
マダガスカルという国では……
フェルナンダさんの質問とは逆に、マダガスカルのいくつかの部族がおこなうファマディハナ(骨の回転)という儀式では、遺体を見ないわけにはいきません。その部族の人たちは、7年ごとに、先祖の遺体をお墓からほりおこし、新しい布でつつみなおすのです。それから、ともに食事をしたり、遺体をもちあげ、音楽にあわせておどったりします。そして、儀式がおわると、また、お墓にうめるのです。マダガスカルの子どもたちは、この行事をとおして、先祖を尊ぶことを学びます。
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続きはぜひ書籍でご覧ください。
※本記事は、『死って、なんだろう?: 子どもたちからの38の質問』<作:エレン・ダシー、アンナ・フアン・カンタベッラ 絵:アンドレア・アンティノーリ 訳:小宮 由/創元社>より抜粋・再編集して作成しました。
