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2018年11月22日 22:00 更新

6畳部屋をフローリングに変えるリフォーム費用は? 賃貸でもできる方法も

「年月の経過によってフローリングが傷んできた」「畳をフローリングに変えたい」など、フローリングのリフォームを考えることがあるでしょう。では、フローリングリフォームって一体どのくらいの費用がかかるのでしょうか? 今回は、6畳の部屋のフローリングリフォームの費用と、賃貸でもOKなリフォーム方法について紹介します。

6畳分のフローリングリフォームはいくら?

Photo by Ana Martin on Unsplash

フローリング素材によって値段が違う

フローリングリフォームにかかる費用は、選ぶフローリング素材によって大きく変わってきます。まずは、フローリングの素材ごとの特徴と、それぞれの費用の相場について見ていきましょう。

無垢(単層)フローリング

無垢フローリングとは、天然木を加工して作られた床材。木そのものの肌触りや香り、風合いを最も感じられる素材であるため、とても人気があります。ですが、その一方で、無垢フローリングは吸湿性が高く、反りや収縮が起こりやすいという性質をもつため、お手入れには注意が必要です。

無垢フローリングの費用は、選ぶ木材の種類によってもかなりの差があります。例えば、比較的安価なパイン材の場合は、1平方メートルあたりの相場が約6,000円、ウォールナット材は1平方メートルあたりの相場が約2~3万円です。これを踏まえると、6畳の部屋を無垢フローリングにする場合の相場は、6~30万円程度ということになります。

突板フローリング・挽板フローリング

突板フローリングや挽板フローリングは、どちらも薄くスライスした木材を合板の表面に張りつけた素材のこと。貼りつけた木材の厚みの違いによって、突板と挽板に分類されています。無垢材に比べて反りにくいというメリットがあり、広く普及しているタイプのフローリングです。

突板フローリングの費用の相場は、6~10万円。これより厚めの木材が張りつけられた挽板フローリングは、20~30万円程度が相場です。

化粧シート

化粧シートは、紙や樹脂などのシートに木目などがプリントされているタイプのもので、実際の木材は使っていません。そのため、木の風合いという点では劣りますが、メンテナンスがしやすく、機能性に優れているというメリットがあります。

化粧シートタイプのフローリングの費用の相場は、5~10万円程度です。

フローリング以外の経費は?

フローリングをリフォームする際は、フローリング素材の代金以外に、工賃や廃棄費用がかかります。6畳の部屋のフローリングを取り換える場合の工賃の相場は、古いフローリングを剥がす費用も含めると約4~6万円。廃材の廃棄費用は約1~2万円です。

また、畳を剥がしてフローリングにし、和室を洋室にリフォームするという場合もあるでしょう。この場合の工賃と畳の廃棄費用の合計は、約10~15万円です。

フローリングと一緒に壁や天井もリフォームする場合

Photo by Raphael Schaller on Unsplash

部屋全体のリフォームはいくら?

6畳の部屋の壁クロスを張り替えるのにかかる費用は、約3~4万円。天井のクロスを張り替えるには、約1万円前後かかります。

ただし、リフォーム前の部屋が和室の場合は、クロスの張り替えの前にベニヤ板を張るという工程が必要になります。そのため、リフォームにかかる費用は、壁が約10~12万円、天井が約4~5万円、戸や襖にも壁の部分に2~3万円と、フローリング以外に16~20万円程度が必要になりそうです。

クローゼットや柱までリフォームするといくら?

押入れをクローゼットにリフォームすることもできます。このときかかる費用は、約14~16万円です。また、壁のクロスを張り替える際、下地の部分に工事を施して、和室特有の壁の柱を見えなくすると、より洋室に合った壁に変身させられます。この場合は、壁のクロス張り替えにかかる金額が約17~20万円となります。

その他、入口の戸の交換、敷居の撤去、カーテンレールの設置などを行い、和室を完全な洋室に変更すると、フローリング以外に約60~70万円の費用がかかります。

DIYならコストダウン可能?

Lazy dummy

フローリングDIYのやり方と注意点

フローリングのリフォーム費用は決して安いものではありません。もし、少しでもコストを抑えたいのなら、DIYをするというのもアリ。既存の床の上に新しいをフローリング張る「重ね張り工法」なら、自分で行うことも可能です。

また、畳からフローリングに変える場合もDIY可能です。畳を取り去り、断熱材を敷いてからお好みの床材を張りつけていきましょう。フローリングDIYの際の一番の注意点は、断熱材を忘れずに敷くことです。断熱材がないと、「冬になると床が冷たすぎて部屋の中を歩けない」など、生活に支障が出てしまうこともあるので気を付けましょう。それから、畳をフローリングに変えるとカビが発生することも少なくありません。防カビワックスなどを活用し、カビからフローリングを守ってください。

フローリングカーペットなら賃貸もOK?

Lazy dummy

畳の上に敷くだけで簡単! フローリングカーペット

「和室の畳をフローリングにしたいけれど、賃貸だからリフォームできない」と悩んでいる人もいるでしょう。そんなときは、「フローリングカーペット」を利用してみてはいかがでしょうか。フローリングカーペットとは、突板フローリングや化粧シートのフローリングがカーペット状になったもの。畳や絨毯の上に敷くだけで、簡単にフローリングの床に変身します。

ただし、フローリングカーペットは、使用する環境によっては、カビやダニが発生する原因となることもあるので注意が必要です。カビやダニを防ぐために、風通しの悪い部屋には敷かない、こまめに換気を行う、防ダニシートを敷くなどの対策を行うようにしましょう。

まとめ

6畳分のフローリングリフォームにかかる費用は、選ぶ床材やリフォーム前の部屋の状態によって異なります。また、費用を抑えたい場合や、賃貸などリフォームが難しい場合は、DIYやフローリングカーペットを利用するという選択肢もあるので、あなたの予算や部屋の環境に合ったリフォーム方法を選んでください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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